和楽器バンド・鈴華ゆう子、ソロライブ『Jazzy Night 2022』で開拓した和とジャズの融合

2022年5月21日 @ Billboard Live TOKYO
取材・文:田代 智衣里(Vocal Magazine Web)
撮影:KEIKO TANABE

みんなの声が大きくなるほど実現に向かっていく

ここで鈴華が客席に向かって“だいさん!”と呼びかけると、和楽器バンドのメンバー・神永大輔が黒のジャージ姿でステージに登場。“ジャジーナイトだからジャージを用意した”と笑いを誘う。「戦火の灯火」では神永が尺八を演奏し、この日限りのスペシャルアレンジを届けた。

セットリストを一緒に考えた広田が提案したという美空ひばりの「りんご追分」のカバーでは、舞扇子さばきを披露。詩吟師範の鈴華による“Jazzy Night”は、詩吟とジャズの相性の良さを味わうことができるステージでもあった。続く「チャルダッシュ」では広田と鈴華によるピアノ連弾で会場の熱気を高めてゆく。

MCでは、今日のために作り上げたセットリストをもっといろんな場所で披露したいという想いを吐露し、“みんなの声が大きくなるほど実現に向かっていくので、リクエストの声を大きくしてくれたら嬉しい”と話した。観客が熱い拍手で応えると、ラストスパートに「月下美人」、「Drak Spiral Journey」のセルフカバーを披露し、本編の幕を閉じた。

アンコールでは鈴華が石垣島で新調した三線を紹介。「童神〜天の子守唄〜」を弾き語り、沖縄の風を運んだ。ここで、“音楽という花”を届けることをテーマとしたソロプロジェクト『SUZUHANA』の立ち上げを発表。6月7日から新曲を発表していくという知らせに、拍手が湧き上がる。サプライズで新曲「泥棒猫」を演奏すると背景のカーテンが開き、“鈴華ワールド”はさらに広がりを見せた。新プロジェクトへの期待が高まる中、『Jazzy Night 2022』を締め括ったのだった。


新プロジェクト情報

新Project 『SUZUHANA』

本プロジェクトは、シンガーソングライター、ヴォーカリストとして、老若男女に支持される鈴華ゆう子を中心とし、イラストレーターやアートディレクター、コピーライターと共に、Project『SUZUHANA』クリエイティブチームで結成された。

誰かに想いを届けるアイテムとして、また、日々の癒しとして、花や植物を楽しむことから着想を得て、鈴華自身が “音楽×花で想いを表現するミュージックフローリスト”となり、さまざまな形で音楽という花を届けていく。

ソーシャルネットワーク上での活動を中心に、まだくっきり言語化されていない「感情」や「思い」を形にするアーティストとして、自分自身だけでなく、さまざまな人々のメッセージを伝えるメッセンジャーの役割を鈴華ゆう子が担っていく。

プロジェクトの詳細は後日公式SNSで発表とのことで、続報を楽しみに待とう。

【SUZUHANA プロジェクト SNS】
TikTok:https://www.tiktok.com/@suzuhana_musicflorist?lang=ja-JP
Instagram:https://www.instagram.com/suzuhana_musicflorist/
Twitter:https://twitter.com/music_florist


公演情報

鈴華ゆう子ソロライブ『Jazzy Night 2022』@東京・Billboard Live TOKYO
<Jazzy Night 2022 2nd STAGEセットリスト>
01. うたいびと
02. シンクロニシティ
03. Someday My Princess Will Come いつか王子様が(slow JAZZ)
04. 接吻(Cover)
05. カンパニュラ
06. 戦火の灯火
07. りんご追分
08. チャルダッシュ (ピアノ連弾)
09. 月下美人
10. Drak Spiral Journey

-Encore –
11. 童神〜天の子守唄〜(Cover)
12. 泥棒猫(新曲)


VocalMagazineWeb
鈴華ゆう子さん連載コラム
『唄いろは』掲載中!!

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