【特集】ギター弾き語りでチャレンジ! 「クリスマスソング」back number

弾き語りパート
講師:パリなかやま(歌スク)撮影・編集・文:鈴木瑞穂(Vocal Magazine Web)
ギターアレンジ パート
講師:山崎恭兵(ギター講師)撮影・編集:藤井徹(Vocal Magazine Web)

冬の大人気曲であるback numberの「クリスマスソング」をギター弾き語りで挑戦する方へ、ワンポイントアドバイスをお届けしていきます。

今回は、歌スク講師/流し歌手で、「平成流し組合」の代表を務めるパリなかやま先生が登場。歌謡曲からJ-POPまで2,000曲超のレパートリーを持つ「歌唱のプロ」が、歌いこなすコツを伝授します。

さらに、ワンランク上のギターアレンジに挑戦したい方へ、ギター講師の山崎恭兵先生によるレッスン動画もご用意。
今回ご紹介するコツを掴んで、楽しく弾き語りをしていきましょう。

最初に、先生による弾き語りの実演動画を観ていただき、全体の雰囲気を掴んでみてください。

1.【準備編】弾き語りの練習を始める前に

まずは「リズム」と「キー」を決めていきましょう。
弾き語りカバーは、アナタだけで完結するもので、アレンジは自由です。
キーとリズムを考えるところからすでにアレンジは始まっているのです。

YouTubeを見ると、同じ歌でもいろんな弾き語りのアレンジがありますね。
もちろん原曲通りのキーとリズムにこだわるのも良いでしょう。
キーとリズムで印象もずいぶん変わります。

1-1.「キーの選定」

「原曲キーが高くて歌いにくい」と感じる場合、キーを下げると歌いやすくなります。
弾き語りのキーはー1~ー4の範囲で変更できるようにしておくと汎用性が広がるでしょう。
カポでキーを上げていくことは簡単です。ただし、5カポ以上になると演奏しにくくなる面もあります。

では、どのキーを選ぶか?
それは、自分が歌いやすいと思うキーを選ぶのが良いでしょう。自分で録音して良いと思うか、誰かに聴かせて意見をもらうのも良いと思います。

◆「クリスマスソング」のおすすめのキーは「D」
本曲は「E」のキーで歌われていますが、特に男性にとっては高いと感じるかもしれません。
そこで、まず2つ下げの「D」からスタートすることをおすすめします。
余裕があったら2カポで原曲キーにするなど調節していくのが良いでしょう。

1-2.「リズムの選定」

弾き語りは歌がある分、ギターだけ弾くよりも意識することが多くなります。
まずは「自分が安定してできるリズムパターン」で挑みましょう。
土台となる部分が安定すれば、歌自体も歌いやすくなります。

◆「クリスマスソング」でおすすめリズムは「シャンシャカ」
シェイカーや鈴をイメージした「シャンシャカ シャンシャカ シャンシャカ」というリズムです。
歌と歌の間も「シャンシャカ」と口に出して言うと、リズムキープがしやすくなります。

2.【解説】歌いこなすコツを伝授

キーとリズムを決めたら、弾き語りの練習をしていきましょう。

2-1.難易度の高い曲!リズムに乗ることを優先

この曲は歌詞が詰まっていたり、裏声域にグッと飛ぶようなメロディラインに加え、歌い方や表現に細かいテクニックも詰まっている難しい曲です。
しかしすべて忠実にこなそうと思うと、今度はリズムに乗ることが難しくなります。

そこで、「リズムに乗ること」を優先しましょう。
身体、口元、呼吸のリラックスを保ち、緩めるほど表現がしやすくなり、いろんなテクニックを盛り込みやすくなります。

2-2.リズムに乗るコツは「母音」と「子音」にあり

では、どう歌えば上手にリズムに乗ることができるのでしょうか。
そのポイントとなるのが、「母音」と「子音」です。

◆「母音」と「子音」
母音は、「アイウエオ」(a、i、u、e、o)の音です。
一方で、子音は「カキクケコ」(ka、ki、ku、ke、ko)の「k」、「サシスセソ」(sa、si、su、se、so)の「s」で表される部分の音です。

歌詞には子音がたくさん詰まっていますが、子音は唇や舌を使って発する音のため、負担も多く歌いにくいことがあります。
すると力んでしまって、歌う中で緩やかなグルーヴが保てなくなったりするのです。

◆母音中心に響かせて歌う
ポイントは「母音中心に響かせて歌う」ということです。

母音は歌において重要な、エモーショナルな部分です。
子音は言葉を作り、母音は歌を作ります。
その人固有の響きなどは、母音から出てくるのです。
そのため、母音を活かしたほうが歌になりやすく、また、歌う人にとっても歌いやすいでしょう。

3.【実演】一緒に歌ってみよう!

3-1. 歌詞の「子音」と「母音」に注目

この歌はひとつの音符に複数の歌詞が入り、2重母音や3重母音になっている箇所が多くあります。
その場合、どの母音を発するかターゲットを絞り、他の音を抜いたように発音することが、歌いこなす際のポイントとなります。

◆「クリスマスソング」歌詞の母音と子音
まずは、下記の動画の説明を見てください。

動画内の赤文字の表記は、歌詞の母音と子音をわかりやすくした読み方です。
小文字の「ぁぃぅぇぉ」は母音の部分です。

最初に、()の文字を抜いて歌ってみましょう。

歌うのがかなりラクになりませんか?
しかし抜いたままでは歌詞になりませんので、最終的に()の文字を一瞬だけ発声するイメージで歌います。
子音を抜いた感じで歌っていくと、母音が強調されていきます。そうすることでヴォーカルにリズムが出るのです。

3-2.実演動画で練習しよう

それでは、サビまでの1フレーズを練習してみましょう。
上の動画には、ここまでのアドバイス内容と、弾き語りの実演を収められています。視聴しながら一緒に歌ってみてください。


【ステップアップ】ギターアレンジに挑戦!

弾き語りに慣れてきたら、ギターアレンジをさらにブラッシュアップしてみませんか?
今回は、ギター講師の山崎恭兵先生に「クリスマスソング」に彩りを加える、オシャレなギターアレンジを教えていただきました。
動画を見ながら、ぜひ研究してみてください。


みなさんの「クリスマスソング」を聴かせてください

今回の「クリスマスソング」をギター弾き語りで動画投稿してみませんか?
YouTube、Instagram、TikTokなどにハッシュタグ(#VMW弾き語り)を付けて投稿してください。
応募動画はVocal Magazine Webでご紹介させていただきます!

ご投稿いただいた動画(※随時更新)

◆MeLさま


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弾き語りをもっと上手になりたいと感じている方へ

「もっと弾き語りをうまくなりたい」「ボイトレのレッスンに興味がある」と感じた方へ、オンライン・ヴォーカル・レッスン「歌スク」がおすすめです。

本記事で歌いこなすコツを教えてくださった、パリなかやま先生のレッスンはこちら

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山崎恭兵先生 ギター教室
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