【連載】「唄いろは」

鈴華ゆう子

第26回「冬の喉のケア」

すっかり季節が移り変わり、とても乾燥するようになりましたね。
ヴォーカリストは、この乾燥と常に戦わなければなりません。
私なりの予防策や、調子が悪いときの応急処置などについて触れてみたいと思います。

喉の乾燥対策とケアはより入念に

やはり私が一番気になるのは、寝ている間の乾燥です。
加湿器は必ず焚いて寝るのですが、寝る部屋には湿度計も常備しています。
できる限り50%切らないように気にかけています。
また、ホテルなどに滞在する際も、加湿器はほとんどのホテルで貸出がありますし、移動中もひどく乾燥することがあるので、USBや充電式の携帯用加湿器も持ち歩くようにしています。
さらには、濡れマスクも常備しています。

そして、少しでも喉に違和感があるときにはなるべく早い段階で耳鼻科に行くように心がけています。
歌手であることを伝え、早めに診ていただくと悪化する前に対応することができます。
違和感を感じたらすぐ!が、鉄則です。
トランサミンを処方いただくことが多いです。

そして、「首」と付く場所をしっかり温めるようにします。
首、手首、足首、ですね。
葛根湯を呑んで、喉うがい、鼻うがいもこまめに行ない、トローチも数時間に1回舐めています。
それから、お灸や鍼も私にはとても相性が良く、助けられてます。
喉や気管支のケアにオススメです。

そして、大人数が集まる場に行くときはなるべくマスクをして予防策をしています。

空気の温度が変わり過ぎると気管に負担がくるので、本番の前後はマスクで対策するといいですね!

コロナのときに身についた手洗いやうがいや殺菌消毒は、特に冬の季節は継続して行なって、粘膜を守り抜きましょう!!

本コラムの執筆者

鈴華ゆう子

6月7日生まれ 茨城出身。3歳よりピアノ、5歳より詩吟と剣詩舞を学び、2011年12月、『日本コロムビア全国吟詠コンクール全国大会』優勝の経験もある、東京音楽大学ピアノ科卒業の音楽才女。

「伝統芸能を世界へ広げたい」という思いから和楽器バンドを結成。また一方で地元愛も強く持ち、いばらき大使・水戸大使を務める一面も。ロックに詩吟を融合させ、唯一無二の歌声で圧倒的な存在感を放つ、和楽器バンドの音楽を華やかに彩るスーパー・ヴォーカリスト。

現在、「和楽器バンド」のヴォーカル、和風ユニット「華風月」のヴォーカル&ピアノを担当。
ソロ活動としては、アニメの声優に挑戦するなど才能の幅を広げている。

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