【連載】「唄いろは」

鈴華ゆう子

第16回「歌手になりたいと思った頃の思い出(前編)〜音大進学まで〜」

歌手になった今、願うこと

歌手という職業が、夢のある仕事であり続けますように。
と、歌手になった今、願うことが多いです。

というのも、歌手が稼げる存在でなければ夢を持つことすらできない職業となってしまうからです。
歌手、音楽家が仕事として成り立つ職業であり続けることが、子供が夢を見れる存在となりうるので、現音楽家は皆、どんどん変化を続ける音楽業界で生き続ける責任があると感じながら戦っていると思います。

CDが売れなくなり、サブスクが広がり、音楽番組が減り、プラットフォームなども次から次へと新しいものが誕生し、激動ですね。
さらに今の時代は、昔よりも録音、撮影、アレンジ、編集、宣伝、拡散、その他なんでも自分ひとりでできるようにもなりました。
できなくてはいけなくなったとも言えます。

音楽家の夢を叶えるためにも、幅広く技術を身につけることで大きな可能性に繋がるという点で、ただ歌うだけではなく、多岐に渡り視野を広げていくことが大切なのかと思っています。
私自身も日々勉強中です。

さて、歌手になるにはどうしたらいいですか?
と質問をいただくことが多いですが、その答えはひとつではないので非常に難しいです。
先述したように、特に今の時代は音楽家への入口はさらに幅広くなりました。
では、ひと昔前の時代にはなりますが、
私の道のりはどんなものだったか…
そんなお話を1体験としてご参考までにしてみようかと思います。

>>次ページは「歌手になるまでの道のり〜音大進学まで〜」

本コラムの執筆者

鈴華ゆう子

6月7日生まれ 茨城出身。3歳よりピアノ、5歳より詩吟と剣詩舞を学び、2011年12月、『日本コロムビア全国吟詠コンクール全国大会』優勝の経験もある、東京音楽大学ピアノ科卒業の音楽才女。

「伝統芸能を世界へ広げたい」という思いから和楽器バンドを結成。また一方で地元愛も強く持ち、いばらき大使・水戸大使を務める一面も。ロックに詩吟を融合させ、唯一無二の歌声で圧倒的な存在感を放つ、和楽器バンドの音楽を華やかに彩るスーパー・ヴォーカリスト。

現在、「和楽器バンド」のヴォーカル、和風ユニット「華風月」のヴォーカル&ピアノを担当。
ソロ活動としては、アニメの声優に挑戦するなど才能の幅を広げている。

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