プロヴォーカリストに聞く！自宅での歌の練習事情【A夏目インタビュー編】

2022.11.21

Vocal Magazine Webで特集しているテーマ【自宅で歌を練習しよう！】にちなんで、プロヴォーカリストの自宅での歌の練習事情を調査していく企画。今回は、熊本在住で、宅録メインで曲作りをしているというラッパーのA夏目さんに直撃インタビュー！

◎家で歌を練習する？しない？　練習内容も調査

──家で歌は練習しますか？

A夏目　歌、練習します！

──どんなことを練習してますか？

A夏目　今、熊本の地元でボイトレに週1〜2のペースで通ってるんですけど、そこで指摘された課題を家でやるという感じです。

具体的には、壁に頭をつけて高音を出す練習をしたり、ストローを使ってウーって言いながら、鼻をつまんでも声色が変わらないようにする練習をしたり。あと舌を無意識化する練習なんかも。舌が緊張して強張ると高い音が出なかったり音が汚くなったりするらしいので、いろんな音でアーとか発声して、舌をずっと同じ位置に置く練習をしたりしています。

──基礎練習をメインでやっているということですね。時間帯はいつ頃行なっていますか？

A夏目　寝起きや寝る前の30分〜１時間とか、お風呂に入ってるときとか。あと、起きたらまず何かしら歌ってます（笑）。

──寝起きで歌うときは、すぐに曲を歌えるものですか？それともハミング的な慣らしを先に？

A夏目　僕は普通に曲をちょっと歌っちゃいます。専門的にはあんまり良くないかもしれないですけどね。ひと通り歌って、自分のコンディションをまず一定のラインに持っていくっていう。

──家の中で歌ってる時間というのは長いのですか？

A夏目　まあ歌うことが好きなので、トレーニングって言わない範疇かもしれないですけど、いつも何かしら歌ってはいます（笑）。

◎家に置いてあるマイク

──家にはどんなマイクが置いてありますか？

A夏目　オーディオテクニカのAT4040です。

──それはデモ用？宅録用？

A夏目　デモでも本録りでも使いますね。

──宅録用マイクにAT4040を決めた理由は？

A夏目　中学のときにラップの曲を自分で作るようになって、宅録の方法を調べていたときに、学生でお金もないので、Amazonでなるべく安価なマイクを探していて。そしたら、マイクからUSBで直接パソコンに挿せるというUSBタイプのコンデンサーマイクを見つけて、それがオーディオテクニカのAT2020USB+っていうマイクだったんです。

中３で初めてそれを買ったときから、オーディオテクニカが自分の中でなんかしっくりくるというか。もう少しちゃんと音源作るようになってから、AT2020に切り替えて、その次に今のAT4040なので、自分はオーディオテクニカでずっと辿ってきてる感じですね。

──他に置いてあるマイクもあったりしますか？

A夏目　他には、ダイナミックマイクのSHURE SM58が家にあるんですけど、それはレコーディング用じゃなくて、ライブの練習とか友達とラップバトルするときに使います。

──家でもマイクを通して練習している？

A夏目　そうですね。アンプがあって、そこにマイクを通して歌ったりラップバトルしたりっていう感じです。

◎家の防音設備

──家の防音設備で何かやっていることありますか？

A夏目　クローゼットって言うんですかね、服を入れる小さい物置みたいなところがあるんですけど、何ヶ月か前に、防音クッションを全面に貼ってそこを防音ブースにした感じです。

──それである程度、気兼ねなく音を出せる状態になりました？

A夏目　そうですね。防音もそうだし、あと吸音。家での宅録のデメリットって、音が響くことによってヴォーカルがぼやけることらしいんですよ。なのでボイトレの先生にもいろいろ相談して、吸音材を張って対策しました。

──宅録はそのクローゼットの中で録っていますか？

A夏目　はい。けっこう全然違うというか。音がハッキリします。ブースを閉め切ってヴォーカルを録ってるときと、開けて録ってるときの音の違いっていうのが明確にわかるんで、めちゃくちゃ効果あるなって思ってます。

ラッパーのA夏目さんに自宅での歌の練習事情についてお聞きしました。ありがとうございました！　Vocal Magazine Webでは現在、A夏目さんのインタビューを公開中です。

【インタビュー】A夏目、新曲から見える声色へのこだわり。“あんまりトゲがない、素直な声”を目指して

リリース情報

新曲「青いとばり feat.ハク。」
2022年11月９日配信リリース
ストリーミング：https://anatsume.lnk.to/aoitobari

プロフィール

A 夏目（アナツメ）
熊本県出身在住の19 歳ラッパー。メロウなサウンドに独特のリリックが、聴き手に大きな印象を残し、加えてアートワークも自ら手掛けるなどマルチな才能を見せている。2020年から音楽制作を開始。ABEMA のオリジナル番組『恋する♥週末ホームステイ 2020 冬 Tokyo』に参加し、制作した「東京の冬」は、LINE MUSIC ソング Top100 にて初登場 1 位を獲得。2022年７月にリリースされた「What’s up」では、同じ ROOFTOP 所属の Rin 音、クボタカイ、asmi と共に初のタッグを組み話題を呼んでいる。
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