【インタビュー&撮り下ろし写真】鞘師里保、もう一度歌い踊ることを選んだ先に見えてきたもの。“歌いたい気持ちに正直になってもいいのかなって”

取材・文:田代智衣里(Vocal Magazine Web)
撮影:西槇太一

毎日7〜8時間は絶対に寝ている

──ここからは喉のケアについて聞きたいのですが、喉のために気をつけていることはありますか?

鞘師 乾燥させないことです。あとはヴォイストレーニングやライブの前と最中は、生姜と蜂蜜を入れた紅茶を飲みます。こだわりすぎて、これがないと無理!ってなるのも怖いので、手をかけすぎないようにしています。あとは、喉の病院に行くことで私はすごく変わりました。

──声帯をカメラで見たり?

鞘師 そうです。喉の上のほうの鼻と繋がっている辺りの炎症が重かったんですけど、病院に行ってどんどん良くなって、治療をしてから声がすごく変わりました。“しゃべり声が違うね”って言われるようになって。カラッとするようになったというか、こもることがなくなったのでしゃべりやすくもなったし、歌も歌いやすくなりました。病院を変えてみて、良くなりましたね。

──病院を変えて良くなったのは最近だったのですか?

鞘師 そうです。昨年の秋ぐらいですね。

──ライブ中のステージドリンクは何を飲んでいますか?

鞘師 生姜と蜂蜜を入れた紅茶と、水を置いています。

──ライブ本番に向けて心を整えたり、集中するための作業はありますか?

鞘師 私の場合は焦って準備してそのままステージに立つことがないように、前もって準備を終わらせて、あとは雑談できるぐらいの余裕を持つようにしています。落ち着いてからステージに出ることが心の整え方なのかなと。

──ライブ前にやるルーティンはありますか?

鞘師 ストレッチをして、発声練習して、喉を温めて本番を待ちます。

──食べ物で気をつけていることはありますか?

鞘師 特にないです。辛い食べ物も食べます。でも、絶対にタバコは吸わないですね。

──ライブ前にお酒を控えることはありますか?

鞘師 普段飲むときは飲むんですけど、ライブの前日は絶対に飲まないです。日常的に飲むわけでもないですね。お酒やタバコに興味がなかったので、それでよかったなという感じです。

──のど飴で愛用しているものはありますか?

鞘師 苦くてイヤなものじゃなく、梅の味がするものとか、日常的になめたくなるものを選んでいます。ライブの期間はずっと青い袋の龍角散をなめていますね。なくなったら買いに行かなきゃいけないので、気軽に買えるものを選んでいます。

──寝る前に気を付けていることはありますか?

鞘師 ライブが近づくとマスクをします。加湿器も置いています。

──生活リズムは決まっていますか?

鞘師 生活リズムは一応決まってます。崩れるときもあるんですけど、なるべく朝8時〜9時台には絶対に起きるようにしています。

──睡眠時間はどのぐらいとっていますか?

鞘師 8時間寝てます。毎日7〜8時間は絶対に寝ていると思います。

──運動の習慣は決めていますか?

鞘師 30分走ることを今のルーティーンにしてるんですけど、それが無理だったら1時間歩くとか。必ずやらなきゃいけないと思うとストレスになるということを今までの経験で学んだので、何かその代わりになるものがあればOKってことにしてます。

──そこもメンタルトレーニングに繋がっているんですね。

鞘師 そうですね。昔はそれができるほうがいいとか、できるのが偉いみたいな考え方があったんですけど、それで自分自身が破綻しちゃったので。自分のやり方ではないんだなと気づきました。

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