杏子

杏子が“オーガスタ30周年ということで、全員がデビュー曲を歌います”とアナウンスすると、福耳の面々がギターやベース、元にいたっては“これしかできない（笑）”と三味線を手に取り、「DISTANCIA〜この胸の約束〜」を披露。

一度全員がステージを去ると、杏子30周年記念ムービーが流れた。その後、抜群のプロポーションが輝く黒のロングコート姿で杏子が登場し、30周年を記念して作られた最新曲「30minutes」を歌唱。右手に握ったマイクは口の中心に位置しており、拳半分くらい離れている。マイクからの距離も、声をあてる方向も、徹底して保たれているように見えた。

長澤知之

続いて登場した長澤知之は、デビュー曲「僕らの輝き」でスタート。マイクと口元は指一本程度離れているが、フレーズによって距離が調整されていた。ロングトーンのままスタンドマイクから離れ、空高く響きわたる声が爽快だ。次に披露されたのは、長澤が杏子に書き下ろした「ねぇ、もっと」。杏子はTシャツの襟元を切る長澤を真似て、月刊「ムー」オフィシャルコラボアイテムである長澤の“ムーTシャツ”をアレンジしたものを着用して登場した。

MCでは“昨日そこでカラオケ大会が開催されていて、僕の曲「P.S.S.O.S.」を歌ってくれていて素敵な声でした。ありがとう！”とメッセージを贈った。最後に新曲の「知らないことはこわいかい」を披露。《僕ら知らない　何も知らない／それって希望だよ》スクリーンに歌詞テロップが表示され、言葉をしっかり受け取ることができた。この曲のCDは、「場外CD販売ブース」にて数量限定販売されたが、現在は『AugustaFamilyClub』にて通信販売も行なっている。

岡本定義（COIL）

岡本定義は、COILのメジャーデビュー曲「天才ヴァガボンド」から披露。３曲ともにギターを弾き語るスタンドマイクで歌唱した。コーラス時はマイクから拳ひとつ分離れ、メイン歌唱時は指１本分くらいの近距離だった。

杏子とともに「BIRDS」を演奏すると、“僕はどちらかと言ったら部屋にこもって静かにボサノバを弾いたりするのが好きなんですけど、こういう広いところで演るのは気持ちいい。杏子と元ちとせの周年をお祝いできるのも嬉しいです”と語った。さらにソロで「ミュージック」を披露した。