【自分の声を好きになる】カラオケや歌の上達に録音がおすすめ!スマホでの録音方法も

「カラオケをもっと上達させたい!」
「自分の歌をより磨きたい」
そんなときは、自分の歌を聴き返す「録音」による練習がおすすめです。

実は、自分自身が聴いている声と相手に聴こえる声は、違う印象の場合があります。
「自分の声を聴くのは少し抵抗がある」という方もいるかもしれませんが、録音を用いた歌の練習はメリットがたくさんあるんです。

今回は、オンライン・ヴォーカル・レッスン『歌スク』講師のヒカル先生が登場。カラオケは必ず録って聴き返す!という先生に、「自分の歌声を聴くことのメリット」「カラオケ練習の録音方法」についてお聞きしました。

ヒカル (HIKARU Voice Training)
愛媛県宇和島市生まれ、伊予市出身。3歳からピアノを始め、L’Arc~en~Cielのコピーバンドを皮切りにバンド活動をスタート。現在はAQUBEEのヴォーカリストとして精力的に活動しながら、FM愛媛のパーソナリティ、イベントMC、ナレーションなども務める。さらに松山市内でバナナジュース専門店やタコス専門店を開くなど、地元に根ざした活動を続けている。19歳からヴォイストレーナーを始め、8〜9年前から自身の「HIKARU Voice Training」を立ち上げ、地域の歌好きを熱心に指導している。

カラオケを使って自分の歌声を録音することは違法?

最初に、「カラオケを録音することは違法なのではないか?」と気になる方もいると思います。
しかし、練習のためにカラオケを使って、⾃分の歌声を録⾳することは違法ではありません
なぜなら、個人的に使用する目的で他人の曲やカラオケ音源を録音することは、著作権法によって許されているからです。
ただし、カラオケを使って録音した自分の歌声をネット上で公開する場合には、注意が必要です。
というのも、DAMやJOYSOUNDが作ったカラオケ⾳源には「著作隣接権」という権利があるので、無断でネットで公開すると権利侵害になってしまう可能性があるからです。

したがって、カラオケを使って録音した音声は、あくまでも自分が勉強したり、聴き返すためだけに使うようにしましょう。

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それではここからヒカル先生にバトンタッチして、録音を用いた練習のメリットや録音方法について教えていただきます!

元気いっぱいのヒカル先生です!

録音が歌の上達に効果的な理由

歌声を録音して聴いてみることは、やっぱり歌が上手になる一番の近道だと思います。

自分の生徒さんでも「もしかしたらヘタなんじゃないか」と、聴くことに抵抗がある方も多いです。でも、答え合わせをしないで受け続けるだけのテストでは得点が上がらないように、歌も自分自身で聴いて答え合わせをしたほうが上達の近道になるはずです。

一度勇気を出して録ってみると、思ったより歌えてると感じるところもあるんですよ! 

自分の歌の好きなところを探そう

毎回録って聴くことも大事ですけど、どこを聴くかというのが特に大切です。つまり、“良いところ探しをする”ということ。

やっぱり歌や音楽って楽しくないと嫌じゃないですか。だから、自分の歌の好きなところを見つけるために録ってほしいです。
悪いところ探しをするためじゃなくて、良いところ探しをするために録音する。それだったら聴いてみようってなりませんか?
「音程はちょっと外れてたけど、なんかココは良いな」と感じるところがきっと見つかるはずです。

カラオケ練習を録音する方法

機材はスマホでOK!

録音機材はiPhoneなどのスマホで全然良いと思います。もっと本格的に録りたいと感じたらもちろん機材を揃えたら良いですけど、スマホの録音機能もすごく優秀なので最初はそれで問題ないです。

私が歌を録音するときも携帯です。結局自分で聴くためのものなので、コソッと録ってコソッと聴くことも多いと思います。大掛かりな機材だと、カラオケで友達から「なんかめっちゃやる気あるんやけど!」ってツッコまれて恥ずかしいこともあるんですよね(笑)。

スマホのボイスメモ録音と動画撮影。おすすめはどっち?

やっぱり総合的に考えたら動画で撮ることが良いかなと思うんですけど、ボイスメモから始めるというのが私はおすすめです。

自分の歌い姿を知ることも大切!

動画で歌っている姿を見るのもまた勇気がいることですよね。でも、自分の歌い姿を知ることはすごく大切です。

以前生徒さんで、歌うときに必ず白目になっちゃう男の子がいたんです。そのときも動画を本人に見てもらったら「あ! めっちゃ白目や!」と気づいて、気をつけるきっかけになったと言っていました。
歌い姿を見るのは勇気がいると思いますが、自分が嫌な姿を自分が知らないまま、人に見せるのも嫌じゃないですか(笑)。
なので録音で慣れたら、自分を知ることにもどんどん抵抗がなくなってくると思うので、動画撮影にもチャレンジしてほしいです。

カラオケや歌を録音するコツ

いつも通り歌いましょう

マイクを向けられてることを一回忘れて、いつも通り歌ってみてください。録ってるからとついつい頑張りがちなんですけど、変に緊張しちゃって逆にうまくいかなかったり……。気軽にいつも通り歌いましょう♪

カラオケ機材は、自分が心地よいバランスで

機材的な話で言うと、バックミュージックと歌声がどちらもしっかり聴こえてほしいですね。でも携帯の録音機能はすごく優秀なので、例え爆音にしてもリミッターがかかるそうです。なので、うるさいと感じるレベルまでは上げずに、自分が歌っていて心地良い音量にするのが良いと思います。

また、エコーはかけすぎると聴き取りにくくなっちゃうんですが、完全に切るとめちゃめちゃヘタに聴こえるんですよ(笑)。なので0にはしないけど、ワンワンかけすぎないことも注意しましょう。歌のディティールがわかるぐらいに気をつけつつ、かけて気持ち良く歌えるようにする。歌うことが嫌になる練習が一番良くないので、自分が気持ち良く歌えるように調整をするというのが大事です。

録音機材を置く場所はどこでもOK!

カラオケの部屋はライブステージほど広くないですし、スピーカーも最近は地面に置くタイプではなく、上の角のほうに吊られていることが多いです。なので正直、場所による聴こえ方の違いまであまり気にする必要はないです。携帯などは手軽に録れるというのが魅力ですし、机の上にポンっと置いて録音したら良いかなと思います。

録音のベストタイミングは開始10分後? 1時間後?

どちらも録って聴き比べしてみると面白いですよ!
例えばカラオケで1曲目に十八番を歌ったあと何曲か歌って、1時間後ぐらいにまた十八番を録ってみると声の出方が違うと思います。それを実感するのもやっぱり録ってみてわかることだったりします。
「あ、1時間後のほうが声が出るぞ」と思ったら、何かの発表の前は1時間の声出しが必要だとわかる。
逆に1時間後にスタミナが切れたり声が枯れてしまう人は「10分後のときが一番良いわ」と気づくことで、10分間だけ発声練習してベストコンディションで本番に挑むことができる。

つまり、 「1時間くらい声出ししたほうが良いですよ」といった教えがあったとしても、必ずしも全員に当てはまるはずがないんです。自分はどのタイミングが一番声の調子が良いのかとか、自分自身を知るための手段でもあるので、たくさん試してみるのが良いと思います。

ヴォーカルは自分の身体が楽器なので、“自分を知る”ということが一番強みになります。カラオケを録音して自分の歌をチェックするという作業は、慣れたらホント最高の歌の練習なんですよ!

ココを練習! 自分の歌を聴くときのポイント

「良かったところ」を探す、そしてもう一度歌ってみる

まず絶対聴いてほしいのは、冒頭でもお話した「良かったところ」です。
その曲を歌うということは、きっと好きなはず。あんまり好きじゃない曲って、わざわざ覚えて歌えるまでしないと思います。
好きな曲の場合、曲の中で好きなポイントがいくつかあると思うんですけど、それが自分の歌でも表現できているか?というのを確認するのがおすすめです。

自分の歌をまず好きにならないと、うまくなっていかないと思うんです。
「ココもできてなかった。ダメ、ダメ!」と思っていたら練習自体やりたくなくなっちゃいますよね。「ココが良かった!」を見つけるほうが楽しく続けられる。

そして良いところを見つけたら、同じようにできるかもう一度歌ってみる。さっきよりできた場合、変えたところは何だったんだろう?と確認することで、自分の身体の使い方やコントロールの練習に繋がっていきます。

嫌いな箇所を無理に聴くことは逆効果?!

自分が嫌だと感じるところを無理に練習すると……なんかヒトって似せていっちゃう傾向があるんですね。意識してないところで聴いたものに寄せていく。だから原曲を聴いたほうが良いと言われるのもそういう理由です。
例えば自分の下手な部分があるとして、そこばかり聴いていたら自然とそれに寄ってしまう。なので悪いところを直すのはもちろん良いと思いますが、まあ一回置いておいて(笑)、良いところを最大限まで伸ばしていくほうが私は絶対おすすめです。

その中で、気になる箇所があってどうしても気持ち良く歌えない場合は、そこを部分練習してみる。うまくいくようになったら、また気持ち良く聴けるじゃないですか。
なので、良いところ探しをいっぱいやって、次のステップとして「ココだけ直そうかな」というところを見つけてほしいです。

原曲を聴き込もう

歌いたい曲をよりうまく歌いたいと感じたら、原曲を聴くことが必ず大切になってきます。
例えば似ているところを見つけるためには、やっぱり原曲も自分の歌もじっくり聴く必要があるんです。

さらに、どんな曲なのかということを理解するために、歌詞にも注目してみましょう。例えば主人公がいるストーリーだとしたら、どういう人で、どんな場所で……と想像していく。Aメロは自分の部屋で、Bメロはちょっと散歩して海に来たぞ、と具体的に想像できるようになったら、自分が歌うときも同じ景色を描くことができます。
なかなかここまで行き着くのは時間がかかる作業ですが、原曲を聴く楽しみにもなりますよね!

「好きな曲」を選ぶことが大事

つまり、“好きな曲で練習する”ということがポイントなんです。せっかく練習するので、好きな曲を選んで聴き込む。そしていざ歌ってみたときに、原曲のような素敵なポイントが自分の歌にあるかというのをチェックすることが、楽しく練習できるコツです。

自分の歌声を聴いて、不安を感じたら

聴いてショック! そんなときの心の持ち方

もし初めて聴いてショックを受けてしまったとしても、自分の現状に気づけた大事なきっかけになったと思います。
「自分の歌はこんな感じなんだ」と把握しないと始まらないので、知れたというのがまず大きな一歩です。
あと、録ってたら自分の声にも全然慣れていきます! 客観視できるというか、「あ、こんな感じね」って思えるようになりますよ。

聴きどころがよくわからないときの対処法

そういうときは他の曲も録ってみると良いでしょう。
自分がいつも歌う曲の中から何曲かピックアップして録ってみる。そうしたら、なんとなく「この曲は思ったより良い感じに歌えてるけど、あっちは逆にそうでもないかも?」と気づくことがあるんですよね。
意外と自分の得意な部分が見つかるのが、そういった聴き比べかなと思います。

「同じ感じの曲調なのにこっちのほうが歌いやすいな」といったことがよくあるんです。それは原曲の歌手の方がどうやって歌ってるかで、実は気づかないうちに自分の歌い方や声の出し方が変わってるときがあるんですよね。やっぱりヒトって無意識の同調がすごくあって、同じような音なのに曲ごとに難しい・歌いやすいが分かれたり。なので、フワッと聴いちゃうという人は、まず何曲か録って比べてみることをおすすめします。

録音することで、自分の体調や心の状態もわかる

いろんなパターンで録音してみると、時間ごとで聴こえ方が違うように、日によって違って聴こえたりもするんです。私もそうなんですけど、実は歌を歌うと自分の体調や心の状態にも気づけるんですよ。

「なんか今日は歌にパワーが出てないな?」と思ったら、ちょっと体調が悪いのかな?とか、ちょっと落ち込んでるのかな?って振り返ったり。なので、歌を練習するために録ってるんですけど、自分自身をより知るきっかけにもなります。
だから録音はすごく楽しいですよ!

まとめ 録音を聴いて、自分の歌声をもっと好きになろう

歌声を録音することが、歌の上達に効果的な理由を紹介しました。
「自分の歌声を分析するのが難しい」、「良いところはわかったけど、悪いところがわからない」といった場合は、ボイトレに通ってプロのアドバイスを受けるのもおすすめです。

オンライン・ヴォーカル・レッスン『歌スク』では、ひとりひとりのご希望やニーズに合わせて最適なレッスンを実施いたします。

自分の歌声をもっと好きになりたいという方も、ぜひ『歌スク』までお気軽にご相談ください。

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