取材・文:田代智衣里(Vocal Magazine Web)
『ヴォーカル・マガジン・ウェブ』では1周年スペシャル企画として、みんなの「Myマイク」を調査中! 目玉インタビュー第3弾となる今回は、meiyoさんにお話を聞きました。
ステージ上で動くことの楽しさが生まれてきたので、ワイヤレスが欲しい
──昨年12月に配信リリースされた「未完成レゾナンス」のレコーディングでは、マイクは何を使いましたか?
meiyo Chandler Limitedの「REDD MICROPHONE」です。いつも同じエンジニアさんに録ってもらっているんですけど、そのときのマイクは大体これって決まっています。
──「REDD MICROPHONE」がメインになっているんですね。
meiyo これが完全にメインですね。いつものエンジニアさんと違う方と録る場合に「REDD MICROPHONE」がないときは、わりとオーソドックスな扱いやすいマイクを使っています。「REDD MICROPHONE」はめちゃくちゃ高級品で所持してないので、“これで録りたいです”って言えないのがちょっと惜しいんですけど。そのぐらい、このマイクが今一番好きなんです。
──レコーディングでマイクとの距離を意識することはありますか?
meiyo そんなに意識してないんですけど、無意識に変えているのかもしれないですね。耳に返ってくる自分の声が良くないとテンションが上げられないので、無意識に離れたりしているのかもしれない。
──前回のインタビューでは宅録でAudio-Technica(オーディオテクニカ)の「AT4040」を使っているとのことでしたが、変化はありましたか?
meiyo 設定を変えるのが億劫という理由なんですけど、変わっていないですね。
──宅録用と配信用でマイクを分けて使うことはありますか?
meiyo 今、ちょっとそれを考えてますね。AUDIXのマイクをお借りしているので、どちらかのマイクを配信のときのエアーというか全体を録るマイクにして、もう片方を歌を録るマイクにして使い分けようかなと思ってます。
──今、欲しいマイクはありますか?
meiyo 欲しいのはやっぱり「REDD MICROPHONE」なんですけど、高級マイクはしっかり保管しないと悪くなっちゃうんじゃないかと考えると、ちょっと怖くて持てない気持ちもあります。ただ、記憶が定かではないんですけど、宇多田ヒカルさんが“自分のマイクは持っておいたほうがいい”ってどこかで語っていたと聞いた記憶があって。やっぱりみんな、すごい方々は自分のマイクを持っているのかなと思ったりしますね。
──先日のライブではSENNHEISER(ゼンハイザー)の「E935」を使っていましたが、ライブで他のマイクを使うことはありますか?
meiyo ドラムヴォーカルをやっていたときはSHURE「BETA57」を使っていて、それはドラムがすごくうるさいから指向性が狭いマイクを使っていたんです。それ以外のマイクは今試そうとしている最中ですね。ドラムヴォーカルをやっていた期間が何年もあって、そこからギターヴォーカルやマイクを持って動きながら歌うことを始めたのが最近のことなので、まだまだ試しきれてない部分があります。何が一番向いているのかを探していきたいフェーズですね。
でも、思ったよりも動けるようになってきて、自分のメンタル的にもステージ上で動くことの楽しさが生まれてきたので、ワイヤレスが欲しいです。ケーブルって邪魔だなって思ってます(笑)。
──マイクと口元の距離は近いことが多いと感じたのですが、意識しているポイントはありますか?
meiyo 自分の声はけっこう細くて、マイクとある程度の距離を保って歌うと、自分の良い成分があんまり届かないんじゃないかなと思っているんです。あとは単純にmeiyoバンドの音が大きいことと、自分の声が聴き取りやすいこともあります。外音を聴けてないのであんまりわからないんですけど、マイクに近づくことによって低音が出せるんじゃないかなと。気分にもよりますけど、弾き語りパートのときはマイクにベタづきで歌わずに、わりと離れて歌うこともあります。
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リリース情報
「ココロ、オドルほうで。」
2023年1月1日(日)配信リリース
(au三太郎「ココロ、オドルほうで。」篇CMソング)
https://meiyo.lnk.to/kokoroPR
「未完成レゾナンス」
2022年12月9日配信リリース
https://meiyo.lnk.to/mikanseiPR
ライブ情報
meiyo presents 『Uphoria』
2023年
『Uphoria_TOKYO』:3月19日(日)東京:渋谷WWW /ゲスト 神山羊
『Uphoria_OSAKA』:3月25日(土)大阪・ 梅田 Shangri-La /ゲスト マハラージャン
TICKET:4,500円+1drink
プロフィール
meiyo
数々のバズソングを生み出す、令和のポップマエストロ。ロックバンドのドラマーとして音楽活動をスタート。2015年より「ワタナベタカシ」名義でソロ活動を開始。2018年、「meiyo」に改名。2021年夏、自身の“なにやってもうまくいかない”人生を歌った楽曲「なにやってもうまくいかない」をTikTokに投稿したところバズを巻き起こし、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。2022年はTikTokで30億再生を記録したasmi「PAKU」、NHK総合『Venue101』にて結成されたかまいたち・濱家隆一と生田絵梨花のユニット・ハマいく「ビートDEトーヒ」など提供曲が次々とヒット。ソニー生命、Netflix、カップスター、トヨタ自動車のCMソング、ドラマ・アニメ主題歌なども手がけており、昨今はオファーが途絶えない状況に。2023年、au三太郎CMソング「ココロ、オドルほうで。」の歌唱を担当。中毒性や哀愁のあるポップなメロディと、今の時代を生きる人たちの心情を汲み取った歌を届け続けている。
関連リンク
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