ミックス・ヴォイス実験室 講師:パリなかやま

講師:パリなかやま

バランス(調整型)ミックス・ヴォイスにチャレンジ!

Vocal Magazine Webの姉妹メディア「歌スク」。現在はYouTubeでヴォーカル教則系の動画を発信しており、そちらで実験的な試みを行なっているので、ここで紹介していこう。

今回紹介するのはミックス・ヴォイス。昨今のヴォーカリストにとって最も知りたいテクニックのひとつだろう。しかし、これが言葉で説明するのが非常に難しいようで、何人かのトレーナーに聞いても、いかんせん的を射た答えがなかなか出てこない。

というわけで、歌スク講師のひとりであり、平成流し組合代表も務めるパリなかやまに登場いただき、流し仲間に手伝ってもらいながらミックス・ヴォイスの正体を引っ張り出そうというのが本企画。

まず挑んだのはパリ命名「バランス・ミックス・ヴォイス」。言い換えると「調整型ミックス・ヴォイス」というものだ。地声から裏声へと移る時、なめらかに繋ぐことができるよう子音のエクササイズを行なっていく。

検証の進め方は以下だ。
1. 楽曲どおりの歌詞で歌う
2. 課題点を講師と生徒で共有
3. 子音のエクササイズを施す
4. エクササイズした子音を癖づけてから歌う
5. さらにエクササイズを追加
6. 元に戻して歌詞で歌う

生徒さんは男女のヴォーカリスト3名。果たして効果はいかに?


身体に刺激を与えて強制的に発声する「エモーショナル・ミックス・ヴォイス」

「バランス・ミックス・ヴォイス」に続いては「エモーショナル・ミックス・ヴォイス」にチャレンジしてみた。こちらは「衝動型ミックス・ヴォイス」とも名付けた。

これは強制的に身体へ刺激を与えることによって、無意識のうちに地声と裏声の切替点=喚声点を突破しようという、まさに実験的な試みである。

ここで用意された身体に刺激を与える道具は、イス、一本歯下駄、足ツボ刺激板、洗濯バサミ。それをどう使い、どんな効果が出たのかを楽しみながら動画を観ていただきたい。

なお、突拍子もないことをやっているように見えて、パリなかやま先生はさまざまな歌唱トレーニングを受けたり、書物で研究している。Twitterでも「発声の研究用」という、ヴォーカリストにとって興味深いツイートをしているので、興味があれば、そちらも覗いてみてほしい。


パリなかやま

プロフィール

2008年、亀戸横丁で流しデビュー。
2009年、恵比寿横丁流し参入。

平成流し組合代表。有楽町、新橋、吉祥寺、蒲田などの街とも提携中。レパートリーは昭和から平成の、演歌からJPOP、洋楽まで含め2000曲ほど。大抵のことは笑顔でこなすピースな流し。出張流しでは冠婚葬祭、同窓会、送別会、あらゆる催しにて活躍中。野外、個人宅、屋形船、温泉宿、喫茶店、場所を選ばずオンデマンド対応。2014年書籍「流しの仕事術」を代官山ブックスより発売。

​◎音楽歴など
1999年、社会派AORユニット、コーヒーカラー結成。2004年、日本クラウンより「人生に乾杯を!」でメジャー・デビュー。
2014年、歌劇団東京オペレッタジゴロ結成。
2015年、パークハイツ楽団結成。

最新情報

ヴォーカルや機材、ライブに関する最新情報をほぼ毎日更新!