【連載】『ENGAB♡AtoZ』

ENVii GABRIELLA

Takassyが愛してやまない音楽「これ以上に楽しいことは見つからなかった」 〜【ENGAB♡AtoZ】第13回〜

2024.05.21


※本連載は、音楽系エンタメサイト『耳マン』の更新終了に伴い、2024年3月より当サイト『Vocal Magazine Web』にお引っ越ししました。第7回までの連載記事はこちらをご覧ください!

唯一無二の3人組オネエユニットENVii GABRIELLA(通称エンガブ)のメンバーが愛してやまないヒト・モノ・コトについて、アルファベットのAからZを頭文字に始まるキーワードで紹介していく連載『ENGAB♡AtoZ』。第13回はTakassyが“M”を担当し、愛してやまない“MUSIC”(音楽)をテーマに綴ります。

【M】Takassyが心から愛してやまない“音楽”

音楽と言うと何を思い浮かべますか?

「音楽が好き」って言っても、詳しく話を聞いてみると、「自分が思う音楽とは全然違う話をしてるのでは」ってくらいかけ離れてることもありますよ。
好きなアーティストの曲を聴くことも、ギターを演奏することも、クラシックの演奏会に行くことも、カラオケに行くことも、全部「音楽が好き」ってワードの範疇です。
“音楽系の仕事”って言っても、歌手、プレイヤー、エンジニア、作家、制作などその範囲は広大。
まあ、どの職種においても同じことが言えますけれども。

さて、私はこの“MUSIC”というワードをチョイスしたときに、“音楽について”ってむずくねぇか?となりました。ものの数秒で。
なので、さらにそのあと数秒悩んだ結果、私の音楽へのこだわりというよりも、音楽の好きなところを羅列することにします。

まず、私は音楽中毒です。音楽が鳴っているときとなっていないときだと明らかにモチベーションが違います。
いつからなのかはわかりませんが、物心ついたときから、家で自作の歌を歌い続けていたそうで、親が流す音楽をそれこそスピーカーにへばりつく感じで聴いていました。実際はそんなことをしたらいろいろ問題があるので、意識がスピーカーのほうだけに向いていたということです。
何にそんなに熱中していたのかというと、楽曲のひとつの音を集中して聴き続けておりました。
例えば、メロディの後ろで鳴っているパーカッションの音だったり、ギターの弦が「キュ」となる音だったり、シンガーが歌い出す前の「ハッ」という息を吸い込む音だったりです。
音楽知識もない頃だったので、そこにひとつの規則性(要するに進行)を見つけては、大発見をした気になり喜んでいました。ひとりで。

そして、次にはまりこんでいったのが、俗に“ハモり”と言われるハーモニーです。メインパートよりもハモりパートを聴き込み始めました。
親が運転する車に乗っているときに、助手席の足元に潜り込んでスピーカーに耳を寄せて音を聴き分けるくらいにははまっていました。
親の影響もあって80’sの洋楽が多く流れていました。この頃のロックやポップスは重厚なコーラスワークにするのが主流な感じでもあったので、よりハーモニーという音の重なりのフェチになっていきました。
今でも楽曲制作で1番幸せを感じる瞬間は、コーラスワークスを考えてレコーディングをして、完成されたコーラスワークをアカペラで聴くときです。

そのあとどうなったのかは、私の書籍『私は私の幸福論を歌うからあなたはあなたの幸福論を歌えばいいの』を読んでください。

というわけでまずひとつ目は“ハーモニー”。
重なり合う音の波が脳内に到達するときの快感。その中毒とも言えます。

音楽によって呼び覚まされたとある“想い出”

次に好きなところは、“想い出”。
香りには記憶を呼び覚ます効果があると言いますが、音楽でも私は同じことが起こります。私は、というかそういう経験は誰もがしているとは思いますが。
私の場合、それがより鮮明です。
その曲が流れていた、もしくはその曲を歌っていたその日のエピソードなどをかなり明確に記憶しています。

先日、音楽学校の学生時代からの友人ふたりと食事をしていたときのこと。友人Kが、「『Sail On』(エンガブの新曲タイトル)と言えばさ、デスチャ(Destiny’s Child)じゃね?」と言い出しました。
彼女たちのファーストアルバムに同名曲(Commodoresのカバー)が収録されているのですが、それを同席していた友人Nが学生(音楽専門学校生)時代に学内発表の日に歌ったという共通の想い出についての話でした。
そう言われた瞬間に記憶がぶわわわわーと蘇りました。

どんな記憶かというと、遅刻癖が地獄だった友人Nが、発表の日の自分の出番の時間にまだ家で寝ていて、出番を最後にしてもらった挙句、ステージに立った途端、「私は歌詞が書けない。もうだめだ」みたいなことを涙ながらに語り出し(5時間遅刻中)、会場中の人々を「何を遅刻してきて言ってんだ。まず謝れ。」という一体感にさせ、実はオリジナル曲の発表であったにも関わらず、カバー曲の『Sail On』を泣きながら歌い上げ(5時間遅刻中)、歌い終わったあとに、審査の先生から「Nちゃん、がんばってね。でも遅刻はだめだから」とピシャリと言われ、会場中が「それな」となった。
という記憶でした。

こういう記憶が私の場合、どんな曲にも鮮明に付属しています。
だから、音楽を聴くということは、私にとってはカメラを回すのと同じ作用があります。

ひたすらアニソンを歌うユニットを組んでいたときの写真
ひたすらアニソンを歌うユニットを組んでいたときの写真
ひたすら昭和歌謡を歌うユニットを組んでいたときの写真
ひたすら昭和歌謡を歌うユニットを組んでいたときの写真

そして、音楽のもっとも好きなところは、“創作意欲を駆り立てる”ところです。
私の場合、創作意欲イコール“生きる”ということです。

一番初めに“創作”というものを始めたのは、歌詞カードと歌詞でした。
小学生くらいの頃、好きな曲を聴いていたときに、「このメロディに自分で歌詞をのせてみたい」と思い始めて以来、学生時代は細々とひとりで、ノートに自作の歌詞を書き続けていました。
そして、CDの歌詞カードを舐めるように見続けていた私は、「歌詞カードまで作ってみよう」と思いたち、父に教わったIllustratorというデザインソフトを駆使して学校から帰ってきてはひとりでオリジナルの歌詞カードを無心で作っていました。
それから、「こんな曲を作りたい」という意欲から、楽曲を作る技術を得て、1曲すべてを制作することを始めました。街中にあふれるさまざまな音が、私のイメージを広げてくれる。何気なく流れている楽曲のたったワンフレーズが、新しい楽曲の世界観を作り上げてくれる。

結果、私が今やっていることは子どもの頃からまったく変わっていないということです。

音楽に触発されて、いろいろな創作意欲が湧き、私の時間を彩る。脳がフル稼働で煙を上げるまで。ああ、幸せ。
ほかにどんなことをしても、どんな楽しいことをしていても、遊んでいても、寝ていても、これ以上に楽しいことは見つからなかった。
私は音楽と出会えてよかった。

おんがくさいこー。

(Takassy)


ENVii GABRIELLA リリース情報

・2024年5月29日(水)
メジャーセカンドミニアルバム『DVORAKKIA』(ドヴォルザキア)をリリース!

ENVii GABRIELLA ツアー情報

『ENVii GABRIELLA LIVE TOUR 2024「DVORAKKIA」』
・6月21日(金)〜22日(土) @cube garden(北海道)
・6月29日(土) @Zepp Namba(大阪)
・6月30日(日) @Zepp Nagoya(愛知)
・7月6日(土) @DRUM LOGOS(福岡)
・7月14日(日) @Zepp DiverCity(東京)


Takassy(タカシ)

3月24日生まれ、神奈川県出身。音楽ユニット・ENVii GABRIELLAのリーダーで、YouTubeチャンネル『スナック・ENVii GABRIELLA』のママ。同ユニットの楽曲やアートワークを担当している。専門学校でボーカルを専攻し、卒業後はsouljuice(ソウルジュース)名義でアーティストとしての活動を開始。楽曲やデザイン、ステージングなどのセルフプロデュースを行うほか、メジャーアーティストへの楽曲提供も行う。2022年12月には自身初となる著書『私は私の幸福論を歌うから、あなたはあなたの幸福論を歌えばいいの』を発売した。
・Takassy X:https://x.com/souljuicemuzik?s=20
・Takassy Instagram:https://www.instagram.com/souljuicemuzik/

本コラムの執筆者

ENVii GABRIELLA

ENVii GABRIELLA
Takassy(タカシ)、HIDEKiSM(ヒデキズム)、Kamus(カミュ)からなる唯一無二の“最強オネエユニット”。それぞれ違うフィールドで活躍していた3人が、2017年3月よりユニットでの活動を開始し、2021年10月にメジャーデビュー。バラエティ豊かな楽曲、圧倒的な歌唱力、息の合ったダンス、ピンヒールを着用しての華麗なパフォーマンスが特徴的。“動画で楽しむ新宿二丁目”がコンセプトのYouTubeチャンネル『スナック・ENVii GABRIELLA』も人気で、約20.6万人のチャンネル登録者数(2023年11月時点)を誇る。

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