【連載】「唄いろは」
鈴華ゆう子
今回のツアーでの喉ケアを紹介
今回のツアーは、いろいろとケアを意識するようにしました。
乗り物やホテルはとても乾燥します。
携帯用の加湿器を持ち歩き、なるべく乾燥する時間を減らしました。
また携帯用の吸入器も持参し、気管をなるべく労わるようにしました。
漢方はお決まりのものがあります。
私が愛用しているものは、龍角散の粉と、桔梗湯。
万が一のために薬も持っていますが、これはあまり使わないようにします。
のど飴もお気に入りのものがあります!(ボイスケアのど飴)
蜂蜜も、持参しています。
あとは、携帯用のストレッチポールを持ち歩き、なるべく背中側を伸ばします。
うがい薬のパープルショットでこまめにうがいもしておりました。
そして、鼻うがいも。(アルガード 鼻すっきり洗浄液)
風邪など絶対にひかないように、ビタミンや乳酸菌などのサプリは常に摂取しております。(美声やエクストリームバレニン他)
起床から声の立ち上がりまでどれくらいかかるかを把握しておくことも大切です。
私の場合、朝はおにぎりひとつでもいいので何かを口にし、起床から3時間後くらいから声が立ち上がってきます。
当日リハーサルでは、声を目覚めさせるためにも、本番さながらに歌う曲が2曲程度は必要です。それ以外の曲は力を抜き、温めるように声帯に問いかけながら本番の時間に向けて調整していきます。
こうしてTo doを並べてみるのも私としては初めてなのですが、かなりいろいろやっているように感じました。しかしヴォーカリストとしては、歌う場面が続くようなときには最低限必要なケアなのかなとも改めて思いました。
そして何より意識していることがあります。
それは、元気いっぱいのときも、疲れ気味なときも、なるべく力60%くらいの感覚を意識すること。
張り切りすぎてもダメ、抜き過ぎてもダメ、常に60%くらいの感覚でペース配分をする。それが、自分のパフォーマンスの100%に見えるような、力の入れ具合を自覚してライブに挑みます。
集中力を保つためには、とても重要なことだと思っています。
ライブとライブの間のお休みでは、必ず鍼灸へ通っています。
鍼灸は私にとても合っていますし、相性のよい先生を見つけることがポイントかもしれません。
今回はライブの裏側を中心に触れてみました。次回も、ライブを通して思うヴォーカリストにとって重要な事柄をお話したいと思います。
本コラムの執筆者
鈴華ゆう子
6月7日生まれ 茨城出身。3歳よりピアノ、5歳より詩吟と剣詩舞を学び、2011年12月、『日本コロムビア全国吟詠コンクール全国大会』優勝の経験もある、東京音楽大学ピアノ科卒業の音楽才女。
「伝統芸能を世界へ広げたい」という思いから和楽器バンドを結成。また一方で地元愛も強く持ち、いばらき大使・水戸大使を務める一面も。ロックに詩吟を融合させ、唯一無二の歌声で圧倒的な存在感を放つ、和楽器バンドの音楽を華やかに彩るスーパー・ヴォーカリスト。
現在、「和楽器バンド」のヴォーカル、和風ユニット「華風月」のヴォーカル&ピアノを担当。
ソロ活動としては、アニメの声優に挑戦するなど才能の幅を広げている。
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