【連載】『ENGAB♡AtoZ』

ENVii GABRIELLA

HIDEKiSMが大切にする他者へのリスペクト「“愛ある冗談”を言い続けたい」〜【ENGAB♡AtoZ】第17回〜

2024.07.16

※本連載は、音楽系エンタメサイト『耳マン』の更新終了に伴い、2024年3月より当サイト『Vocal Magazine Web』にお引っ越ししました。第7回までの連載記事はこちらをご覧ください!

唯一無二の3人組オネエユニットENVii GABRIELLA(通称エンガブ)のメンバーが愛してやまないヒト・モノ・コトについて、アルファベットのAからZを頭文字に始まるキーワードで紹介していく連載『ENGAB♡AtoZ』。第17回はHIDEKiSMが“Q”を担当し、“Quip(冗談)”をテーマに、自身が大切にする他者へのリスペクトや“愛ある冗談”について綴ります。


【Q】HIDEKiSMが大切にする他者へのリスペクトと“愛ある冗談”

一生冗談を言ってたい。
くだらない話で盛り上がっていたい。
真剣な話はお仕事以外はたまににしましょう。
頭を使わずにリラックスした状態で、ワクワクする楽しいくだらない話をしていましょ。
けどそこには“愛ある冗談”でお願いね。

昨今、さまざまなハラスメントが話題になっています。
なかでも容姿や年齢、生まれ育った環境や性別。
個人のしぐさや癖、話し方、名前などに対して、本人の個性を否定したり、卑下する行為を「パーソナルハラスメント」と言うそうです。

良い傾向だなと思います。
だって個人のことを否定する権利は誰にもないのだから。

あなたが嫌いな“誰か”は、あなたの持ってない“何か”を必ず持ってます。
それがどんな事柄であっても、自分にはないものなのだから少なからず“敬意”を払うべきだと思うんです。
それがいくら自分が必要としてない“何か”であっても。

自分以外の誰かは、この24時間、会ってないどこかで何かに時間を費やしてるんです。

仕事や勉強に精を出してる人もいれば、家で一生ゲームしてる人もいるし、恋に溺れてる人もいれば、アホみたいに豪遊してる人もいるかもね。

私がこのコラムを書いてるこの瞬間も時間軸は動いてて、自分には味わったことのない経験や知識をつけている人たちが必ずいるわけで。

そんな自分以外の誰かを否定することなんて私にはできない。

そんな経験を知りもしないで見た目や話し方、仕草や行動で人は人を評価したがって。

稼いでる人や鍛えてる人が偉いの?
堕落した食生活や、酒に溺れてる人が悪なの?

くだらない。

それに伴って誰もが、誰かの軽口に傷つけられてきた経験が少なからずあるのではないでしょうか。

私もそのひとり。
「おいヲカマ」とか「痩せなよ」とか「貧乏」とか。

本人がコンプレックスに思っている可能性があることを、赤の他人が否定する権利なんて果たしてあるのでしょうか。

結論:ないです。誰にもないんです。

けど私も知らないうちにそんな軽口で、一生忘れられない傷を与えてしまったことがあるかも。
そのときは本当にごめんなさい。

けど人は誤った行動や言動をしたら、反省し改心して成長していかなければいけない。
人に傷つけられたくないから、人を傷つけないようにと日々心がけてます。できているかはわからないけれど。

だから私は「嫌いな人は?」と聞かれたら「自分のことを棚に上げて人にモノ言うやつ」と答えます。

「あいつに言われたくない」合戦はキリないんですよ。人の揚げ足取り合って、イラついて、涙して。
バカみたい。時間がもったいないわ。

大好きな人と一生の仲でいたいから“愛ある冗談”を言い続けたい

海外に行ったとき、日本って素晴らしいなと一番感じたのは“言語”です。
例えば英語では「you say〜」しかない表現が日本語では「あなたがおっしゃった〜」「君が話した〜」「お前が言った〜」など、“言い回し”によっていくらでも違った表現できることが素晴らしいなと思いました。

つまり日本語にはひとつの思いを、言い方を変えてさまざまな形で届ける方法がいくらでもあるんです。

余計なことはなるべく言いたくないけど、それでも伝えなければいけないとき、相手のことを想って伝える表現はいくらでもある。
だから私は日本語が好きです。
情緒があって、優しい気持ちになれます。

だから、どうか相手に何か伝えたいときは“愛ある表現”で伝えてほしいなと思います。

だってどんなに苦手な人が近くにいても、手を取り合って生きていかなければいけないんです。
それが社会だし、共存するということだから。

あなたの知ってる知識をたくさん教えてよ。
私もあなたが知らないことをたくさんシェアしていくから。
それが、自分の人生にとってどうでもいい話でもいいんですよ。
どうでもいいという情報が、必要な情報だからね。

私はあなたにはなれないし、あなたも私にはなれないし、なる必要もない。

だからあなたのこと尊敬してる。
私の持ってないモノたくさん持ってるんだもん。
私もあなたに持ってないものたくさん持ってるけどね♡

そんなあなたと一生の仲でいたいから“愛ある冗談”を言い続けたいです。
人を傷つけない、くだらない話でバカ笑いしていたい。
あなたのこと大好きで、尊敬してるからね。

約81億人もいるこの地球に生まれて、この時代に出逢ったって本当にすごいことだと思う。
そんな出逢いに日々感謝しながら、これからもひとりひとりと温かく優しさに溢れた関係作りをしていきたいなって思ってます。

まぁ結局合わない人もいるけどね(笑)。

最後に大好きな高田純次さんの言葉を引用して終わります。
「年寄りにありがちな“説教”“昔話”“自慢話”をしないようにしている、だから、俺はこの3つをなくしてるから、エロ話しかできない」

嗚呼。
一生下ネタ言ってたい♡
下ネタってヨーロッパでは貴族の会話なんですってよ!
まっ特に裏はとってないけど。

まぁ結局何が言いたいかというと人生「ハッピーハッピーウェイウェイドンチー」ってこと♡
まぁ結局何が言いたいかというと人生「ハッピーハッピーウェイウェイドンチー」ってこと♡

(HIDEKiSM)


HIDEKiSM(ヒデキズム)

1月17日生まれ、東京都出身。音楽ユニット・ENVii GABRIELLAのメンバーで、YouTubeチャンネル『スナック・ENVii GABRIELLA』のチーママ。同ユニットの企画やマーケティングを担当している。2013年にバラエティ番組『笑っていいとも!』内のコーナー『オネエメンコンテスト』で優勝し、同コーナーから輩出された“オネエ系イケメン”5人組グループ・ONEPのメンバーとして約半年に渡りレギュラー出演した。当時からLGBT系アーティストとしての活動を精力的に行っており、2016年にTakassyからユニット結成の提案があったことから、ENVii GABRIELLAのメンバーとなった。
・HIDEKiSM X:https://x.com/HIDEKiSM0117
・HIDEKiSM Instagram:https://www.instagram.com/hidekism/

リリース情報

メジャーセカンドミニアルバム『DVORAKKIA』
2024年5月29日(水)リリース

DVORAKKIA』KING e-SHOP限定豪華盤ジャケット
『DVORAKKIA』KING e-SHOP限定豪華盤
『DVORAKKIA』通常盤ジャケット
『DVORAKKIA』通常盤

収録曲

1. Mother Ship / Message in a Bottle
2. Portrait of Love / Petal Dance
3. Cherry Pie / Dvorakkia
4. Strangers / Fate
5. 哀恋
6. 僕の名を持つ君へ
7. Sail On

https://www.kingrecords.co.jp/cs/t/t14730

https://engab.lnk.to/DVORAKKIA_CD/

本コラムの執筆者

ENVii GABRIELLA

ENVii GABRIELLA
Takassy(タカシ)、HIDEKiSM(ヒデキズム)、Kamus(カミュ)からなる唯一無二の“最強オネエユニット”。それぞれ違うフィールドで活躍していた3人が、2017年3月よりユニットでの活動を開始し、2021年10月にメジャーデビュー。バラエティ豊かな楽曲、圧倒的な歌唱力、息の合ったダンス、ピンヒールを着用しての華麗なパフォーマンスが特徴的。“動画で楽しむ新宿二丁目”がコンセプトのYouTubeチャンネル『スナック・ENVii GABRIELLA』も人気で、約20.6万人のチャンネル登録者数(2023年11月時点)を誇る。

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