「この曲サビに入ると転調してるよ」ってあとから言われて気づいた

──「ふわふわ」は《今日も自分におつかれさま》、《今だけ食べすぎいいんでねぇの》と自分への「愛」を歌う歌詞がとても愛らしい１曲で、こちらも大原さんの作詞作曲ですね。

大原　はい。サビにもあるように、働きすぎの日本人ってよく言われるじゃないですか。しかもコロナ禍で仕事が止まっていたものがだんだんと復活し始めて、いま全部舞い降りてきて、疲れてしまっている方も多いと思うんです。そんなときに自分を褒めてあげられるような曲を作りたいなと思ったのがきっかけで。私が焼肉とビールが大好きなので、ご褒美ならこのふたつだなと思って書きました（笑）。

──衝動的に書き上げた曲でしたか？　それとも温めて作った曲ですか？

大原　なんだかずっと前に書いていて、でもまだ１番ぐらいしか書いてなかったんですよね。なので今回ご提案させていただいて、じゃあちょっと続き書いてみたらということで、また書き始めた感じですね。

──メロディ制作はギターとピアノどちらで？

大原　何も使ってないんです（笑）。もう“降ってこーいっ！”って思ってその場で録音したりしていて。

──もう音の感覚が自然と染み付いているんでしょうね。

大原　いやいや。でも私知らなかったんですけど、あとからプロデューサーさんに“この曲サビに入ると転調してるよ”って言われて。自分でも“へえー！”って驚きました（笑）。

──自然と転調してたんですか？

大原　そうなんです。感覚でやってました。

──録音はスマホのボイスメモで行なったのですか？

大原　そうです、そうです。

──録音をしている段階で、焼肉だったりビールについて歌おうという歌詞のイメージは持っていましたか？

大原　はい！（笑）というのも今まで「のり巻きおにぎり」とか「いとしのギーモ」とか、好きな食べ物だったりちょっとおふざけソング的なものが、1アルバムの中に1曲入っていることが多かったので。そういう要素としてもこの曲を入れたいなと思って。

──食事やお酒がとても好きというのはYouTubeの動画からも伝わってくるのですが、ライブや舞台の前は喉のために控えたりもしますか？

大原　うーん、本当はやらなきゃいけないんですけどね（笑）。体型とか見た目という意味で調節はするのですが、あんまりストレスを溜めるのも良くないなと思って、自由にやってます。

──そういったところにセンシティブになるよりも、のびのびと過ごすほうが結果的にパフォーマンスにも集中できる？

大原　そうですね、自然とそういうふうにはなってますね。

──本番前にメンタルの整えるトレーニングなどはされますか？

大原　あんまりないです。メンタルは強いほうだと思っているので、成り行きに任せてます。

──フィジカルの面で特にやり込むことはあったりしますか？

大原　ライブ前とかに限らず、毎日1時間ストレッチと体幹と筋トレはやってます。

──時間帯は決まっているんですか？

大原　大体、朝起きてですかね。今日もやってきました。

──何かの目標に向けてやっているのでしょうか？　それとも、日々の習慣として？

大原　日々の生活習慣ですかね。あとはけっこう太りやすかったりもするので、体型維持的にも心がけてやってます。