【集中連載】『ロック・ヴォーカリスト“THE BIBLE”』 Vol.1:大音響に負けない! 声量アップ&ハイトーン発声大作戦!

文:本山Nackyナオト(SMDボーカル教室)
写真:ヨシダホヅミ

おはようございます! 音楽プロデューサー、ヴォイストレーナーの本山nackeyナオトです。
生徒さんからは【ナッキー先生】と呼ばれています。これから6回にわたる連載で、バンドで歌ってみたいなあという方から、バリバリのロックキッズまで、バンドでの歌唱方法やヴォイストレーニングをレクチャーしていきます。

また、毎回バンドのヴォーカルならでの歌唱法や機材(PA・マイク知識・スタジオの使い方)、さらにはステージのアクション・パフォーマンスやMCなども伝えていく。ヴォーカルテクニックと知識の両方を学びながら、憧れのライブデビューを目指す君たちを全力でサポートしていきます!

ロック・ヴォーカリスト“THE BIBLE”予定
vol.1:大音響に負けない!声量アップ&ハイトーン発声大作戦!
vol.2:“パワフルでメンバーを魅了する歌声”大作戦!
vol.3:“ミックスヴォイス”大作戦!
vol.4:“アーティキュレーション”大作戦!
vol.5:“無敵のグルーヴ感”養成講座
vol.6:必須テクのビブラート!憧れのホイッスルヴォイスを身につけろ!

カラオケで「うまい!」と言われるみんな、次のステージに行こうよ!

筆者は今まで30年以上ヴォイストレーナーをしてきて、1万人以上に教えてきた。目的やジャンルもさまざまで、バンドのヴォーカリスト、プロ歌手やプロのヴォイストレーナーも300組以上育ててきた。

主宰するヴォイストレーニングの教室でも毎日レッスンしている。そこで気づいたことがあるんだ。

「歌がうまい!」って言われている生徒さんたち、歌うことが大好きなみんな、カラオケで歌ったときに「うまい!」と言われるみんな、人前で歌う楽しさを知ってしまったみんな、そんなみんなに知ってもらいたいんだ。

さあ、そろそろ次のステージに行こうよ!
そう! バンドで歌おう!

プロの現場を経てヴォイストレーナー歴30年の筆者もバンド出身。カラオケよりも何倍も楽しくて、何倍も難しくて、何倍もやりがいのある、バンドのヴォーカルをみんなに薦めたい。

アニメ『けいおん!』の大ヒット以来、筆者の若かりし時代から大きく変わって、今の高校の軽音楽部なんかは女子が大半を占めているよね。メジャーバンドでも男女混合のバンドはもはや当たり前。カラオケじゃ高校の部活動はできないけど(でもそんな部活動もできるかもね)軽音楽部は部活動。学校でロックできるのって最高だよね。

さて、カラオケで歌うときとバンドで歌うときの一番の違いは何だろう?

それは主人公が違うのだ。

カラオケは主人公が「カラオケを歌う人」。バンドの主人公はギタリスト? ベーシスト? ドラマー? ヴォーカリスト? いえいえ、バンドは全員が主人公になれるのだ。

本当にうまいバンド・ヴォーカリストになるのは、他のメンバーをリスペクトして、お互いを引き立たせ合うことだ。これ(チームプレイ)があるからバンドなんだ。これがあるから歌うことが何倍も楽しくなるんだ。これがあるから高校から「部活動」として認められているんだ。

そしてすごく大切なのが音楽はエンタメであるということ。「楽しむ」ことがそもそも「音楽」なんだ。自分たちが楽しむ! それも大切だけど、バンドにとって、もう一方の主役はオーディエンスだ。オーディエンスのためにプレイできたら君の歌声は何ランクも上がる。

ではバンドのヴォーカリストに必要な要素ってなんだろう?
まずはバンドの大音響に負けないパワフルな声量だ。一度でもバンドが演奏している練習スタジオに入ったことがある人は知っていると思うけど、とにかく音がデカイ! カラオケしか知らない人はかなりビックリするんじゃないかな。だからバンドヴォーカルには声量が必要なんだ。またバンドやロックだけじゃなくても、歌唱力向上のひとつにも「声量アップ」はかかせないスキルだ。

次に求められるものは、ハイトーンだ。ロックヴォーカルの花形は今も昔もハイトーン。これもバンドやロックだけじゃなく、年々楽曲の音域は高くなっている傾向にあるし、「歌いたい曲が高くて歌えない」という声はホント多い。

ということで、次のページから、声量アップとハイトーンを身につけるための、ヴォイストレーニングの基礎を教えていこうと思う。

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