【連載】「唄いろは」
鈴華ゆう子
前回に引き続き私のスタイリングについて触れたいと思います。
鈴華ゆう子=着物や和風というキャラクターは、私がスタイリングのイメージをクリエイターの方々(衣装さん、ヘアメイクさんなど)にお伝えし、チームとしてともに作り上げています。
前回のテーマは衣装でしたが、今回はヘアメイク(髪型編)についてフィーチャーしたいと思います。
楽曲・衣装に合わせた華やかなヘアメイク
いつもどのような風貌で楽曲の世界を作りたいかなどを、
曲の完成→衣装→ヘアメイク
の順で仕上げていきます。
自分と相性の良いヘアメイクさんと出会えるか否かは運命的なものがあります。
私は、今は主に2、3名の方々のうちの誰かにお願いしています。
その中のひとり、デビュー当時から専属でお願いしているヘアメイクの酒井夢美さんとは暗黙の了解で完成に向けて呼吸が合います。
衣装に合わせて、スタイリングのイメージをヘアメイクさんと共有し、まずはテストを行ないます。
このように、マネキンで試すこともしばしば。
さらに、衣装と合わせたときのイメージを常にチェックしています。
そして実際に、ヘアメイクするとこのような感じです。
【その他例】
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初公開! 絶対に落ちない、髪飾りの工夫
簪のコレクションは年々増え続けました。
激しくパフォーマンスをしても、絶対に落ちないヘア飾りには、さまざまな工夫が凝縮されています。
初公開で少しだけお見せしようと思います。
簪には、ピンで返しを作り、三つ編みや、すき毛を入れて引っ掛けた上で固定しています。
見えない後頭部などにおいても、あらゆる試行錯誤がなされています。
これだけ多くの髪飾りを付けても、決してライブで落ちることはなく、安心してパフォーマンスすることができています。
毎回クリエイターチームで話しているのですが、
「もうこれ以上は案がないよねー、と満足して終わっているけれど、必ず次また新しいものを生み出して続けることが、醍醐味だね!」と。
ヴォーカリストとして、どのようなスタリングでブランディングしていくかをプロデュースすることも、とても楽しい事柄のひとつだと思います。
今回はヘアでしたが、メイクにおいてもこだわりが盛りだくさんです。
次回はメイクについても触れたいと思います。
本コラムの執筆者
鈴華ゆう子
6月7日生まれ 茨城出身。3歳よりピアノ、5歳より詩吟と剣詩舞を学び、2011年12月、『日本コロムビア全国吟詠コンクール全国大会』優勝の経験もある、東京音楽大学ピアノ科卒業の音楽才女。
「伝統芸能を世界へ広げたい」という思いから和楽器バンドを結成。また一方で地元愛も強く持ち、いばらき大使・水戸大使を務める一面も。ロックに詩吟を融合させ、唯一無二の歌声で圧倒的な存在感を放つ、和楽器バンドの音楽を華やかに彩るスーパー・ヴォーカリスト。
現在、「和楽器バンド」のヴォーカル、和風ユニット「華風月」のヴォーカル&ピアノを担当。
ソロ活動としては、アニメの声優に挑戦するなど才能の幅を広げている。
本コラムの記事一覧
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鈴華ゆう子(和楽器バンド) 第1回「和のうたいびと」
2021.11.8
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第2回「コブシは癖にしてはいけない、自由自在に取捨選択」
2021.12.15
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特別編◇◆新年のご挨拶◆◇
2022.01.1
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第3回 「ピアニストからヴォーカリストへ転身した私が思う歌詞の強み~言ノ葉を唄う~」
2022.01.24
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第4回「音を把握して歌う事の重要性」
2022.02.28
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第5回「ヴォーカリストは身体が楽器」
2022.03.28
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第6回【ヴォーカリストは名進行役であれ】
2022.04.25
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第7回「目線でいざない、指先まで唄う」
2022.05.23
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番外編「『鈴華ゆう子 Jazzy Night 2022』を振り返って」
2022.06.7
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第8回「自身の殻を破る呪文」
2022.06.27
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第9回「みんな気になるイヤモニの秘密」
2022.07.25
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第10回「ミュージックビデオ撮影の裏側」
2022.08.29
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第11回「五感だけでは足りない瞬間の歌唱」
2022.09.27
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第12回「立ち姿で魅せる技」
2022.10.31
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第13回「BPM200以上で使える腹式呼吸」
2022.11.28
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第14回「私、曲はこうやって作ってます。〜思うがままに口ずさんで作曲〜」
2022.12.19
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第15回「童謡にひそむ魅力」
2023.01.30
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第16回「歌手になりたいと思った頃の思い出(前編)〜音大進学まで〜」
2023.02.28
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第17回「歌手でいられる居場所に辿り着くまで (後編)〜音大卒業から和楽器バンドが生まれる寸前まで〜」
2023.03.28
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第18回「モノマネが、声帯のポテンシャルに繋がる?!」
2023.04.25
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第19回「詩吟はカラオケがうまくなる?!」
2023.05.30
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第20回「弾き語りのテクニックとコツ」
2023.06.27
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第21回「着物風衣装制作、こだわりの裏側」
2023.07.25
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第22回「鈴華ゆう子のヘアセットを紐解く」
2023.08.29
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第23回「和風メイク術-鈴華流-」
2023.09.26
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第24回「弱点を知り、短時間の練習方法で乗り越える」
2023.10.31
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第25回「歌詞を覚える方法」
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第26回「冬の喉のケア」
2023.12.26
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第27回「ライブ前の体力づくり」
2024.01.30
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第28回「ライブの日の食事」
2024.02.27
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第29回「新しい編成や少ないリハーサルでも完成度をあげて歌うコツ」
2024.03.26
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最終回:第30回「ライブ翌日のケア」
2024.04.30