【連載】「唄いろは」

鈴華ゆう子

第22回「鈴華ゆう子のヘアセットを紐解く」

前回に引き続き私のスタイリングについて触れたいと思います。
鈴華ゆう子=着物や和風というキャラクターは、私がスタイリングのイメージをクリエイターの方々(衣装さん、ヘアメイクさんなど)にお伝えし、チームとしてともに作り上げています。

前回のテーマは衣装でしたが、今回はヘアメイク(髪型編)についてフィーチャーしたいと思います。

楽曲・衣装に合わせた華やかなヘアメイク

いつもどのような風貌で楽曲の世界を作りたいかなどを、
曲の完成→衣装→ヘアメイク
の順で仕上げていきます。

自分と相性の良いヘアメイクさんと出会えるか否かは運命的なものがあります。
私は、今は主に2、3名の方々のうちの誰かにお願いしています。
その中のひとり、デビュー当時から専属でお願いしているヘアメイクの酒井夢美さんとは暗黙の了解で完成に向けて呼吸が合います。

衣装に合わせて、スタイリングのイメージをヘアメイクさんと共有し、まずはテストを行ないます。

このように、マネキンで試すこともしばしば。
さらに、衣装と合わせたときのイメージを常にチェックしています。

そして実際に、ヘアメイクするとこのような感じです。

【その他例】


初公開! 絶対に落ちない、髪飾りの工夫

簪のコレクションは年々増え続けました。

激しくパフォーマンスをしても、絶対に落ちないヘア飾りには、さまざまな工夫が凝縮されています。
初公開で少しだけお見せしようと思います。
簪には、ピンで返しを作り、三つ編みや、すき毛を入れて引っ掛けた上で固定しています。

見えない後頭部などにおいても、あらゆる試行錯誤がなされています。

これだけ多くの髪飾りを付けても、決してライブで落ちることはなく、安心してパフォーマンスすることができています。

毎回クリエイターチームで話しているのですが、
「もうこれ以上は案がないよねー、と満足して終わっているけれど、必ず次また新しいものを生み出して続けることが、醍醐味だね!」と。

ヴォーカリストとして、どのようなスタリングでブランディングしていくかをプロデュースすることも、とても楽しい事柄のひとつだと思います。

今回はヘアでしたが、メイクにおいてもこだわりが盛りだくさんです。
次回はメイクについても触れたいと思います。

本コラムの執筆者

鈴華ゆう子

6月7日生まれ 茨城出身。3歳よりピアノ、5歳より詩吟と剣詩舞を学び、2011年12月、『日本コロムビア全国吟詠コンクール全国大会』優勝の経験もある、東京音楽大学ピアノ科卒業の音楽才女。

「伝統芸能を世界へ広げたい」という思いから和楽器バンドを結成。また一方で地元愛も強く持ち、いばらき大使・水戸大使を務める一面も。ロックに詩吟を融合させ、唯一無二の歌声で圧倒的な存在感を放つ、和楽器バンドの音楽を華やかに彩るスーパー・ヴォーカリスト。

現在、「和楽器バンド」のヴォーカル、和風ユニット「華風月」のヴォーカル&ピアノを担当。
ソロ活動としては、アニメの声優に挑戦するなど才能の幅を広げている。

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