【連載】『ENGAB♡AtoZ』
ENVii GABRIELLA
HIDEKiSMやエンガブメンバーが憧れたZeppへの道のり「挑戦しなければ何も始まらないし、変わらない」~【ENGAB♡AtoZ】最終回~
2024.12.3
※本連載は、音楽系エンタメサイト『耳マン』の更新終了に伴い、2024年3月より当サイト『Vocal Magazine Web』にお引っ越ししました。第7回までの連載記事はこちらをご覧ください!
唯一無二の3人組オネエユニットENVii GABRIELLA(通称エンガブ)のメンバーが愛してやまないヒト・モノ・コトについて、アルファベットのAからZを頭文字に始まるキーワードで紹介していく連載『ENGAB♡AtoZ』。最終回はHIDEKiSMが“Z”を担当し、憧れだった「Zepp」への道のりを振り返ります。
【Z】憧れのZeppまでの道のり「Zepp to……」
2017年。エンガブを結成して約7年と8ヶ月もの歳月が流れました。
YouTubeを始めたのも、SNSを始めたのも、ヒールを履き始めたのも、すべては「ステージでパフォーマンスをするため」。
やるからにはもちろん大きな会場を目指して活動してまいりました。
そのひとつが「Zepp」。
国内でもっともキャパシティが大きいライブハウスは、東京のお台場にあるZepp Divercityで、収容人数は約2,400人です。
歌を歌い始めて、憧れのひとつとなるこの会場。名だたるアーティストのライブを観に行っては「いつかこの会場でライブがしたい!」と唇を噛んでいました。
自分には何が足りないのだろう。
なぜ私たちはZeppのステージに立てないのだろう。
Zeppでライブをするためには、大きな会場でパフォーマンスをするスキルを身につけなければいけない。たくさんの楽曲がなければいけない。たくさんの仲間がいなければいけない。
そしてたくさんお客様を集めなければいけない。
結成当初、Zeppまでの道のりは、一筋の光さえ見えない、遥か遠く長い旅の始まりでもありました。
半信半疑。希望と絶望。
私たちがあんな大きなステージに立てるの?
私たちには無理なんじゃないかと思う日も正直ありました。
けどそんな暗い闇を感じる瞬間、支えになったのは、たかしが言ってくれた「大丈夫。私たちは絶対売れるから」のひと言でした。
楽曲作り、YouTubeの撮影·編集、リハーサルやトレーニングに勤んできた7年間。
どんなに負けそうな日も、挫けそうな日もこの言葉を胸に活動してきました。
そして2023年8月26日。
エンガブ初の全国六代都市のツアー、『ENVii GABRIELLA LIVE TOUR 2023 「ENGABASIC」』のファイナルを迎えた東京公演の打ち上げ会場にて、所属事務所の社長から「来年、東名阪はZepp押さえました」と報告を受けました。
嬉しかった。
エンガブの歩んできた道は決して間違ってなかったんだよって言ってもらっているような気がしました。
そしてその直後に襲いかかってきたのはプレッシャーでした。
私たちのパフォーマンスは果たしてZeppに通用するのだろうか。
けどもうやるしかないんですね。そんな不安を言ってる場合じゃないんです。
ずいぶんと沖まで出たこのエンガブ号という船は、もう後戻りすることはできない。前進前進。もう前に進むしかないんです。
いいじゃない。
やってやろうじゃない。
ここまで培ってきたもの。
もっともっとパワーアップさせてZeppを唸らせてやろうじゃない!
だって「大丈夫。私たちは絶対売れるから」。
「挑戦しなければ何も始まらないし、変わらない」
そして来る2024年7月14日。
夢にまで見たあの日本最大規模のライブハウス。Zepp Divercityというステージに私たちの船「エンガブ号」は辿り着きました。
その港の景色はとても綺麗だった。
青のペンライトで光る客席の大海原は、穏やかで優しくて。私たちの長く長い航海を温かく迎え入れてくれている、そんな港でした。
きっと一生あの景色を忘れることはないと思います。
私たちはまだまだ夢の途中。
更なる広く大きな景色を目指して歩みを続けます。
てかまだ全然売れてねーし。
弱くなるときもあります。
孤独に打ちひしがれて負けそうな夜もある。人間だもの。
だけど大丈夫。すべてわかって、ちゃんと見てくれてる人が必ずいるわ。
すがるものもない歩みをただただ奮い立たせるものは、強い信念と希望の言葉しかないと思います。
なので私たちはこれからも夢を語ります。
夢は口に出して言えば半分叶ってるんだって♡
諦めるのは簡単。けど人生は一度きり。
やらない後悔よりやる後悔。失敗してもまた立ち上がればいいんです。挑戦しなければ何も始まらないし、変わらない。
私たちは挑戦し続けます。
そこに温かく迎え入れてくれるGAViiのみんながいる限りね。
だってまだ売れてねーし(2回目)。
約1年に渡り、お届けしてまいりましたこの『ENGAB♡A to Z』。
私の「Z」で最終回を迎えることになりました。
長くに渡り、お読みいただきありがとうございました。お楽しみいただけましたか?
これからもみなさまの日々の生活に、素晴らしいエンターテイメントがあふれますように。
次はぜひライブ会場で会いましょう♡
(HIDEKiSM)
HIDEKiSM(ヒデキズム)
1月17日生まれ、東京都出身。音楽ユニット・ENVii GABRIELLAのメンバーで、YouTubeチャンネル『スナック・ENVii GABRIELLA』のチーママ。同ユニットの企画やマーケティングを担当している。2013年にバラエティ番組『笑っていいとも!』内のコーナー『オネエメンコンテスト』で優勝し、同コーナーから輩出された“オネエ系イケメン”5人組グループ・ONEPのメンバーとして約半年に渡りレギュラー出演した。当時からLGBT系アーティストとしての活動を精力的に行っており、2016年にTakassyからユニット結成の提案があったことから、ENVii GABRIELLAのメンバーとなった。
・HIDEKiSM X:https://x.com/HIDEKiSM0117
・HIDEKiSM Instagram:https://www.instagram.com/hidekism/
リリース情報
メジャーセカンドミニアルバム『DVORAKKIA』
2024年5月29日(水)リリース
収録曲
1. Mother Ship / Message in a Bottle
2. Portrait of Love / Petal Dance
3. Cherry Pie / Dvorakkia
4. Strangers / Fate
5. 哀恋
6. 僕の名を持つ君へ
7. Sail On
リリース&特典情報
https://www.kingrecords.co.jp/cs/t/t14730
ダウンロード&サブスクリプション
https://engab.lnk.to/DVORAKKIA_CD/
本コラムの執筆者
ENVii GABRIELLA
ENVii GABRIELLA
Takassy(タカシ)、HIDEKiSM(ヒデキズム)、Kamus(カミュ)からなる唯一無二の“最強オネエユニット”。それぞれ違うフィールドで活躍していた3人が、2017年3月よりユニットでの活動を開始し、2021年10月にメジャーデビュー。バラエティ豊かな楽曲、圧倒的な歌唱力、息の合ったダンス、ピンヒールを着用しての華麗なパフォーマンスが特徴的。“動画で楽しむ新宿二丁目”がコンセプトのYouTubeチャンネル『スナック・ENVii GABRIELLA』も人気で、約20.6万人のチャンネル登録者数(2023年11月時点)を誇る。
本コラムの記事一覧
-
HIDEKiSMが“自分らしく生きる”ようになったきっかけと、アーティスト名に込めた意味〜『ENGAB♡AtoZ』第8回〜
2024.03.5
-
Kamusの人生を豊かにする生きものたちとの暮らし「1日の始まりに元気をもらえる」〜『ENGAB♡AtoZ』第9回〜
2024.03.19
-
Takassyが思うJ-POPの魅力「世界のあらゆる音楽と融合して出来上がったジャンル」〜【ENGAB♡AtoZ】第10回〜
2024.04.2
-
HIDEKiSMからKamusへの手紙「カミュちゃんがいなかったら、今の自分はいない」〜『ENGAB♡AtoZ』第11回〜
2024.04.16
-
Kamusが綴る自身のセクシャリティやLGBTQ「自分らしく生きたい」〜『ENGAB♡AtoZ』第12回〜
2024.05.7
-
Takassyが愛してやまない音楽「これ以上に楽しいことは見つからなかった」 〜【ENGAB♡AtoZ】第13回〜
2024.05.21
-
HIDEKiSMが最愛の母に捧げた“涙”「最期の言葉を、私は生涯抱えて生きていく」〜『ENGAB♡AtoZ』第14回〜
2024.06.4
-
Kamusがお米を好きな理由とおばあちゃんとの思い出「美味しいものを食べると泣いてしまう」〜『ENGAB♡AtoZ』第15回〜
2024.06.18
-
Takassyが考えるパートナー「人生のパートナーは自分自身」 〜【ENGAB♡AtoZ】第16回〜
2024.07.2
-
HIDEKiSMが大切にする他者へのリスペクト「“愛ある冗談”を言い続けたい」〜【ENGAB♡AtoZ】第17回〜
2024.07.16
-
「私がダンサーになりたいって思ったきっかけ」Kamusが長年Respectする“BMH” 〜『ENGAB♡AtoZ』第18回
2024.08.6
-
Takassyが明かすアーティスト名“souljuice”の由来「楽曲は魂を混ぜ合わせたジュースみたいなもの」〜【ENGAB♡AtoZ】第19回〜
2024.08.20
-
HIDEKiSMから見たエンガブのブレイン・Takassy「彼の曲をもっと多くの人に聴いてもらいたい!」〜【ENGAB♡AtoZ】第20回〜
2024.09.3
-
KamusがUndergroundなダンスシーンに生きていた頃「この業界で学んだことは今でも生きています」〜【ENGAB♡AtoZ】第21回
2024.09.17
-
Takassyが綴る自身のVoice(声)「何度も私を困らせて泣かせて、人生を満たしてくれた声」〜【ENGAB♡AtoZ】第22回〜
2024.10.1
-
HIDEKiSMが歌手という仕事にかける想い「歌わせてもらえるならなんでもする」~【ENGAB♡AtoZ】第23回~〜【ENGAB♡AtoZ】第23回〜
2024.10.15
-
Kamusの運命の分かれ道になった“X DAY”「怖がらずに“自分の人生”を考えて選択してほしい」〜【ENGAB♡AtoZ】第24回〜
2024.11.5
-
Takassyの人生のテーマともいえる“Yetマインド”「私は私に満足はしない」 〜【ENGAB♡AtoZ】第25回〜
2024.11.19
-
HIDEKiSMやエンガブメンバーが憧れたZeppへの道のり「挑戦しなければ何も始まらないし、変わらない」~【ENGAB♡AtoZ】最終回~
2024.12.3