さとうもか、ゲストにぜったくんを迎えた『Pajama Party 2022』第1部をレポート

2022年3月23日 @ 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
取材・文:田代 智衣里(Vocal Magazine Web)
撮影:中山桜

さとうもかが3月23日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて企画ライブ『さとうもか 「Pajama Party 2022」』を開催した。ヴォーカル・マガジン・ウェブでは、ゲストにぜったくんを迎えた第1部をレポートする。

岡山県出身のさとうもかが上京前にマンスリーで開催していたという“Pajama Party”。その名の通り出演者全員がパジャマを着用することがコンセプト。ステージ上には丸い絨毯が敷かれ、柔らかな白い布が雲のように浮かんでいる。

この世界線で間違いなく一番幸せになってほしい

キミカ(cho)、KO-ney(MPC)とともに着る毛布に包まれたぜったくんが登場し、挨拶を交えながら「Man Sey Bien」を披露。「Catch me flag!!?」で観客は立ち上がり、ぜったくんの掛け声とともに飛び跳ねる。“次の曲はアルバイトしていたすぐ隣のホテルでできた曲。そこのフロントまで僕の声が届けばいいなと思って歌います”と話して歌ったのは「NiGHT SiFTER」。ぜったくんはAメロで着る毛布を脱ぎ、「sleep sleep」のMVと同じストライプのパジャマ姿でメロウな世界を泳ぐように歌う。続けて「Bad Feeling」、「Amy」を披露した。

MCではタオルを肩にかけてメンバーを紹介。“このあとの曲たちで、もかちゃんに繋いで、1部を夢の世界の続きにしてもらおうかなと思ってます”と話し届けたのは「Sunday Sunday」。観客は左右に手を振る。温泉街からやってきたkou-keiとともに「温泉街 feat. kou-kei」を披露すると、観客は“温泉街”に合わせて拳を上げた。

“今日の会場はアルバイト時代に6年間通った道と同じ道を通ってきたから感慨深い。あのままアルバイトを続けていても、それはそれで幸せだったんじゃないかと思う。いろんなところに幸せはあると思っているので、今日来てくれた人たちはこの世界線で間違いなく一番幸せになってほしい”と語り、最後に「Parallel New Days」を披露。多幸感に溢れた会場をあとにした。

いろんなことを忘れていくかもしれないけど、悲しい思い出もできるだけ覚えていたい

第1部・さとうもかのステージには、キーボードの上にピンク色のトイピアノがスタンバイ。まずは、さとうもかのナレーションが聴こえてきた。“こんにちは、Pajama Partyにようこそ! みんなは誰かの夢の中って見たことある? 今日は誰かの夢の中を、ここにいるみんなとこっそり覗いてみようと思って、このパーティを開いたの。みんな準備はいい? 目を閉じて、瞼の裏が見えたら深呼吸を2回。心の中で10数えたら目を開けてね……”

そう言ってカウントダウンすると、さとうもかが登場。「old young」を披露し、左端から中央までゆっくりと歩きながら歌い、《適当な 笑い方を 知ってしまった事を後悔した》でランプのスイッチをオン。いちごのように真っ赤なマイクをスタンドに置いて、弾き語りスタイルに。ピンク色のトイピアノも演奏し、夢の世界に誘った。

“ファーストステージは眠る前のワイワイPajama Party! ということで、ぜったくんもさっき遊びに来てくれてましたね。私は上から見ていたけど、みんなが楽しそうですごく嬉しかった”と話し、「Cupid’s arrow」、「melt bitter」へ。さらに力強くなった歌声が切なく強く響きわたり、これまでとは歌詞がまた違って聴こえてくるようだ。

ここでバンドメンバーのシンリズム(g)、沼澤成毅(k)、河合宏知(d)、山本連(b)を紹介し、最近MusicVideoが公開されたばかりの「愛はもう」を歌唱。月明かりに照らされているようなステージの上を、ぽつり、ぽつりと歩き歌った。続けて「Woolly」を披露する。

次のMCで、上京前のPajama Partyは飾り付けも自分でやっていたことを振り返り、“今は大きな場所で飾り付けを手伝ってもらって、自分だけではできないことをやらせてもらえていることが嬉しい。みんなが来てくれたことも嬉しい”と語った。さらに、次に演奏する「舟」は4年前に作った曲だと話す。

“今一緒にいる人たちと、いつか道が分かれてしまうときが来るかもしれない。いろんなことを忘れていくかもしれないけど、悲しい思い出もできるだけ覚えていたいという気持ちで書いた曲”と前置きし、歌い始めた。

アコギ弾き語りで始まり優しくピアノが寄り添うと、透明なウィスパーヴォイスが映え、懐かしい場所に運ばれるようだった。ワンコーラス歌い終えると、バンドイン。さとうもかの豊かな歌声を堪能できる楽曲だと思う。続けて「愛ゆえに」を披露した。

“2ndステージでは本当に夢の中に入ることができる”と話すと、「最低な日曜日」へ。途中でぜったくんが登場し、二人で歌唱した。ここで、先日2人がYouTubeでコラボした際にさとうもかに課された罰ゲーム“人生で初めて作った曲の披露”を実施することに。その曲はさとうもかが高校3年生くらいのときに組んだ「プリン三宅」というバンドのために作った曲だという。

“なんか変やなぁ……と思って、一生やらないと思った曲”だと話し、歌詞を表示したスマホをぜったくんが持ち、さとうもかが弾き語りで披露する一幕も。タイトルは「ファンタジー」であった。

最後に、ぜったくんが“初対面なのにレコーディングの日に寝坊して、本当にsleep sleepしたっていう伝説の曲をやりましょう”と前置きし、「sleep sleep」をキミカ、KO-neyも交えて披露。観客も含めた記念撮影を終え、“おやすみなさい”の掛け声で“Pajama Partyワイワイ編”を締めくくったのだった。

公演情報

『さとうもか 「Pajama Party 2022」』
<セットリスト:第1部 ぜったくん>
01. Man Sey Bien
02. Catch me flag!!?
03. NiGHT SiFTER
04. Bad Feeling
05. Amy
06. Sunday Sunday
07. 温泉街 feat. kou-kei
08. Parallel New Days

<第1部 さとうもか>
01. old young
02. Cupid’s arrow
03. melt bitter
04. 愛はもう
05. Woolly
06. 舟
07. 愛ゆえに
08. 最低な日曜日 with ぜったくん
09. sleep sleep feat. さとうもか

リリース情報

さとうもか
2022年3月2日(水)2作同時配信リリース

「愛はもう」
配信リンク:https://lnk.to/moka_aihamou

「舟」
配信リンク:https://lnk.to/moka_fune

最新情報

ヴォーカルや機材、ライブに関する最新情報をほぼ毎日更新!