秦基博インタビューpaintlikeachild

【インタビュー】秦 基博、最新ALと歌のルーツを語る。Recマイク一覧、喉のケア方法も掲載〜『Paint Like a Child』〜

2023.03.29

取材・文:田代智衣里(Vocal Magazine Web)

“歌は歌った瞬間からその人のものになる”ということが、このアルバムでも体現できたら

──映画『イカロス 片羽の街』と連動したPREMIUM LIVE『ICARUS』でライブ初披露となった「イカロス」の、マイクを握る歌唱にも圧倒されました。

 僕は音楽を始めた形が“アコギを弾いて歌う”ことだったので、そのスタイルが多いんですけど、ちょっと前から必ずアコギがなきゃいけないって感覚ではなくなってきていて。とにかく“浮かんだ曲の世界を構築するために必要な音は何か”って考え方をしているんです。そうしたら、結果的に「イカロス」にアコギが入らなかったんですよね。そうなるとライブで自分が弾く楽器がない状態だし、そこで無理やりギターを入れることもないなと思うと、あのスタイルになったんです。

──歌の感情表現を解き放つということに関しての変化はありますか?

 「イカロス」はYouTubeにも上がっているPREMIUM LIVE『ICARUS』のテイクがライブで初めて聴いていただく機会だったんですけど、自分が想像していたよりもライブで歌うとより感情的になるなぁと思ったり、曲がそういうものを呼んでいる感じがしましたね。けっこう感情的な歌い方になっていたりするんですけど、曲によってはすごくクールなものもあったり、もっと明るく笑顔で歌っているものもあったりするので、曲によって変わりますね。

──ライブ初披露の「イカロス」で感情的な歌い方になったのは、お客さんがいたことが影響していたのでしょうか。

 そうですね。やっぱりライブでやって初めて知る曲の本質というのはすごくあって。よく“ライブでやって初めて曲は完成する”って言いますけど、まさにそうです。そこに聴いてくださる方がいることで生まれてくるものは絶対あります。それがまた曲に乗って、自分の歌も変わっていくことがありますね。

──4月からはアルバムリリースツアー『HATA MOTOHIRO CONCERT TOUR 2023 ―Paint Like a Child―』がスタートしますが、こちらはどんなコンサートになりそうですか?

 久々のアルバムリリースツアーで、バンドのみんなと廻るツアーもすごく久々なので、まずはアルバムの世界をライブでどう再構築して届けるかですね。今までの曲と織り交ぜながら、一緒に音楽を楽しめる時間を作っていけたらと思っています。

──最後に、アルバム『Paint Like a Child』を通して伝えたいことを教えてください。

 本当に思うままやりたい音楽をここにぶつけて完成したアルバムなので、今の自分がすごく凝縮されている10曲だと思うんです。この10曲たちが聴いてくれた方の中で、どういう感情や景色と結び付くのか……皆さんの中でたくさんひろがっていってくれたらいいなと思います。それこそ、“歌は歌った瞬間からその人のものになる”ということが、このアルバムでも体現できたら一番いいなと思いますね。


秦 基博『Paint Like a Child』のレコーディングで使用したマイク一覧

NEUMANN/U67
「泣き笑いのエピソード」

BRAUNER/VM1
「Paint Like a Child」、「Trick me」、「サイダー」、「Life is Art!」、「残影」、「Dolce」

NEUMANN/U47
「太陽のロザリオ」、「イカロス」

NEUMANN/M149
「2022」

教えて!ヴォーカリストのこだわり

──どのように喉をケアしていますか?

 基本的にはなるべく乾燥を防ぐようにしています。あとはやっぱり身体が楽器なので、身体が柔らかい状態のほうがいいと思っています。制作したり歌詞を書いていたりすると、どうしても肩まわりも硬くなっていくので、なるべくストレッチをしています。

──ライブのステージドリンクは?

 基本的には水です。乾燥がひどい季節は「スロートコート」というハーブティーを飲んだりします。

──生活リズムは?

 ライブが多い期間は規則正しいと思います。制作中はどうしても夜更けまでやったり、遅くなっちゃうことが多いんですけど。ライブの前は午前0時〜1時には寝るようにしています。

──普段の生活で気をつけていることは?

 よく寝るのもすごく大事なので睡眠をとること。あとはお酒とか辛いものを前日に食べたり飲んだりすると、僕は翌日声に影響が出やすいので、ライブが終わるまでガマンしています。


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リリース情報

秦 基博 7th album 『Paint Like a Child』
2023年3月22日(水)発売

【Home Ground 限定盤】
(CD+BD+インタビューブック+グッズ:本体スケッチブック仕様)
PROS-1924 / 10,450円(税込)

【Home Ground 限定盤】
(CD+DVD+インタビューブック+グッズ:本体スケッチブック仕様)
PROS-1925 / 10,450円(税込)

【初回限定盤】
(CD+BD:スリーブケース付)
UMCA-19068 / 5,280円(税込)

【通常盤(CD)】
UMCA-10093 / 3,300円(税込)

<Home Ground 限定盤 収録映像>*Blu-ray / DVD共通
●『Office Augusta 30th MUSIC BATON Vol.7 秦 基博 Billboard Live YOKOHAMA 2nd Anniversary Premium Live』(全13曲)
風景 / 泣き笑いのエピソード / トレモロ降る夜 / 初恋 / 恋の奴隷 / パラレル / Trick me / 夜が明ける / Girl / サイダー / 鱗(うろこ) / 水彩の月 / アイ
●『Behind the scenes 2020 to 2022』

<Home Ground 限定盤 グッズ>
●ライトバングル

<初回盤 収録映像> 
●『Office Augusta 30th MUSIC BATON Vol.7 秦 基博 Billboard Live YOKOHAMA 2nd Anniversary Premium Live』(全13曲)

<CD収録曲>*全形態共通
01. Paint Like a Child(JTB CMソング)
02. Trick me(UNITED ARROWS green label relaxing コーディネーション・ソング)
03. サイダー(『映画ざんねんないきもの事典』主題歌) 
04. Life is Art !(東京ドームシティ複合商業施設『ラクーア』TVCMソング)
05. 残影(テレビ朝日系木曜ドラマ『六本木クラス』挿入歌) 
06. Dolce
07. 2022
08. 太陽のロザリオ
09. 泣き笑いのエピソード(NHK連続テレビ小説『おちょやん』主題歌)
10. イカロス(映画『イカロス 片羽の街』主題歌)


ライブ情報

『HATA MOTOHIRO CONCERT TOUR 2023 ―Paint Like a Child―』
<スケジュール>
4月29日(土・祝)群馬・高崎芸術劇場 大劇場
5月4日(木・祝)福岡・福岡サンパレスホール
5月6日(土)熊本・熊本城ホール メインホール
5月12日(金)高知・高知県立県民文化ホール・オレンジホール
5月14日(日)香川・レクザムホール・大ホール(香川県県民ホール)
5月20日(土)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
5月26日(金)岡山・岡⼭市⺠会館
5月28日(日)広島・広島⽂化学園HBGホール
6月2日(金)北海道・札幌⽂化芸術劇場hitaru
6月9日(金)埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
6月16日(金)石川・本多の森ホール
6月18日(日)神奈川・神奈川県⺠ホール
6月23日(金)大阪・フェスティバルホール
6月25日(日)福島・いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
7月1日(土)宮城・仙台サンプラザホール
7月9日(日)秋田・あきた芸術劇場ミルハス 大ホール
7月15日(土)奈良・なら100年会館 ⼤ホール
7月17日(月・祝)兵庫・神⼾国際会館 こくさいホール
7月22日(土)東京・東京国際フォーラムホールA


プロフィール

秦基博インタビューpaintlikeachild

秦 基博
宮崎県生まれ、横浜育ち。2006年11月にシングル「シンクロ」でデビュー。「鋼と硝子で出来た声」と称される歌声と叙情性豊かなソングライティングで注目を集める一方、多彩なライブ活動を展開。2014年、 映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌「ひまわりの約束」が大ヒット、その後も数々の映画、CM、TV番組のテーマ曲を担当。デビュー10周年には横浜スタジアムでワンマンライブを開催。2020年11⽉よりスタートしたNHK連続テレビ⼩説『おちょやん』の主題歌に新曲「泣き笑いのエピソード」が起用された。2021年11月には『Hata Motohiro 15th Anniversary LIVE』を横浜アリーナ、大阪城ホールで開催。2022年3月22日(水)に7枚目のオリジナルアルバム『Paint Like a Child』をリリースし、4月から7月にかけて全19公演をめぐる全国ツアー『HATA MOTOHIRO CONCERT TOUR 2023 ―Paint Like a Child―』を開催予定。

関連リンク

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