本当に私の子供みたいに育った１枚なので、常に皆さんの日常に置いてくれたら嬉しいなって思います。

──昨年、東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手が「Pride」を、村上宗隆選手は「声」をそれぞれ登場曲に起用していました。選手は“登場曲に背中を押してほしい”という想いで選ぶことが多いと思いますし、そういう曲に選ばれるというのは、歌の力があると思うんです。“背中を押す歌”って、遥海さんとしてはどんなものだと思いますか？

遥海　私、（音楽に背中を押された）その１人です。最初は日本語が上手に話せなかったので、（言葉の壁を感じて）誰もが共感できないことを経験してしまったっていう思いがあったんです。日本に初めて来た頃、私の気持ちをわかってくれるのが音楽だけだったというか、親に言ったところで全然わかってくれないし、友達に言ったところで遥海の気持ちは100％わからないし。自分も（背中を）押されてた側だったんですよね。だから、お返しみたいな気持ちもあって。今度は遥海がみんなを支えていきたい。自分も常に元気なわけではないかもしれないけど、支えていきたいって気持ちだったんです。

人づてに山田哲人選手が「Pride」を使ってくれてると聞いたときは、“なんで!?”って思いました。っていうか、“どこで見つけたの!?”って（笑）。私のお父さんも野球が好きで、一緒に観ることもあるんですけど、私はあんまり詳しくなかったので、山田選手のことは知らなかったんですよ。それでお父さんに聞いたら、“遥海、誰だか知ってる？　山田は日本のスターだよ”って。今でも信じられない自分がいます。

さっき、デビュー曲で大きなブレーキがかかってしまったって話したじゃないですか。だから自分の中で“「Pride」は、あんまり届いてないのかもしれないな……”と思ってたんです。それで、ちょうど歌やめたいなって時期だったんですよ。何聴いても響かなくなっちゃった瞬間があって。

それが、山田選手の第４打席（に使う登場曲）……。“はぁ〜、夢あるな”って思いました。使ってくれて私も背中を押されてます！って感じです。なんか、私の夢を支えてくれてる感覚があるんですよね。実際に球場へ試合を観に行かせていただいて、この形で自分の曲がいろんな人に届いてるんだって考えたときに、もう鳥肌がやばかったです。いまだに夢みたいです。本当に、見つけてくれてありがとうございます。そのおかげでいろんな景色が見られたので。

昨年のファン感謝デーで歌わせていただいたのですが、7,500人ぐらいの人＋選手の皆さんの前で歌えるっていうのが、なかなかない経験だなと思って。いつか東京ドームでドームツアーをやりたいなと思っているので、その味見みたいなものができて、いろんな夢を見させていただきましたし、これからの夢も広がりました。

──今年は３月に東名阪ツアーが予定されていますけれども、どんなライブになりそうですか？

遥海　爆発したいです！　バッコーンってやりたいですね。昨年８月のライブ後に、音楽だけでなく、舞台、ミュージカルなどいろんなライブを観に行かせていただいたんです。そこでお客さんとしての学びというか、自分も得たものが多かったので、それを３月のライブでは活かして、まだ声は出せないけれど、その分忘れられないぐらいの夜にしたいなって思ってます。久しぶりのツアーだし、デビューしてからは初めてのツアーなので大阪とか名古屋とか、これまで皆さんに会えなかった分、“これだけ成長できたよ”って、“ただいま”って言いたくて。悔いのない爆発！ バコーン！みたいな。みんながビックリしちゃうようなツアーにしたいなって思います。フルバンドで廻るので、それも超楽しみなんです！

──楽しみにしてます！　最後に、『My Heartbeat』の聴きどころをお願いします。

遥海　ニューアルバムは、もう喜怒哀楽です。弱い自分、恋愛している自分、背中を押されたい自分、頑張りたい自分。どのシチュエーションでも必ずピッタリな曲があるので、自分の感情、気分に合ったお気に入り曲をぜひ選んでほしいですね。

聴きどころは……私はけっこう赤裸々で、内臓を見せてるぐらいなので（笑）。あとはもう皆さん、お気に入りがあったらいいなって。本当に私の子供みたいに育った１枚なので、常に皆さんの日常に置いてくれたら嬉しいなって思います。そばに置いといてほしいです、私の歌を。

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リリース情報

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ツアー情報

『Harumi “My Heartbeat” 2022 TOUR』
2022年
３月18日（金）　大阪・バナナホール
３月19日（土）　愛知・名古屋SPADE BOX
３月20日（日）　東京・渋谷WWWX

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PROFILE

関連リンク

遥海（HARUMI）OFFICIAL WEBSITE