【イベントレポート】ENHYPENの“ダーク・セクシー”な新曲は、映画『トワイライト』を観て研究!? 最年長HEESEUNGがヴォーカルディレクションに参加し“メンバーの特性を最大限引き出し、よく似合う曲に仕上がった”

2023.05.27

(P)&(C) BELIFT LAB Inc.
取材・文:角 佳音

K-POP第4世代(※)のグローバルグループ・ENHYPEN(エンハイプン)が、2023年5月22日、4thミニアルバム『DARK BLOOD』をリリースした。2022年7月にリリースした3rdミニアルバム『MANIFESTO︓DAY 1』以来、10ヵ月ぶりのカムバックとなる。

ENHYPENは、2020年に世界各国から注目された超大型プロジェクト『I-LAND』を通じて選ばれたメンバー、JUNGWON(ジョンウォン)、HEESEUNG(ヒスン)、JAY(ジェイ)、JAKE(ジェイク)、SUNGHOON(ソンフン)、SUNOO(ソヌ)、NI-KI(ニキ)の7人組ボーイグループ。2022年には初のワールドツアーを成功させ、2023年1月にはK-POP第4世代としては最速となるドーム公演を京セラドーム大阪にてやり遂げた。

本作のリリースにあたり、2023年5月22日に行なわれた「ENHYPEN 4th Mini Album『DARK BLOOD』メディアショーケース」の様子をレポート!
※【K-POP第4世代】とは、世界的グループBTSのヒット以降、2019年以降にデビューし人気を集めているK-POPグループのことを指す。

ワールドツアーを通じて感じた、ファンの大切さや感謝の気持ちを少年の物語に重ねた今作

 2023年5月22日に行なわれたメディア向けのショーケースでは、フォトセッションや質疑応答を含むトークセッション、ミュージックビデオの公開に続き、生パフォーマンスが初披露された。

 フォトセッションに登場したENHYPENのメンバーは、7人全員が黒を基調としたジャケットを着こなし、『DARK BLOOD』のタイトル曲「Bite Me」のポイントダンスである首元に2本指を添えるポーズや、ハートを作るポーズを見せた。

 続くトークセッションでは、初めに最年少のNI-KIが挨拶。“10ヵ月という長い時間、待っていてくださったENGENE(ENHYPENのファン)の皆さんに、心より感謝の言葉を申し上げます”という韓国語でのコメントに続き、日本語で“10ヵ月という長い時間が無駄にならないように一生懸命準備したので、今回の活動もたくさんの期待をお願いいたします”と話した。
 また、JAKEは韓国語での“お待たせした分、完成度の高い音楽とパフォーマンスをお見せできるように頑張ります”というコメントに続いて、“今日は「Bite Me」のパフォーマンスを初披露します。みなさん楽しんでください!”と英語で挨拶した。

 ミニアルバム『DARK BLOOD』のテーマは、【少年と運命の相手の繋がり】。傲慢に陥って罰を受けた少年が、首元のしるしを頼りに運命の相手の存在を自覚し、血で繋がった“君”のために犠牲を誓うまでの様子を描いたストーリーとなっている。
 このストーリーは、ファンであるENGENEへの想いを暗示しているとSUNGHOONは説明する。“パンデミックが終わってから、ENGENEの皆さんに直接お会いし、僕たちとENGENEは本当に強く繋がっているんだ、ということを改めて実感しました。今回のアルバムは、ENGENEの大切さや感謝の気持ちを少年の物語に重ねています”。

 また今作は、HYBEオリジナル・Webtoon、Webノベル『黑の月: 月の祭壇』(ヴァンパイアと狼人間の少年たちが、一人の少女をめぐる戦いを繰り広げる物語を描いたファンタジーロマンス)のストーリーに連動しているという。2020年11月のメジャーデビュー以降、彼らからは【ヴァンパイア】の世界観が感じられるが、今回のタイトル曲「Bite Me」(=僕を噛んで)からもわかるとおり、ついにそのコンセプトを完全に受け入れ、昇華した様子が伺える。

JUNGWON
HEESEUNG
JAY
JAKE
SUNGHOON
SUNOO
NI-KI

 “映画『トワイライト』を観て、自分が感じた気持ちを思い浮かべながらレコーディングに臨みました”(NI-KI)

 タイトル曲の「Bite Me」は、運命の相手と再会した少年の【運命のしるしとして、自分を噛んでほしい】という、単純でありながらも強烈なメッセージが込められたミニマルで中毒性の高いポップス。楽曲のプロデュースを担当したのはSam Smithの「Unholy」やThe Weekndの「Starboy」を手掛けたCirkut。世界的な音楽チャートを席巻する氏による制作ともあり、大きな話題を呼んだ。

 「Bite Me」のヴォーカルディレクションにはHEESEUNGが、そしてダンスの振付けにはNI-KIが参加。メンバーを熟知する彼らだからこそ出せる、ENHYPENのカラーが強く表現されているのも注目ポイントである。

 “レコーディングにおいて、難しかった部分はあるか?”という質問に対しHEESEUNGは、“初めて聴いたときは、少し聴き慣れない感じがしましたが、いろいろな角度からアプローチして、メンバーの特性を最大限引き出そうと思いました。結果的には僕のアイデアが入り、(僕たちに)よく似合う曲に仕上がったと思います”とコメントした。

 また、NI-KIは“どうすればこのコンセプトをうまく活かせるかすごく悩んだのですが、映画『トワイライト』を観て研究をして、自分が感じた気持ちを思い浮かべながらレコーディングに臨みました”と話した。 NI-KIは、ワールドツアーの最中に聴いた「Bite Me」のデモテープを元に、ホテルの部屋で振付けを考えたという。“魅惑的でダークかつ、ユニークな動作の振付けにしてみました。僕たちの表情の演技やパフォーマンスに注目して見ていただけると嬉しいです”と説明した。

“イントロからステージを盛り上げよう!”という覚悟を感じる、印象的なSUNOOのカットイン

 トークセッションが終わると、同日18時に公開予定であったMVが先行公開。今回のMVは広告界でも注目されるソン・ミンギュ監督が、K-POP楽曲の映像制作に取り組んだことで話題となった。楽曲の妖しい雰囲気にピッタリの古城にて、パールをあしらったオートクチュールを思わせる衣装でパフォーマンスする彼らの姿は、まるでファンタジー世界の主人公のよう……!

 MVの公開に続き、さらに生パフォーマンスも披露。女性ダンサーとのペアダンスを軸としながらも、前作の『MANIFESTO︓DAY 1』で見せたスタイルとはまったく異なり、表情や仕草、独特の歌唱表現など、彼らの表現力を活かした“ダーク・セクシー”な雰囲気となっている。

 特に印象的なのは、カットインで入るイントロを担当したSUNOOの歌声。彼の持ち味とも言える中毒性のある高音に思わず鳥肌が立つ。このパートについて、SUNOO自身は“イントロからステージを盛り上げよう!という覚悟で、一生懸命臨みました”と話した。

 また、【Come hereダンス】のパートにて、同じようなフレーズを代わる代わるリレーしていくのもこの楽曲の魅力のひとつである。統一感のあるトーンや発声方法に、各メンバーの個性が光る歌声が相まり、パートが次々と移り変わる様子は聴いていて耳に残りやすい。

“取りあえず走れ”という姿勢と、ENGENEからの愛情がENHYPENの【原動力】

 ショーケースの後半には、メンバーによる質疑応答コーナーを開催。“これだけはENHYPENが一番だ!と思うことは何か?”という質問に対し、JAYは“キーワードは【欲】だと思います。7人のメンバー全員がパフォーマンスや楽曲制作、その他のすべてのことに欲を持ち、妥協をせずに努力してきました”と熱い想いを語った。

 また、“ヴァンパイアとENHYPENの共通点は何か?”という質問にはJAKEが回答。“ヴァンパイアは人間の血がエネルギー源ですが、僕たちのエネルギー源はENGENEからの愛です。またヴァンパイアは優れたビジュアルが描写されることが多いですが、僕たちも唯一無二のビジュアルだと思います”と少し照れながら話す姿に、普段の彼ららしさも垣間見えた。

 そして“ここまで進んできた、その原動力は何か?”との問いに、HEESEUNGは過去のリリース曲「Tamed-Dashed」に登場する歌詞を用いてこう話し出した。“僕たちの楽曲に《取りあえず走れ》という歌詞がありますが、うしろを振り向かずに前に向かって進む姿勢こそが原動力だったと思います。その間、ENGENEの皆さんの愛情が僕たちにとって大きな力となり、ここまで無事にたどり着くことができました”。

 デビューからの2年半、パンデミックの中、ファンと会えない日々を過ごしながらも常に走り続けてきたENHYPEN。リーダーのJUNGWONによる“どんなコンセプトもうまくこなせるという、信頼を与えるグループになりたい”という言葉には、ヴァンパイアという難しいコンセプトをも完璧に表現する彼らのプロ意識を感じる。

 韓国の音楽チャートによると、今作『DARK BLOOD』は発売当日にミリオンセラーを達成するなど、【K-POP第4世代の星】として輝くENHYPENの快進撃は止まらない。今作では大人びた雰囲気の新たな一面を魅せたENHYPEN。楽曲制作やパフォーマンス面はもちろん、いちアーティストとして、少年から青年へと成長を続ける彼らに引き続き注目をしていきたい!

ヴォーカリストの注目ポイント

 トークセッションでは、カラフルなハンドヘルドマイクを持って登場したENHYPENのメンバーたち。JUNGWONは青、HEESEUNGは濃い赤、JAYは緑、JAKEは濃い青、SUNGHOONは赤、SUNOOは紫、NI-KIは黒と、それぞれが異なる色のマイクのように見えた。


リリース情報

4thミニアルバム 『DARK BLOOD』
2023年5月22日(月)リリース
PDCV-9017 2,915円(税込)
リンク:https://enhypen-jp.weverse.io/discography/detail_korea_23052201.php

プロフィール

ENHYPEN
 2020年、超大型プロジェクト『I-LAND』を通じて選ばれたメンバー、JUNGWON(ジョンウォン)、HEESEUNG(ヒスン)、JAY(ジェイ)、JAKE(ジェイク)、SUNGHOON(ソンフン)、SUNOO(ソヌ)、NI-KI(ニキ)の7人組ボーイグループ。2021年10月に発売した1stスタジオアルバム『DIMENSION : DILEMMA』、2022年7月に発売した3rdミニアルバム『MANIFESTO︓DAY1』に続き、今作の『DARK BLOOD』もミリオンセラーを達成。また2022年にスタートした初のワールドツアーでは、12都市計22回の公演を成功させ、京セラドーム大阪で行なわれた日本追加公演では、2回の公演で計8万人を動員した。
Official Site:https://enhypen-jp.weverse.io/
YouTube:https://www.youtube.com/@ENHYPENOFFICIAL/about
Twitter:https://twitter.com/enhypen

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