純烈 撮り下ろしインタビュー

【インタビュー】純烈、芝居と歌の2本立ての『明治座9月純烈公演』を語る。歌との向き合い方、音楽監督との化学反応、喉ケアなど(撮り下ろし写真11枚)

2023.08.15

取材・文・撮影:田代智衣里(Vocal Magazine Web)

4人組ムード歌謡コーラスグループ・純烈が座長を務める明治座創業150周年記念『明治座9月純烈公演』が、9月8日(金)から10月1日(日)まで上演される。2021年の『明治座7月純烈公演』以来、純烈にとって2度目の座長公演であり、2023年1月に新メンバーとして加わった岩永洋昭は明治座に初出演となる。

公演を前に複数のメディアを迎えた合同インタビューが行なわれ、純烈メンバーの酒井一圭(リーダー)、白川裕二郎、後上翔太、岩永洋昭が登場。歌との向き合い方、音楽監督との化学反応への期待、喉のケアなども語ってくれた。ヴォーカル・マガジン・ウェブでは11枚の撮り下ろし写真と、『明治座9月純烈公演』に対するメンバーの想いが詰まった4ページのインタビューをお届けする。

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明治座さんとのご縁というか、奇縁ですね

──2年ぶりの座長公演となりますが、今のお気持ちを教えてください。

酒井 初めての明治座は、純烈が座長ではないですが(2019年の)前川清さんの座長公演でした。純烈としては紅白直後にスキャンダルがあったりとか、最大の危機という状況の中、前川さんと明治座さんが出演をOKしてくださって……それで今の純烈があります。

やっぱり純烈は運があるというか、明治座さんとのご縁というか、奇縁ですね。コロナ禍でいろんなチームでコロナ感染者が出てしまったりとか、本当に苦しいコロナのど真ん中だったんですけど、あのときの純烈公演というのは、稽古から千秋楽までひとりもコロナ感染者が出ず完走できたんですよ。

唯一心残りといえば、白川がお腹を痛めてしまって、楽屋を別にしなくちゃいけなくなったことですね……。

白川 それは言わなくてもいいでしょ! 僕はオムツを穿いてました……。

酒井 漏らしちゃいけないから、白い衣装が急遽色のあるパンツに変わった日が2日あるんですよ。本当は真っ白なカッコいい衣装なんですけど、万が一のためにね。だけど、とにかくすごい集中力で千秋楽まで乗り切れて、初の座長公演を成功できたことが今回に繋がっていると思います。今回のメンバーにも期待してますが、やっぱり前回の皆さんに繋いでいただいたなっていう感謝の思いがありますね。

酒井一圭(リーダー)
酒井一圭(リーダー)

後上 前回初めて座長公演をやらせていただいて、お客様の表情を見たり、ファンの方に感想を教えてもらったりする機会はあったんですけど、“目に見えない部分でどういうふうに思われていたのかな”ということに対するひとつの答えじゃないですけれども、もう1回チャンスを与えてみようと思っていただけたんだなって。今回150周年記念の公演をやらせていただくお話をいただいたときに、2021年の純烈の座長公演に対してちょっとホッとできたというか。

でも、そのホッとした気持ちと同時に、今回も同じことがまた始まるなって気が引き締まりました。頑張っていきたいという気持ちが出てきましたね。

後上翔太
後上翔太

白川 今回は全35公演で本当に長丁場になりますので、やっぱり体調管理だけはしっかりしたいと思います。岩永も新しく入ってきましたので、この4人で皆さんに喜んでもらえるようなステージを心がけて頑張っていければなと思ってます。先輩として岩永に言いたいです。(食べるものは)“焼いてりゃいいから”と(笑)。

白川裕二郎
白川裕二郎

──岩永さんは今回初めての明治座出演となりますが、いかがですか?

岩永 役者をやっていたときに観劇に来たことはあるんですけれども、板に立たせてもらうのは初めてです。しかも、150周年で座長。これまで何度か座長をやらせてもらったことはあったんですけれども、こんな大きい由緒ある劇場で……本当はアンサンブルぐらいから始めなきゃいけないところをいきなりどーんとすっ飛ばしての座長公演なので……。

酒井 いや、アンサンブルからだよ! まるでね、主演ができるみたいなね。

後上 アンサンブルの方たちが一番大変だよ。我々は踊れないですから。

酒井 アンサンブルができないから座長やってんだよ!

岩永 そうだ! セリフがあろうがなかろうが、バーンっとやります!!

一同 あはははは(笑)。

岩永洋昭
岩永洋昭

──半年活動しての実感は?

岩永 今回は稽古期間を3週間〜1ヵ月取っていただいてるんですが、それ以前にお芝居を絡めたコンサートを何度かやらせてもらったときは稽古がほぼゼロで、リハーサルという名のバンドさんとの合わせのみだったんです。セリフ量もあるのにお稽古日数がほぼ0日で、“これが純烈なのか”って。

一同 あはははは(笑)。

岩永 慣れてきた頃に終わるという経験をさせてもらって、その瞬間瞬間をこなしていかなきゃいけない舞台度胸がついたというか。テレビもそうですし、そういうことを半年経験させてもらって、すごく僕自身の糧になりましたね。

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