【連載】「唄いろは」
鈴華ゆう子
「一度忘れる」が大事
今回は、歌詞を覚える方法についてです。
はい、わたしは実に苦手です。
旋律やコードに関しては2、3回聴けば覚えてしまうのですが、歌詞はなかなかに覚えるのが苦手です。
そんな私はどうやって覚えているかというと、とにかく反復あるのみ!です。
まずは歌詞を一度ざっと覚えます。
そのときに、どこが忘れやすいポイントかというのを歌詞カードを見ながらチェックした上で、口の動き(筋肉)と記憶を結びつけて覚え込ませます。
そして、覚えたと思ったところで一旦寝かせて、2日後くらいにまた歌おうとすると必ず忘れています。
しかし私はこの、「一度忘れる」が大事だと思っています。
経験から、忘れてまた覚える、というのを繰り返すことで記憶が定着していくのを感じています。
記憶の定着の最終段階では、日常の中で無意識の中でも口が勝手に動いて歌えるかどうかというのを試していきます。
家事や料理をしながら歌ったり、お風呂で洗いながら歌ってみたり。
これまで覚える方法として、壁に歌詞カードを貼ってみたり、耳でひたすら聴いたり、朗読しまくってみたり、さまざま試してきましたが、
ステージの上で、お客様と目線を合わせたり、パフォーマンスしながら歌ったりする中で、気を取られても一番歌詞をロストせず歌える方法はこれかなと、今のところ落ち着いています。
よりよいオススメの方法があればぜひ、私に教えてください。
暗記パン、ないかなー。
本コラムの執筆者
鈴華ゆう子
6月7日生まれ 茨城出身。3歳よりピアノ、5歳より詩吟と剣詩舞を学び、2011年12月、『日本コロムビア全国吟詠コンクール全国大会』優勝の経験もある、東京音楽大学ピアノ科卒業の音楽才女。
「伝統芸能を世界へ広げたい」という思いから和楽器バンドを結成。また一方で地元愛も強く持ち、いばらき大使・水戸大使を務める一面も。ロックに詩吟を融合させ、唯一無二の歌声で圧倒的な存在感を放つ、和楽器バンドの音楽を華やかに彩るスーパー・ヴォーカリスト。
現在、「和楽器バンド」のヴォーカル、和風ユニット「華風月」のヴォーカル&ピアノを担当。
ソロ活動としては、アニメの声優に挑戦するなど才能の幅を広げている。
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