【インタビュー】高橋 優 新曲「spotlight」制作背景を語る。 “この曲が聴いてくれる人のスポットライトになればいいな”と。『秋田CARAVAN MUSIC FES 2023』への想いも!

取材・文:藤井 徹(Vocal Magazine Web)

シンガーソングライター、高橋 優が6月13日(火)に、配信シングル「spotlight」をリリースした。
同曲はNHK夜ドラ『褒めるひと褒められるひと』主題歌になっており、ハートウォーミングなストーリーに寄り添う多幸感あふれるナンバーとなっている。
子供からお年寄りまで、みんなが楽しく口ずさめるようにとの想いを込めて制作された楽曲は、いかにして作られたのか?

さらに、9月に開催される自身主催のフェス『秋田CARAVAN MUSIC FES 2023』についても話を聞くことができた。

※インタビューの最後に素敵なプレゼントの情報も!

着想は“誰も見てなさそうなところを見てる”ところから

──今回リリースされる楽曲「spotlight」は、テレビドラマ『褒めるひと褒められるひと』の主題歌となっています。ハートウォーミングなコメディドラマのようですけど、高橋さんが曲の着想のキーとした部分とか言葉はありましたか?

高橋 オフィシャルのコメントにも書かせてもらったんですけど、主題歌のお話をいただいてドラマ制作サイドのスタッフの方々とリモートで打ち合わせさせてもらったときに、直接そういう言葉じゃなかったですけど、“褒められたような気持ちになる曲をお願いします”みたいな、ざっくりとそういう感じのリクエストをいただいて。で、それは僕は無理だなと思ったんですよね。

人を褒めるって、ちょっと上からみたいな感じがするなと。自分が誰かの上に立ったみたいな意識になったことが今まで一度もないし、今もないから、褒めるっていうよりは本当に本心で思ってることを書くならできるかな……と、打ち合わせの最中に思ったんです。そこで試しに聞いてみようと思って、ドラマ制作サイドのスタッフの方々に、“なんて褒められたら嬉しいですか?”って聞いたんですよね。

そうしたら、仕事のことだったり特別な成果を褒めてほしいわけではなくて、例えば日常的にお子さんのために料理作ってたりする、その料理を美味しいと言ってもらったりすることだって。“自分の生活の中の当たり前の部分を見ていてもらえると嬉しい”っていう話を、3人の方に聞いて、3人ともほぼほぼ同じようなことを答えられて。なんか“褒める”っていうニュアンスよりも、そういう“誰も見てなさそうなところを見てる”っていうニュアンスの曲だったら、自分が今まで届けようと思ってきた言葉に通じるものがあるかもしれないなと思って。着想はそこら辺から始まった気がします。

──今回の歌詞の中で、今聞いたお話と結び付きの強い単語はありますか?

高橋 単語として、この曲の中で……自分が書いていて耳に残るのは、《誰も気づいてない》のところなんですよね。

──なるほど。ただ《誰も気づいていない》部分に対して、“僕は気づいているよ”と言う視点が上回っちゃうと、それはまた違うニュアンスになっちゃいますよね。それこそ、ちょっと上から見た感じになるし……。

高橋 そうですね……この《スポットライト》っていう言葉は、あくまでも“見てるほう(の人や行動)も誰にも気づかれてない”っていうか。その辺のテンション感な気がしてますよね。

──別に何か目立とうと思ってやってるとかではなく、普通にやってること……。

高橋 最近、舞台を観に行かせてもらうことが何回かあって。まあ主役の人、ヒーローでもヒロインでもね、みんなそこを見てワーって泣くじゃないですか。でも、その脇でこうただ立ってるだけの人とかも、ライトは当たっていないけど、ずっとそこでしっかり迫真の演技をされてたりしてて。意外と僕はそっちを見たりするほうの人なんですよね。“あの人ちゃんと演技してるなあ”って思って励まされたりとか。そこの関係性ってわりと日常の中でも実はあるかなって思ってますね。

──以前「HIGH FIVE」のインタビューでもそうでしたけど、栄光の裏側にすごく目が行くとおっしゃっていましたものね。

高橋 そうですね。でも一方で、じゃあ本当のスポットライトを浴びてる人が、“もう幸せじゃん”っていう話にもしたくはなくて。そのスポットライトを浴びてる人もまた、誰も見ていないところで苦しんでいるのかもしれないし、めっちゃドンチャン騒ぎしてるのかもわかんないけど、誰にでも実はそういった光が当たってない部分ってあるんじゃないかなって。そこは、この曲を書いていて、スタッフの方から聞いた話と繋がることなのかなとは思ってますね。

──ドラマにはお友達の川崎鷹也さんが出演していらっしゃいますが、曲を作る段階で彼の顔が浮かんだりしましたか?

高橋 う〜ん、鷹也くんと仲良しなんですよ、よく一緒にご飯とかも行ってるんですけど、曲を作るときはドラマの映像みたいなのはあんまり想像しなかったですね。どっちかと言うと、もうすぐミュージックビデオも上がってくるんですけど、そっちの世界観に近いかな。すごい雨が降っている中で、たまに傘を持ってないで歩いてる人とかいて、わ〜、ツイてないなとか、寒いだろうなあとか思ったりするじゃないですか。それこそ、誰か助けてあげたらいいのにって思うけど、そこにフォーカスが当たってる人はなかなかいないっていうか。何かそういう日常のことを考えてましたかね、曲を書いている段階では。もちろん鷹也くんのことはいつも大好きなんで考えてますけど(笑)。

「spotlight」ミュージックビデオ

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