【インタビュー】吉田仁人(M!LK)が語る、M!LKの歌声の魅力とは? 喉ケア、こだわりのヴォーカルアイテムも掲載

2024.02.10

(左から塩﨑太智、山中柔太朗、佐野勇斗、曽野舜太、吉田仁人)
取材・文:鈴木瑞穂(Vocal Magazine Web)

5人組ダンスヴォーカルグループのM!LKが、1月24日にメジャー4thシングル「Kiss Plan」をリリースした。R&Bやジャジーな雰囲気も漂うサウンドの上で、それぞれの大人っぽくセクシーな歌唱表現は必聴だ。

そして2月7日には、10月に開催されたグループ史上初の横浜アリーナ単独公演『M!LK 1st ARENA “HAPPY! HAPPY! HAPPY!”』のDVD&Blu-ray作品を発売。初回限定盤には公演までの約半年間に密着したドキュメンタリーも収録され、成功の裏にあるそれぞれの努力と挑戦が刻み込まれている。

グループ結成9周年を迎えたM!LKから、リーダーの吉田仁人が今回Vocal Magazine Webに初登場。歌、ダンスともに強い志を持つ吉田に、新曲での歌表現や、アリーナ公演の振り返り、そしてヴォーカリストとしてのこだわりなどを語ってもらった。【記事の最後に素敵なプレゼント情報あり】

ラッキーというかミラクルというか、みんな全然違う声色なんです

──初登場ということで、まずは簡単に自己紹介をお願いします。

吉田仁人 5人組ダンスヴォーカルグループ「M!LK」のリーダーをやっております、吉田仁人と申します! 24歳、鹿児島県出身です。コーヒーが好きです。……こ、これで合ってます?

──バッチリです(笑)。M!LKにはどんなメンバーがいらっしゃいますか?

吉田 一番下が21歳、上が26の歳かな。歳は5つぐらい離れてるんですけど、意外と同じクラスの男子高校生仲良しグループみたいな感じで楽屋でも好き勝手しゃべってますし、「こんなに喋るならもうYouTube撮ろうよ!」ってYouTubeもやっていたり。もちろん真剣に話し合うこともありますけど、ただただ仲の良い5人って言っても過言じゃないような賑やかで明るい感じですね。

──グループ結成9周年となりますが、これまでどんな楽曲を歌ってきましたか?

吉田 初期はホントにひょうきんなというか(笑)、元気いっぱいで可愛らしさもある曲から、最近だとそれこそ「Kiss Plan」のような、大人っぽくてクールな艶やかさもあったり。M!LKはグループ活動だけでなくそれぞれが役者など個人活動もやってるので、楽曲も「僕ら」を軸に変幻自在な曲が揃っています。あと歌詞面で言うと、それぞれの熱い想いが歌詞に入るようになってきたり。M!LKのことを知らない友達に「あの曲いいよね」って言ってもらえたりするので嬉しいですね。

──歌唱面でも変化は感じますか?

吉田 他のメンバーを見てもめちゃくちゃ感じますね。生歌もただ歌うんじゃなくて、声の雰囲気とかそれぞれ磨き続けてるなって思いますし。しかもこれはラッキーというかミラクルというか、みんな全然違う声色なんです。それはすごく魅力的だなと思っていて。

──吉田さんが思うそれぞれの声の特徴は?

吉田 佐野くん(佐野勇斗)はパワフルだなって思いますね。厚みがあって、届ける声。男らしさも感じますし、グッと入ってくる声だと思います。塩﨑(塩﨑太智)はM!LKの核となるような声というか……声がすごく耳に残るんですよね。キラキラしてて楽しそうで、そのハッピーさはM!LKの軸になってるんじゃないかなって。

で、曽野(曽野舜太)は温かい声をしてますね。でもライブでの煽りとかエネルギッシュな部分もあったり。温かみがありつつ少年的な感じもあって、そこがすごくいいなと。柔太朗(山中柔太朗)の声はホントにベールみたいですね。ふわぁっとして儚い歌声。M!LKの切なめな曲とか、今回の「Kiss Plan」のちょっと恋愛ドラマっぽい感じの要素にもすごく大事だなって思いますね。

──ご自身の歌声の好きなところも教えてください。『M!LK 1st ARENA “HAPPY! HAPPY! HAPPY!”』ライブ映像では、エモーショナルな感情表現も心に刺さりましたが。

吉田 ありがとうございます。いやぁ、嬉しいですね。僕は意外と低音も高音も出る方なので、高音パートを任されることが多くて。やっぱりそういうパートって感情的な部分だったりするので、ただ音を当てるだけじゃなくて、ちゃんと歌詞の意味を考えて表現を組み立てることは一生懸命やってるかもしれないですね。……恥ずかしいな(笑)。

──お話している声はけっこう低めですよね。

吉田 あ、確かに。なんで低くなったんでしょうね? 声変わりする前はものすごい高かったんですよ。カラオケではいきものがかりさんの「YELL」とか女性のキーもでてました。だからグッと下がったことで、なんか落ち着いてる感じも出たかなと(笑)。

──音楽のルーツで言うとダンスが先ですか?

吉田 そうですね。4歳からずっとダンスをやっていたので、ニッキー・ミナージュとか洋楽のヒップホップみたいな音楽が刷り込まれていた感じはあります。ただ音楽に対してちゃんと聴く意識を持つようになったのは中学に上がってからかな。みんな中学生になると意外とダンス辞めちゃうんですよね。そのときに別の表現も習おうと思って歌に興味を持ち始めて、いろんな楽曲を聴くようになって。

──影響を受けたヴォーカリストはいますか?

吉田 特定の方はいなくてオールジャンルでしたね。昔はKANさんや槙原敬之さんの曲もすごく歌ってましたし、そのあとバンドブームが来てback numberさんもたくさん聴いてました。吸収しようというより、楽しむ気持ちで流行りの曲をいっぱい聴いてましたね。

──メンバーのみなさんが聴く音楽はバラバラですか?

吉田 全然違いますね。柔太朗と太智がけっこうK-POPが好きで、あと太智と舜太は確か洋楽も多いのかな。で、佐野くんは2018年のヒットチャート多めです(笑)。プレイリストがずっと変わらないんですよ。

──それぞれ好きな音楽があると幅が広がりますね。今後チャレンジしてみたいジャンルはありますか?

吉田 それこそ今回の「Kiss Plan」の中の「Weekend」は、今どきというか、アーティストで言うとちょっとiriさんっぽい雰囲気で、初めてM!LKの楽曲にそれが入ってきたんですよ。音楽の一部になるというか、音にノッてる感じが楽しくて。ちょっとゆるりとした空間に似合いそうな曲とか、今後もやってみたいです。

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