歌詞カードが真っ黒になっちゃうぐらい書き込む

──こだわった歌唱パートはありますか？

安斉　本当にキャッチーな曲なので、最後のサビはやっぱり一番盛り上げたいなと思いました。なので、Dメロでちゃんと落として最後のサビに向かうという展開は、どんなテンションで歌おうか悩みましたね。

あと、最後のサビのあとに来る《人のせいにして　人生つまらなくしたくない》というフレーズは、自分ではなく第三者の言葉と捉えていて、エフェクトで声を変えているんです。そして、そのあとの《て、言えちゃうこの頃…／なんて、誰も、ああ》という部分でまた今の自分に戻って歌っているという展開にしていきました。

──サビの《僕ら重ねた並行世界の中》は《世》の前で一気に音が高くなりますが、歌うときはどういうところを意識していますか？

安斉　（高音を）意識しちゃうと逆に出なくなっちゃったりするんで、何も意識してないです。でも、“この音だけ高い！”じゃなくて、全体的にひゅ〜っと曲線のように、ひとつの大きな山をイメージしながら歌うようにしてます。

──レコーディングのとき、歌詞カードに何か書き込みますか？

安斉　めちゃめちゃ書きます！　いっぱい書いて歌詞カードが真っ黒になっちゃうぐらい（笑）。シュッシュッとか、もう自分しかわからない記号で書いてます。いつも（真っ黒で）汚いですね。あははは！

──真面目ですね。レコーディングや歌う前に行なうルーティンはありますか？

安斉　私は歌えば歌うほど喉が慣れてくるので、レコーディングの最初に通しでずっと流しておいてもらって、より歌に慣れるようにしています。

──普段から気をつけている習慣はありますか？

安斉　冬は乾燥するので、寝るときに加湿器をつけるようにしてます。

──レコーディング時の愛用ドリンクや、のど飴はありますか？

安斉　普通のお水ですね。銘柄は特にこだわりはないんですけど、一番好きなのはクリスタルガイザーです。あと、（のど飴は）マヌカハニーが好きです。

──お酒が好きと聞きましたが、飲んでも歌えちゃう感じですか？

安斉　飲んだほうがうまくいくんですよね！　さすがにレコーディングのときは飲まないですけど（笑）。たぶん飲むことで気持ちがリラックスしてるからなんですよ。歌うときはリラックスすることが一番いいです。

──「かれんの日常」チャンネルにある“歌ってみた”動画で、YOASOBIさんの「夜に駆ける」をカバーしていて、とても美しいビブラートを披露していましたね。

安斉　自分の楽曲ではビブラートを使ってないですね、謎に（笑）。いずれは自分の曲でも使いたいな。

──誰かのビブラートを真似した経験は？

安斉　特に真似はしてないですね。真似しちゃうと、そのビブラートばっかりになっちゃうので、自分がやりやすいビブラートをできるようにしていきました。でも、ビブラートをかけようというのはあんまり気にしてなくて、自然と使っている感じかな。

──新しいことに挑戦していく中で、今、安斉さんが大切にしていることはどんなことですか？

安斉　歌詞は自分で書くので、いつでも等身大な歌詞を書こうと思ってます。じゃないと、歌ってても自分に響かないから。それはすごく大切にしてます。

──７作連続リリースのうち、残りの２曲も今後リリースを控えていますね。

安斉　残り２曲もちょっと違った形の曲がお届けできればと思っています。

──今後挑戦したいことは？

安斉　ギターと、ゴリゴリのR&Bも歌ってみたいです！

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リリース情報

プロフィール

安斉かれん
1999年８月15日生まれ、神奈川県出身の22歳のソロアーティスト。
令和元日の5月1日に配信シングル「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」でエイベックスよりメジャーデビュー。2020年にテレビ朝日系連続ドラマ『M 愛すべき人がいて』で主人公・アユ役を熱演し、ドラマはTwitter世界トレンドトップ３入りするなど話題を集めた。
5th配信シングル「僕らは強くなれる。」は音楽関連ランキングにチャートインしGoogleトレンド急上昇ワードで1位を２度獲得。
ファッション・アイコンとして、コスメティックブランドの「M·A·C」の店頭ビジュアルを飾るなど、そのルックスにも注目が集まっている。
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