【インタビュー】竹中雄大(Novelbright)が待望の初登場! ヴォーカリストとしてのこれまでと、メジャー2ndフルアルバム『Assort』の歌唱を語る!
2022.05.24
取材・文:藤井 徹(Vocal Magazine Web)
撮影(ライブ写真):ハヤシマコ
天を衝くようなハイトーンから、ささやくようなシルキーヴォイスまで、多彩なヴォーカルスタイルを武器にするヴォーカリスト、竹中雄大。
若手男性ヴォーカリストは実力派の群雄割拠の様相を呈しているが、バンドのヴォーカリストとしては、頭ひとつ抜けた存在のひとりだと言えよう。
彼がフロントマンを務めるNovelbrightは、ライブハウス、路上ライブからの叩き上げでメジャーシーンを駆け抜けて、この6月には日本武道館2Daysライブを行なう。
初の武道館公演を前にして彼らから届けられた2ndアルバム『Assort』。タイトルが示す通りバラエティに富んだ13曲の詰め合わせで、雄大の歌声も七色どころか、その何倍もの色で表現されている。
待望のヴォーカル・マガジン・ウェブ初登場となる今回のインタビューでは、前半に“ヴォーカリスト・竹中雄大”を形づくっているあれこれを聞き、後半でニューアルバムについて質問をしてみた。
※インタビューの最後に素敵なプレゼントあり!
70〜80年代の音楽がずっと家で流れているような環境でしたね。
──まず前半は、ヴォーカリスト竹中雄大さんのDNAからお聞きしたいと思っています。YouTubeチャンネルで、お父様、お母様、妹さんの3人とそれぞれ共演されていますが、みなさん歌がすごくお上手ですよね。
竹中雄大(以下、雄大) 家族みんな音楽が好きで、親父は長くバンドやっていて、お母さんも昔バンドやシンガーをやってたんです。なので日頃から70〜80年代の音楽がずっと家で流れているような環境でしたね。
──そんな中で、子供なりに好きだった曲はあったんですか?
雄大 親父の影響でエリック・クラプトンは小さいときから耳馴染みがあって、中1のときに「LAYLA(邦題:いとしのレイラ)」のギターリフを弾いてみたいなと思って、エレキギターをちょっと触り始めた感じです。
──そう言えば、先日ツイッターで幼い頃の写真がアップされていましたね。
雄大 はい。あれはたぶんウクレレかな。家にはギターがいっぱいあって、他にピアノもあったんで、昔から楽器には触れていたほうかもしれないですね。
──また、公言もされてますけれども、小学生の頃から、ゆずが大好きということですね。
雄大 すごくのめり込んでいった初めてのアーティストです。小学生のときから「栄光の架橋」とかは知ってましたけど、中1ぐらいからすごい夢中になり始めましたね。
──何かきっかけになった曲があったんですか?
雄大 それが意外と覚えてなくて……。「夏色」のイントロが弾きたくてアコギを始めた、みたいなところがあったんです(笑)。
──なるほど。イントロが弾きたくてギターを始めることが多いんですね。ゆずの中では、こういう傾向の曲が好きだとか、ありますか?
雄大 いろいろ好きなんで、どれが一番かと言われると難しいですけど、僕はわりとマニアックな曲よりかは、メジャーなほうが好きな曲が多いかなと思います。
──ストリートでゆずのカバーを弾き語りしていた動画も上がってましたね。
雄大 あれは高1のときですね。
──北川(悠仁)さんと共演されている映像も観ましたけど、改めて考えると、すごいことですよね。
雄大 いや、嬉しいです。はい、ありがとうございます。
──バンドを組んだのは高校からですか?
雄大 はい。高2ぐらいです。
──そのときはONE OK ROCKのカバーを中心に?
雄大 ONE OK ROCKメインというか、それしかやってなかったんです。 “バンド組んで売れようぜ!”みたいな思いもなくて、本当に高校生のお遊びコピーバンドっていう感じやったんで。ONE OK ROCKは、ゆずと同時期ぐらいに好きになりました。周りもONE OK ROCK好きが多かったので、好きなメンバーでバンドを組んだ感じですね。
──雄大さんは今でこそハイトーンが代名詞ですが、当時はどうだったんですか?
雄大 今とスタイルは同じかもしれないですね。(ONE OK ROCKの)keyは大丈夫でした。今もですけど当時から人前に出て目立つのが好きで、目立ちたいという思いはずっとあったから、すごくアグレッシブにやってましたね。