【インタビュー】歌ライバーASUPI、映画『CAMP7』主題歌シンガーを勝ち取るまでの道のりを語る。「とにかく続けることが一番大事」

取材・文:鈴木瑞穂(Vocal Magazine Web)

やっぱり続けることが一番大事かなって

──『CAMP7』はRight-on×オーディションTVプレゼンツとなる、“キャンプ”を舞台に描かれた7作品のオムニバス映画だそうですね。ASUPIさんも普段キャンプやグランピングはされますか?

ASUPI モデルもたまにしているので、グランピングは撮影で何度か経験させてもらっていて。キャンプはまだ一度もしたことないんですけど、知り合いの中でもやってる人がたくさんいて、(SNSの)ストーリーの投稿を見ては「うわぁ、いいな」って思ってるんです。

──『CAMP7』の舞台衣装や、アウトドアブレンド『CAMP7』のウェアは見ましたか? 

ASUPI 見ました! キャンプする女性の方も増えてきてると思いますし、かわいいなって思いました。

──映画主題歌の「エトワール」についても聞かせてください。「自分の歌にできるように聴き込んでいる」というXの投稿もありましたが、どんなふうに歌おうと考えていますか?

ASUPI デモ曲に仮歌も入っていたので、最初はそれと同じように歌うのか、自分の色に変えて歌っていいのかわからなくて、とりあえずメロディラインを覚えて歌詞の意味をちゃんと汲み取ろうとしてたんです。でも監督さんが「私の歌いたいように歌ったらいいよ」と言ってくださって。大サビだったり、2番からの歌詞のメッセージが強いところをしっかり盛り上げて、歌の中でちゃんと強弱をつけようと思ってます。あとは私自身メロディとか曲調よりも、歌詞がちゃんと入ってくるかどうかがすごく大事だと思っていて。普段あんまり心に落ちない言葉とかも、歌に乗ったらなんか沁みるというか、心に届くこともあるなって思うので、歌詞をちゃんと届けられるような歌にしたいです。

──監督さんとはどんなお話をしましたか?

ASUPI 監督さんにはオープンチャットでお聞きしていて、そしたら好きにしていいですよという感じだったので、そこまですり合わせみたいなものはしてないんです。歌い方についてはボイストレーニングの先生と「こうしたい」とか「こういう歌い方できるよね」とか、細かいところを合わせていこうかなって思ってます。

──これからヴォーカル・レコーディングに入るそうですね(※取材はレコーディング期間の前)。これまでの活動の中でもレコーディングの機会は多かったですか?

ASUPI 多くはないんですけど、自分の曲を2曲持ってるので一応経験はしています。でも4年くらい前なので、不安というかドキドキするところはあるんですけど、そのときより遥かに自分の歌唱力も上がってると思うので、楽しみながらやれたらいいなと思ってます。

──レコーディングへの意気込みをお願いします!

ASUPI 自分が歌唱アプローチを作っていったとしても、レコーディングの方々は私よりももっともっとプロだと思うので「ここはこうしたほうがいいよ」って言っていただくこともあると思うんですけど、そこにちゃんと応えられるように頑張りたいです。そしてリスナーさんたちにも喜んでもらえるような歌を録れるよう、しっかり準備していきたいと思います。

──曲の完成が楽しみです。ASUPIさんはこれからどんな自分になっていきたいですか?

ASUPI 私自身ライブ配信をメインとしてやってるんですけど、やっぱりまだあんまり知られてなくて、私のまわりでもライブ配信をしてるっていうだけで珍しがられるというか。例えばユーチューバーさんはもう誰でも知ってる職業だと思うんですけど、それこそ「ライブ配信ってどうなの?」、「それで生活できるの?」とかそういうのもあるので、歌を通して少しでも有名になって……やっぱりライブ配信を通して私はここまで来れたので、もっとライブ配信やライブ配信業界を盛り上げられるような歌ライバーになれたらいいなって思ってます。

──ヴォーカリストとしての目標はありますか?

ASUPI いつかはリスナーさんやリスナーさん以外のお客さんも呼んで(リアルの)ライブができたらって常に思ってます。リスナーさんはもういつでも「ライブを開催して」って言ってくれるので。ライブ配信での歌とやっぱり生で聴く声って全然違うと思うので、私自身も聴いてもらいたいですし、それは実現させたいです。

──「ライブ配信を始めたいけどまだ踏み出せていない」という方へ、ぜひメッセージをお願いしたいです。

ASUPI ライブ配信に関しては、やっぱり続けることが一番大事かなって思います。何事でもそうですけど、初めからうまくいくことはないので……。でもボンッて仕事を辞めて「ライブ配信で生きる!」ってなると、うまくいかなかったときがしんどいと思うので、自分の空いた時間とか余裕があるときに始めてもらって、とりあえず続ける。一番難しいことだと思うんですけど、やっぱりやらなきゃ。だいたい「ダメだった」って言ってる人は配信自体をやっていなかったりするので……。とにかく「続けること」っていうのを意識して、楽しみながらやってもらいたいですね。


教えて! ヴォーカリストのこだわり

インタビュー本編はお楽しみいただけましたか? ここからはASUPIさんのヴォーカリストとしてのこだわりを深堀り!

──配信の機材はどんな感じで揃えていますか?

ASUPI (配信のテーブルをスマホの画面越しに見せながら)あんまりきれいじゃないんですけど(笑)、リングライトが置いてあって、スマホはスタンドに付けてます。インターフェース(MACKIE/ProFX6v3)でエコーとかマイクの音量を変えていて、そこにiPadも繋いで(カラオケの)音源を流してます。マイクはSHURE(BETA58A)を使ってるんですけど、こうやってカバーを付けることによって声がこもるので近所迷惑になりにくいかなと(笑)。あとイヤホンしてっていう感じです。

(画像引用・ASUPIさんXの投稿より)

──機材チェックや声出しなど、配信前に行なっていることはありますか?

ASUPI いえ、いつもソッコーつけるだけです(笑)。自分のサブの端末があったらそれで入って、画録して確認したりもするんですけど。配信してみなきゃわからないことも多いので、基本的には配信をつけた瞬間来てくれた人たちに「大丈夫? 音聴こえてるー?」って確認して徐々にスタートしていくことが多いです。

──愛用している喉ケアグッズを教えてください。

ASUPI 私はこのマヌカハニーののど飴(「健康のど飴たたかうマヌカハニー」/Kanro)が効いてる気がしてすごく好きです。もう常に配信のテーブルに置いて、のどがちょっとガサガサしてるなって感じるときはこれを舐めながら配信したり。あと加湿器は常につけてますし、水分もちゃんと摂るようには心がけてます。

──歌や声のために行なっているルーティンがあれば教えてください。

ASUPI 特にルーティンはないんですけど、基本的には常に水分を摂るように、かつお茶じゃなくて常温の水を飲むようにしてます。私的にウーロン茶を飲むとのどが乾燥する気がして。最近はあんまり行かないんですけど、カラオケに行くときも水を飲むように心がけてますね。


映画「CAMP7」情報

<あらすじ>

キャンプを題材に、都会の喧騒から離れた大自然の中で繰り広げられる人間模様を描く映画『CAMP7』。
結婚を間近に控えたカップル、ぼっちキャンプを楽しむOL、初めてのキャンプを楽しむ女子大生、キャンプ専門のアパレル店員、家族キャンプの想い出を回想する姉妹、卒業旅行でキャンプ場にきた女子高生、不治の病を抱えた男女……境遇も年齢性別もさまざまな主人公が登場する7作品からなるオムニバス映画となっている。
オムニバス7作品のうちのひとつ「はじめてのキャンプ」では初めてのキャンプを楽しむ女子大生・ミキ役に、キャンプ好きで知られるNGT48藤崎未夢が出演。ほか、女優・タレントとして活躍する織田奈那、YouTube登録者数47万人超え動画クリエイターベイビーチャンネルの姉・アン、りんごの有名な青森県を拠点に活動するジョナゴールド、人気ライバー高笠原桜彩、間島和奏、佐藤竜太郎など、さまざまなジャンルから多彩な出演者が揃った。
千葉県多古町の廃校を活用したアウトドアリゾート施設TACO GLAMP全面協力のもと、彩り鮮やかなグランピング施設やオートキャンプ場などの施設で撮影。また衣装には、Right-onオリジナルブランドである「CAMP7」が使用され、さまざまなキャンプ服が登場する。

※本作は2023年12月8~10日秋葉原にて開催予定のふるさと映画祭にて舞台挨拶付き上映を予定しています。
ふるさと映画祭公式サイト https://www.xn--48jvbwbxf.com/

<概要>

出演:藤崎未夢(NGT48)/織田奈那/アン/ジョナゴールド/天満屋敷智乃/高笠原桜彩/間島和奏
西山康平、増島陸駆、佐藤竜太郎、ピンクレディ(りんご娘)、佐藤リッキー、石田夢音子(MOON RABBiTS)、川崎瑠奈、沖玲萌、玉造未夢
岡幸妃音、夢七(ゆな)、市原志花、國分瑠真、浅海晃紫、井筒しま、瀬那美雲、室伏凛香、手塚麻衣、優羽、宮崎翔、仲丸純一
企画・プロデュース:大橋孝史 
プロデューサー:乗田宏幸、小池一志、馬場基晴、金子誠二郎
アシスタントプロデューサー:ふるかわあすか、木村仁咲 
キャスティングプロデューサー:白石唯久美 
撮影:籔中博章 
ヘアメイク:南部和美 
編集:寺島明智 
キャスティング協力:株式会社Joker、boom株式会社 
協力:ミクチャ、SHOWROOM 
衣装提供:CAMP7 
ロケ地協力:TACO GLAMP ライトオン池袋店 茨城トヨペット株式会社 カフェ&英会話カフェDonuts 
制作プロダクション:モバコン株式会社 
協賛:株式会社アルファベットプロモーション
制作協力:オーディションTV 
製作:モバコン株式会社、boom株式会社 
企画協力:株式会社ライトオン 
監督/脚本:大橋孝史

映画主題歌「エトワール」

作詞:糸野仁美(AzBit)
作曲・編曲:八巻俊介(AzBit)
歌:ASUPI

プロフィール

ASUPI
ライバー事務所「LIVE8」所属の歌ライバー。4年前からライブ配信をスタートし、現在はライブ配信アプリ『everylive』や『ColorSing』を中心に、大体夜の9時〜11時に配信中。オールジャンルの歌のレパートリーを持ちながら、絢香やMISIAなどの歌い上げる曲も得意とする。
リンク:https://live8-official.com/works/asupi%F0%9F%91%BC%F0%9F%8C%B7/

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