取材・文:田代智衣里(Vocal Magazine Web)
培ってきたものを集大成としてそのまま出せば、“覚醒”というテーマにも合ってくる
──先月リリースされた「未完成レゾナンス」についてもお話をお聞きしたいのですが、この曲はいつ頃制作されていたのですか?
meiyo 曲を作っていたのは9月ぐらいだったと思います。急ピッチで作っていった印象でしたね。
──エナジードリンク「ZONe ENERGY」とのコラボ企画第4弾として制作されていますが、どんなところから着想を得ていきましたか?
meiyo ZONeさんのほうから、“飲み物のイメージに合った曲がいい”と言っていただいたんです。僕はそもそもZONeが発売された当初からかなり好きで飲んでいたので、ZONeがこれまでアーティストさんと一緒にやってきたこととか、コラボでやってきた雰囲気を僕の中でわかっているつもりでした。“ZONeを飲んで覚醒する部分と、meiyoを掛け合わせたらどういうものになるのか”というところから作っていきました。
──meiyoさんが歌う理由、曲を届ける理由が表明された集大成のようであり、今後の発展への意気込みも伝わる楽曲だと思ったのですが、コラボレーションからこういった楽曲が生まれたのは、いろんなタイミングが重なったのでしょうか?
meiyo メジャーデビューしてからおよそ1年というタイミングだったこともあって、もっとmeiyoのいろんな部分を知ってほしいと思っていました。もっとmeiyoが広まっていったらいいなとは常に思っているので、そのきっかけになる曲を作りたいなと。そんな気持ちがあるタイミングで、ちょうどZONeさんからお話をいただいて。ZONeさんのイメージは覚醒というか、自分の中の自分と対峙するみたいな要素がある飲み物だなと思っていたので、本当にちょうどいい機会をいただいたような感覚でした。
自分が覚醒するタイミングは、やっぱり音楽を作っているとき、聴いているときなんです。だからこれまで僕が出会ってきた音楽、やってきた音楽や、培ってきたものを集大成としてそのまま出せば、“覚醒”というテーマにも合ってくると思ったんです。
──ミュージックビデオでは、これまでの楽曲が登場するところも見どころですよね。演出の面ではmeiyoさんから希望を伝えることはあったのですか?
meiyo 僕はちょっとだけアイデアを出したぐらいで、監督のほうから“こういうMVはどうでしょう?”と言っていただきました。良さそうだけどこれって実現できるのかなと思っていた部分もことごとく実現していて、すごいことだなと思いましたね。“こうなったらいいな”が詰まったミュージックビデオに仕上がりました。
──今回は公式のミュージックビデオとしては初めて、meiyoさんが顔を出して登場しています。
meiyo meiyoをどうしていくかをチームで考える中で、そろそろいいんじゃないかって話をしたんです。ちょっと不安を感じつつ、ついに生身で出演させていただきました。この曲で行こうと思っていたというよりは、ちょうどいいタイミングですべてが重なってできあがったイメージですね。