【Myマイク・インタビューVol.2】スカート澤部渡のマイク事情。SHURE、UPTON、AKGが登場!

取材・文:鈴木瑞穂(Vocal Magazine Web)

『ヴォーカル・マガジン・ウェブ』では1周年スペシャル企画として、みんなの「Myマイク」を調査中!目玉インタビュー第2弾となる今回は、スカートの澤部渡さんにお話を聞きました。

相性の良いひとつのマイクに絞ると、場所によって振れ幅が出ちゃう気がする

──今使ってるヴォーカルマイクについて、宅録にはAKGのC3000を使っているとアルバムインタビューでお伺いしました。配信ライブ用としては何を使っていますか?

澤部 同じマイクでやってますね。

──そのマイクを選んだ理由、気に入っている理由を教えてください。

澤部 うーん、難しいですね。価格帯で検討している中で“AKGだったらきっと間違いないだろう”という気持ちで1回買ってみたんですよね。それで、もし自分の声と違ったらまた考えようかなと思ってたんですけど、意外と相性が良くて。それで今も使ってるという感じです。

──以前に使っていたマイクもありますか?

澤部 ホント、57(SHURE SM57)ばっかり頼ってましたね。あとダイナミックマイクでもう1本欲しいなと思って、AKGのD7を買ったんですけど、それはあんまり自分の声には合わなかった。自分の倍音がちょっと強調されちゃって抜けていかなかった印象だったんですよね。

──そうなんですね。レコーディングではどのマイクを使っていますか?

澤部 主に使ってるのはUPTONの251ですね。これはエンジニアの葛西敏彦さんの私物です。

──気に入ってる理由を教えてください。

澤部 中域がほどよく馴染む感じがあって、それがいいなと思ってます。やっぱり自分の声に合ってるというところかな。いろいろ試しはしたんですけど、これが一番自分の中でも合うなと思ってますね。

──それぞれの楽曲で同じマイクを使いますか?

澤部 ほとんど一緒じゃないかなと思います。

──ライブではどのマイクを使っていますか?

澤部 最終的に58(SHURE SM58)になりましたね。BETA® 58Aなどを使っていた時期もあったんですけど、PAの方にお任せしている部分もある中で、最終的にはど真ん中になったという感じです。ちょうど今スカートってはざまの位置にいて、小さいライブハウスでもやれば、広いホールみたいなところでもやるし、野外みたいなところでもやる機会があったりして。相性の良いひとつのマイクに絞ると、場所によってけっこう振れ幅が出ちゃうような気がするんです。それで、やっぱり58なんじゃないかと。

──なるほど。初めて自分で買ったマイクは何でしたか?

澤部 57かな。

──購入の決め手はどんなところでしたか?

澤部 僕が大好きなミュージシャンの豊田道倫さんが、好きなアルバムを“ほとんど57で録った”ってご本人から聞いて、じゃあ57を買おう!と思ったんです。でも後日「昔、豊田さんがアルバム全部57で録ったって言うから僕も57で宅録してました」って伝えたら、「あれ57じゃないよ、58!」って教えてくれて……。そんなことあるか!っていうね。そういう楽しい思い出がございます。

──そんなことがあったんですね(笑)。今、欲しいと思っているマイクはありますか?

澤部 ああ、難しい。でも憧れはやっぱりUPTONの251。エンジニアの葛西さんが持っていて普段のレコーディングで使っているマイクです。確かもとになってるモデル(編集部調べ:Telefunken Ela M 251)があるんですよね。一時期、『CALL』のアルバムの頃とかはそれを使って録っていた覚えがありますね。100万円以上するようなマイク。UPTON 251はそちらをベースにリモデルされたもので、とても良いマイクなんですけど、僕は本当にズボラなので、そういったコンデンサーマイクをちゃんと管理できる気がしないですね。

──適切な保管が大切と聞きます。そういった中で、澤部さんが宅録や配信ライブ用に選んだMyマイクがAKGのC3000ということですね。

澤部 ちゃんとしたコンデンサ―マイクを買ったのはホントそれが初めてで。今でもデモ制作だったり、あと今リモートでラジオをやることが多いんですけど、そういうのでも使ってますね。


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最新アルバム『SONGS』のインタビュー記事はこちら


リリース情報

アルバム『SONGS』
2022年11月30日(水)より発売中

【初回限定盤】 PCCA.06170 / 2CD / 3,850円(税込)
【通常盤】 PCCA.06171 / CD Only / 2,860円(税込)

<収録曲>
01. 十月(いちおう捨てるけどとっておく) ※ダウ 90000第4回演劇公演『いちおう捨てるけどとっておく』エンディングテーマ
02. 駆ける ※サッポロビール『第96回箱根駅伝用オリジナルCM』CMソング
03. ODDTAXI feat. PUNPEE ※テレビアニメ『オッドタクシー』OPテーマ
04. 粗悪な月あかり
05. この夜に向け ※「大きなサイズの店 フォーエル」CMソング
06. 標識の影・鉄塔の影 ※テレビ東京ドラマ 25「絶メシロード」主題歌
07. 架空の帰り道 ※テレビ東京ドラマ 25「絶メシロード Season2」主題歌
08. Aを弾け
09. 私が夢からさめたら
10. 背を撃つ風 ※Paravi オリジナルストーリー「最愛のひと~ The other side of 日本沈没~」イメージソ

11. しるしをたどる ※テレビ大阪開局40周年「名建築で昼食を 大阪編」エンディングテーマ
12. 窓辺にて ※映画「窓辺にて」主題歌
13. 海岸線再訪 ※JBL『Tour Pro+ TWS』WEB CMソング

<初回限定盤 特典CD収録内容>
『SING A SONGS』収録曲全13楽曲の弾き語り音源

ライブ情報

『ライブツアー2023 “SONGS”』
2023年3月20日(月)大阪・梅田CLUB QUATTRO
2023年3月21日(火・祝)愛知・名古屋CLUB QUATTRO
2023年3月25日(土)東京・渋谷CLUB QUATTRO

チケット料金(ドリンク代別) 4,500円 券種オールスタンディング
【抽選制】オフィシャル1次先行(イープラス) 12月13日(火)18:00〜12月26日(月)23:59 ※終了
【抽選制】オフィシャル2次先行(イープラス) 1月3日(火)18:00〜1月15日(日)23:59
⼀般発売1月28日(土)10:00〜
イープラスURL(先行、⼀般共通) :https://eplus.jp/skirt2023/
詳細はHPにて: http://skirtskirtskirt.com/

※枚数制限 : お一人様1公演につき2枚まで
※電子チケットのみの取り扱い、店頭販売なし
※危険行為・迷惑行為の禁止
※小学生以下入場不可、中学生以上チケット必要
※開催時の情勢により、客席のレイアウト、レギュレーションなど変更になる可能性がございます。

プロフィール

スカート
シンガーソングライター澤部 渡によるソロプロジェクト。2006年にスカート名義での音楽活動を始め、2010年に自主制作による1stアルバム『エス・オー・エス』のリリースにより活動を本格化。2017年にはメジャー1stアルバム『20/20』をポニーキャニオンから発表。またスカート名義での活動のほか、ギター、ベース、ドラム、サックス、タンバリンなど多彩な楽器を演奏するマルチプレイヤーとしても活躍しており、yes, mama ok?、川本真琴、スピッツやムーンライダーズのライブやレコーディングに参加。これまでに藤井隆、Kaede(Negicco)、三浦透子、adieu(上白石萌歌)ら他アーティストへの楽曲提供およびドラマや映画の劇伴制作にも携わっている。

関連リンク
オフィシャルHP:https://skirtskirtskirt.com/
スカートTwitter:https://twitter.com/s_k_i_r_t
澤部渡Twitter:https://twitter.com/skirt_oh_skirt
Instagram:https://instagram.com/skirt_oh_skirt

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