【インタビュー】meiyo、2023年au三太郎CMソング「ココロ、オドルほうで。」のレコーディング秘話と「未完成レゾナンス」を語る。

2023.01.2

取材・文：田代智衣里（Vocal Magazine Web）

meiyoを知らない人が観に来ても楽しいライブを作っていきたい

──「未完成レゾナンス」のヴォーカルレコーディングは、どのぐらいの時間がかかりましたか？

meiyo　コーラスもけっこうあったので、６時間ぐらいかかっていると思いますね。

──何テイクぐらい録りましたか？

meiyo　この曲は歌がめちゃくちゃ難しくて、メインで20テイクぐらい録った気がします。だいぶ苦戦した記憶がありますね。

──特に時間がかかったフレーズはありますか？

meiyo　僕は歌い始めがよくないんです。例えば頭から最後までツルッと歌ってから、気になる部分を直していくじゃないですか。順々に直していったときにAメロを聴くと、ちょっとまだ元気がなかったりすることがよくあるんです（笑）。だから、その曲の頭というか、Aメロのテンションが難しくて、全然うまくいかなかったですね。

サビは気持ちを込めて歌ったらOKだったんですけど、テンションを調整する部分でめちゃくちゃ苦戦しました。

──最初のほうは、あとからテンションを合わせて何度か録り直したんですね。

meiyo　はい。テンションを合わせて録り直してみたら、そのあとのサビもまた気になり始めちゃって（笑）。２周ぐらいした記憶がありますね。

──これまでの楽曲も、レコーディングにかかる時間は同じぐらいですか？

meiyo　たぶんそうです。メインを録るのに２時間ぐらいかかって、コーラスを録るのは大好きなんですけど苦戦しがちなので、わりと時間がかかります。コーラスで２〜３時間はかかるので、結局全部で５〜６時間ぐらいですね。

──今年はauのお正月CMで2023年のスタートに多くの人がmeiyoさんの歌声を聴いていますが、meiyoさんは2023年をどんな１年にしたいですか？

meiyo　2022年は人に曲を書かせていただいたり、自分ひとりで歌ったり、コラボレーションをあんまりしてこなかった。自分と誰かが一緒に歌うことをしてこなかったので、そんなこともしていきたいですね。

あとはライブ力を高めていくことが大きな目標です。誰が観に来ても、meiyoを知らない人が観に来ても楽しいライブを作っていきたいです。

──最後に、読者へのメッセージをお願いします。

meiyo　人生を生きていると選択の連続だと思うんです。「ココロ、オドルほうで。」の曲の中で歌っている通りのことなんですけど、僕も人生でどっちにしようか迷ったときに、“得するとか損するとか、こっちを選んでおけば無難かな”みたいな選び方をけっこうして来たんです。

でもそうじゃなくて、心躍るほうを選ぶという新たな選択の基準みたいなものを持っているだけで、より2023年が楽しいものになるんじゃないかなって。皆さんもきっと楽しい2023年を過ごせるんじゃないかなと思いますので、もし迷ったときにはココロオドルほうを選んでみてはいかがでしょうか。

リリース情報

「ココロ、オドルほうで。」
2023年１月１日（日）配信リリース
（au三太郎「ココロ、オドルほうで。」篇CMソング）
https://meiyo.lnk.to/kokoroPR

「未完成レゾナンス」
2022年12月９日配信リリース
https://meiyo.lnk.to/mikanseiPR

ライブ情報

meiyo presents 『Uphoria』
2023年
『Uphoria_TOKYO』：３月19日（日）東京：渋谷WWW ／ゲスト神山羊
『Uphoria_OSAKA』：３月25日（土）大阪・梅田 Shangri-La ／ゲストマハラージャン
TICKET：4,500円＋１drink

プロフィール

meiyo
数々のバズソングを生み出す、令和のポップマエストロ。ロックバンドのドラマーとして音楽活動をスタート。2015年より「ワタナベタカシ」名義でソロ活動を開始。2018年、「meiyo」に改名。2021年夏、自身の“なにやってもうまくいかない”人生を歌った楽曲「なにやってもうまくいかない」をTikTokに投稿したところバズを巻き起こし、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。2022年はTikTokで30億再生を記録したasmi「PAKU」、NHK総合『Venue101』にて結成されたかまいたち・濱家隆一と生田絵梨花のユニット・ハマいく「ビートDEトーヒ」など提供曲が次々とヒット。ソニー生命、Netflix、カップスター、トヨタ自動車のCMソング、ドラマ・アニメ主題歌なども手がけており、昨今はオファーが途絶えない状況に。中毒性や哀愁のあるポップなメロディと、今の時代を生きる人たちの心情を汲み取った歌を届け続けている。