すぅ、あいにゃん(SILENT SIREN)、6年ぶりのアルバム『TRIANGLE』全曲のヴォーカル表現と全国ツアーへの想いを語った大ボリューム・インタビュー!(前編)

取材・文:藤井 徹(Vocal Magazine Web)
撮影:Kota Aoki

ちょっと昔よりは大人っぽいニュアンスが出せるように。(すぅ)

──『TRIANGLE』ツアーを敢行中です。感触はいかがですか?

すぅ 最初はけっこうドキドキでした。“やってみなきゃわからないな”っていうことが多かったんですけど、実際にライブをしてみて、今までやったことないスタイルだったり、今までとはちょっと違う緊張感を味わえたのが新鮮で、すごく楽しかったですね。これから会場ごとにまた変わったりしていくのが、すごく楽しみなツアーです。

──具体的に違うスタイル、違う緊張感とは、どういうことでしょうか?

すぅ ゆかるんが加入してからは、ゆかるんが基本的に煽りをやっていたり、振り付けをしてくれていたので、そこを自分たちで補ったりしました。曲のアレンジも、ゆかるんが弾いていないピアノのフレーズをサポート・キーボードの大津沙良さんが弾いてくれるので、今までとは違う繋ぎにしたり、曲なかのアレンジを変えてみたりといった試みをしています。あとは“お客さんの反応がどうかな?”とか、いろんな緊張感は多方面でありますね。

あいにゃん やっぱりツアー初日は、すべてにおいて個人的には緊張するものですし、サポートのキーボーディストを迎えるのも16年やってきて初めての試みでしたから。そもそもすぅと私のふたりで挑むライブをやったことがなかったので、心構えはしつつも、初日の郡山(福島)のリハーサルに立ったときに、ステージに前ふたりのポジションが作られていて……スタジオ・リハではポジションまでガチッと決めていなかったので、いざそのポジションに立ったときに、めっちゃ緊張しました(笑)。“ああ、隣りを見たらすぅだけだ……”みたいな。

 私の視線から言うと、いつもだったらゆかるんがいて、ふたりと目が合うポジションだったので、その感覚もすごく新鮮でしたし、本当にどうなるものかと思いつつ。ただ、各々の準備はすごくできていたし、リハーサルもたくさん入れました。キーボードの大津さんも、ゆかるんのパートをなぞるのではなくて、本当に自身でフレーズを考えてきてくださって。本当に新しいサイサイの曲になったので、リハーサルの段階からすごく楽しかったんです。本番も新体制のSILENT SIRENとして迎えられたんじゃないかなって思います。すごく達成感もあったし、16本のツアーが楽しみになりました。

──ライブの話はまたあとで伺っていきますが、まず3人体制になって初のアルバムということで、ヴォーカリストとして最も意識が変わったなと感じることはありましたか?

すぅ 3人になって変わったことは基本的になかったですね。サイサイの楽曲を歌うにあたっては、よりポップな感じに伝わるようなレコーディングをしているんですけど、それは変えずに、ちょっと昔よりも大人っぽいニュアンスが出せるようにと、練習やレコーディングを意識してはいましたね。

あいにゃん 3人体制になったことを表現したいという意味では、それぞれが歌っている「Lady go」とか、すぅが、“ここはゆかるんで、ここはにゃんちゃんで”って割り振りをしてくれることが多くなってきましたね。それまではすぅが主メロで、上ハモがゆかるん、下ハモが私っていうのが定着していたんですけど、本当に主メロを(すぅ以外が)歌うことも増えてきて、より3人っていう感じが出て良いなと思います。レコーディングのギリギリに“ここ歌って”と言われることもあり、前日とかに私も家で練習をしてました(笑)。

すぅ 当初“ここね!”って決めていた場所が、やっぱり違うなと感じたこととかあって(笑)。

あいにゃん そうそう。“私、ここ練習しちゃった”って(笑)。でもやっぱり詞を書いているすぅのイメージがあると思うので、そうやって割り振りしてくれるのも嬉しいですし、でも“なんかイメージと違うかも”って……言われはしないんですけど、思われたら嫌だなと思うので。

すぅ 全然思わないよ(笑)!

あいにゃん 歌詞の意図とか、すぅの歌ってるニュアンスとは声色が違うから全然同じにはならないんですけど、忠実にできるように頑張っている気持ちではあります。

──歌割りに関しては、直感なんですか? 作曲やアレンジのクボナオキさんと相談して?

すぅ 基本的に歌割りは私が決めさせてもらってます。歌詞の情景を変えたいとか、視点を変えたかったりとか、主人公が変わるタイミングで歌割りを変えると、スッとその世界観が入ってきやすいかなと。特に、にゃんちゃんと私は声のタイプが違うので、“ひとり対ひとり”っていう感じの描写が受け取りやすいかなと思って、わりと今回のアルバムは歌ってもらうことが多かったですね。

最新情報

ヴォーカルや機材、ライブに関する最新情報をほぼ毎日更新!