【インタビュー】トゲナシトゲアリ 理名(vo)がオリジナルアルバム『棘アリ』をもとに語り尽くす、バンドの歩みと歌の進化

取材・文:鈴木瑞穂(Vocal Magazine Web)

合格と聞いたときは、率直に「マジか」と(笑)

──「トゲナシトゲアリ」の原点であるオーディションプロジェクト『Girl’s Rock Audition』について伺います。オーディションへの参加は、agehaspringsの方が理名さんの「歌ってみた」を見つけて声をかけたところから始まったそうですね。当時の理名さんからすると、“バンドのヴォーカリストかつ声優”という新たなチャレンジでもありましたが、参加を決めた理由はなんだったのでしょうか。

理名 そのときは地元の広島に住んでいたんですが、「関東付近に住めること」が参加条件の一つにあったので、「さすがに受かったとしても厳しいよな……」と一度お断りしました。でもそのあとまたお声がけいただいて、「こんなチャンス二度と来ないから、受けるだけ受けてみよう!」と決意したんです。

──最初に声がかかったときは正直にどう思いましたか。

理名 歌い手やライバー募集系のDMも多くいただいていたので、「これもどうなんだろう?」と正直思っていて、二か月ぐらい静観していたんです。でも何度かお声がけいただく中でagehaspringsを調べて、信頼できると感じたので、詳しくお話を聞いてみよう、と思い直しました。

──選考では課題曲として「トゲナシトゲアリ」の楽曲に挑戦したと伺っています。具体的な取り組みや戦略はありましたか。

理名 これがもうめちゃくちゃ難しくて……。今まで歌ったことがないような難易度の曲だったので、0.5倍速で聴いて一小節ごとに確認したり、早口言葉はとにかく「噛まない、噛まない」と気をつけながら練習しました。

──合格を告げられたのはどの段階だったんでしょうか。

理名 4曲目の課題曲が終わったあたりです。Zoomで「理名さんに決定です!」って突然言われて。まさかそこで言っていただけると思っていなくて、率直に「マジか」と(笑)。

──バンドメンバーが決まって、みなさんと顔合わせを行ったのはいつ頃ですか。

理名 2023年の2月28日なので、一年くらい前です。みんなの年齢や出身地だけ聞いている状態での顔合わせだったので、めちゃくちゃ緊張しました(笑)。

──理名さんが最年少ですもんね。すぐに打ち解けましたか。

理名 そうですね。わりとすぐ仲良くなれたと思います。

──これまで超難度の課題曲に挑み、3月にはワンマンライブも実施されましたが、その中での伸びた点と課題点を伺えますか。

理名 声の出し方が変わったというか、ラクに歌えるようになりました。あとシンプルに体力が増えました。課題点は、「ライブパフォーマンスの中でお客さんとノリを合わせながら歌う」っていうことがまだちょっと……。動いた分、音程がブレちゃったりするので、そこは鍛えなければいけないなと思っています。

──緊張などのメンタルコントロールはうまくできていますか。

理名 もともとあまり緊張しないタイプで、直前の直前になって急に緊張しだすんです。なのでコントロールというより、もう耐えるしかないというか(笑)。でも緊張するのはステージに立つ前だけで、ステージに立ってからは全力で楽しめるんです。

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