【連載】「唄いろは」

鈴華ゆう子

第23回「和風メイク術-鈴華流-」

前回、ヘアメイクにおける髪型について詳しく触れましたが、今回はメイクについて触れたいと思います。

オリジナルな和風メイク

歌手として何かひとつ特徴を持ち、皆様の印象に残り覚えていただこうと思い、幼い頃から携わってきた「和」を押し出したトータルコーディネートをしてきました。

もともと和物が大好きなので、とても楽しみながらいつも考えています。
メイクも「和風メイク」としてデビュー当時からカラーや私なりに和を感じさせるであろうと思うメイクを、担当のメイクさんと共にこだわって作ってきました。

その都度、楽曲の世界観に合わせて衣装ができあがったら、仕上げがヘアメイクです。
可愛い系か、かっこいい系かをまずイメージし、印象の核となるシャドーやリップカラーを決めていきます。

これまで、花魁風メイク、キツネメイク、ダークサイドな幽霊メイク、雪女メイク、侍女メイク、町娘風メイク、弁財天風メイク、妖怪メイクなどなど、いろんなテーマのもと、メイクをしてきました。

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ときには、ハロウィンの時期に日本の怪談にちなんでこんなメイクをしたことも。

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アイメイクのポイント

目の下に入れる赤やピンクのカラーは昔から欠かさずやってます。これが和風らしさを引き出すポイントにもなっている気がしています。

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ピンクは青みピンクをチョイスすることも多いです。肌が白めの方にはおすすめです!

瞼のカラーは、オレンジ系や赤みが強めのMacのシャドーを使うことが多いです。

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こだわりのカラーチョイス

自身の肌色に合うカラーを選ぶのは、毎度自ら行ないます。
化粧品を物色することがもともと大好きなので、化粧品はコレクションがかなり充実しています。
特に和風メイクをする際は、発色がいいカラーを選ぶことが多いので海外のメーカーを使用する頻度高めです。

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あるいは、日本の舞台化粧に用いられるメーカー三善さんなどの化粧道具を使用することもあります。

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こちらの化粧品は、幼き頃から剣詩舞においてずっと使用しています。
歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇などでもよく使用されるメーカーさんのものは、使用するだけでビビットなカラーがググッと日本らしさを醸し出してくれます。

全体を赤系でまとめると強さや妖艶さが増し、ピンク系でまとめるとなでしこ風味が増し可愛らしさ、優しさなどが演出できると思います。

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キラキラ目元

目の下のシャドーは、
あまり太く入れてしまうと重たくなってしまうので、どのくらいの太さで入れるのかはそれぞれご自身の目の大きさや角度に合わせるのがいいと思っています。
また、ライブでは目元にラインストーンを置くこともトレードマークとなりました。

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リップ

リップは、コンシーラーで縁を少しつぶしてからカラーを乗せて、唇を小さめに描きます。

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トレンドも取り入れながら常にメイクについては試行錯誤していますが、
「成人式などで参考にしました」などのお声をいただくと、とても嬉しく思います。

伝統的な日本らしさと現代のトレンドの融合のようなものをテーマに、これからも研究し、進化を楽しみながら、「鈴華風メイク」を表現していきたいと思います。

本コラムの執筆者

鈴華ゆう子

6月7日生まれ 茨城出身。3歳よりピアノ、5歳より詩吟と剣詩舞を学び、2011年12月、『日本コロムビア全国吟詠コンクール全国大会』優勝の経験もある、東京音楽大学ピアノ科卒業の音楽才女。

「伝統芸能を世界へ広げたい」という思いから和楽器バンドを結成。また一方で地元愛も強く持ち、いばらき大使・水戸大使を務める一面も。ロックに詩吟を融合させ、唯一無二の歌声で圧倒的な存在感を放つ、和楽器バンドの音楽を華やかに彩るスーパー・ヴォーカリスト。

現在、「和楽器バンド」のヴォーカル、和風ユニット「華風月」のヴォーカル&ピアノを担当。
ソロ活動としては、アニメの声優に挑戦するなど才能の幅を広げている。

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