【インタビュー】実力派オネエユニット“エンガブ”が明かす音楽の原体験と“航海”を掲げた最新アルバム制作秘話

2024.05.29

取材・文:榊郁乃 Photo:Jumpei Yamada

自分のなかで踊りやすい状態、ベストボディバランスでライブに挑みたい(Kamus)

Kamus
Kamus

──6月21日から『DVORAKKIA』のリリースツアーも始まります。ツアー中に喉や身体のコンディションを保つ上で大事にしていることや、必須アイテムはありますか?

Takassy とにかく早く寝る。もともとそんなにお酒は飲まないんですけど、ツアー中は打ち上げに行ってもマジで1滴も飲まずに、早々に寝る。朝は早めに起きて、必ずホテルでストレッチをしてから現場に入ります。あとは、酸素を吸収できるみたいなタブレットがあって本番前に飲むんですが、そうすると本当に息が切れないです。ほかにはサプリの『ヴォイスクレール』も絶対に飲みます。超超(値段が)高いんですけど、リハ前に飲むと、その日は1日喉の持ちがいいんですよ。

HIDEKiSM 私は絶対に湯船に浸かることです。ステージでは歌って踊ってしゃべりっぱなしが2時間くらい続くので、とにかく体力が消耗するんですよね。リハや本番が連続するときもあって、疲労感がすごく残るんです。それで、ステージに出てもらってるダンサーの子たちに「どうしてる?」って聞いたら「どんなに疲れて眠くても、絶対湯船に浸かります」って言ってたので、私も真似するようになりました。入浴剤はマストで、ドラッグストアでも買える『爆汗湯』や『きき湯 FINE HEAT』など、発汗系や体が温まるものを入れます。そうすると翌日の疲れの取れ方が全然違いますね。

Kamus 私はジムです! ツアー途中だと、普段行かない地域に行くので、美味しいものを食べる機会が多くて、どうしても食べすぎちゃって。ご飯が止まらなくてお茶碗3、4杯食べちゃうんです(笑)。なので、ホテルの近くにジムがあれば空き時間に行って、行けなければ部屋でできるゴムチューブでトレーニングをして、汗を流すようにしてます。

──トレーニングのなかで好きな種目はありますか?

Kamus 最近鍛えてて楽しいのはベンチプレスです。ベンチの疲れ方って半端じゃないんですよ。ツアー中は移動などで多少なりともストレスがかかってると思うんですけど、運動して疲れることってすごくストレス発散になります。自分のなかで踊りやすい状態、ベストボディバランスでライブに挑みたいので、可動域が辛くないように体幹を鍛える上でも、背筋と腹筋のバランスを整えるためのトレーニングを行ってます。

──ステージドリンクはなんですか?

HIDEKiSM ファミチキだよね。

Takassy ファミチキですね。

──ファミチキ!?

Takassy 1回、リハ前にファミチキをたまたま食べてたんだよね。そしたらなんか声調子良くね!? ファミチキじゃね!?みたいになって。それから、本番前には油を啜るように食べてます。

HIDEKiSM そういえばMay J.さんも、とんこつラーメン食べてからリハ行くって言ってたよね!?みたいな。

Takassy 楽屋のご飯とか食べすぎちゃうとファミチキ入んないからさ、調整が大変なのよね。

HIDEKiSM 店舗によって揚げ方が若干違うから、肉汁啜りたいのにここのはちょっと揚げすぎ!みたいなのもわかるようになってきた(笑)。

Kamus アハハハ!(笑)。ファミチキマスター。

──Zeppを含むエンガブ史上最大規模のツアーを控えているということで、意気込みをお聞かせください。

Kamus 『DVORAKKIA』を引っさげてのツアーになるので、楽曲たちをどういう風に生かしてパフォーマンスし、聴いてもらうかが1番ミソかなと思います。会場が大きくなるぶんお客様が増えるので、負けないようにしっかりエンガブらしさを押し出して、1曲1曲を届けられるようにできればいいな、なんて思っております。

HIDEKiSM YouTubeを始めた2017年頃から言ってたんですよね。「どういうステージに立ちたい?」「そうね〜、うちらレベルだったらまずはZepp!?」って。ついにひとつの夢が叶うんだなと思いつつ、やりたいと言ったからにはお客様に満足していただきたいので、気合を入れて臨みたいです。ひとつひとつの楽曲を丁寧にパフォーマンスし聴いてもらうというアーティストとして本来あるべき仕事を全うして、楽曲のパワーをしっかりみなさんに伝えられるようなステージにしたいな、と思います。

Takassy ……粛々とやる。って感じですね。もちろんZeppに立てることは嬉しいんですけど、曲を作って、アルバム出して、リハーサルやって、本番に臨んで、お客さんに楽しんでもらうっていう私たちのルーティンは変わらないので、いつも通り粛々とやるっていう気持ちです。

──Zeppも大きいステージだとは思いますが、もっと先まで見据えているからこそ自然に捉えられるのでしょうか。

Takassy まさにそうだと思います。私のなかにエンガブとしての長いプランがあって、その1段に過ぎないと思っているので、 ここで燃焼してしまうよりは、「ここの段に来ました」っていう淡々とした気持ちです。精一杯やりきりたいと思います!

リリース情報

メジャーセカンドミニアルバム『DVORAKKIA』
2024年5月29日(水)リリース

DVORAKKIA』KING e-SHOP限定豪華盤ジャケット
『DVORAKKIA』KING e-SHOP限定豪華盤
『DVORAKKIA』通常盤ジャケット
『DVORAKKIA』通常盤

収録曲

1. Mother Ship / Message in a Bottle
2. Portrait of Love / Petal Dance
3. Cherry Pie / Dvorakkia
4. Strangers / Fate
5. 哀恋
6. 僕の名を持つ君へ
7. Sail On

リリース&特典情報

https://www.kingrecords.co.jp/cs/t/t14730

ダウンロード&サブスクリプション

https://engab.lnk.to/DVORAKKIA_CD/

ライブ情報 〜ENVii GABRIELLA LIVE TOUR 2024『DVORAKKIA』

  • 6月21日(金)~22日(土):札幌・cube garden *2days
  • 6月29日(土):大阪・ZeppNamba
  • 6月30日(日):名古屋・ZeppNagoya
  • 7月6日(土):福岡・DRUM LOGOS
  • 7月14日(日):東京・ZeppDiverCity

ENVii GABRIELLA プロフィール

ENVii GABRIELLA

Takassy(タカシ)、HIDEKiSM(ヒデキズム)、Kamus(カミュ)からなる唯一無二の“最強オネエユニット”。それぞれ違うフィールドで活躍していた3人が、2017年3月よりユニットでの活動を開始し、2021年10月にメジャーデビュー。バラエティ豊かな楽曲、圧倒的な歌唱力、息の合ったダンス、ピンヒールを着用しての華麗なパフォーマンスが特徴的。“動画で楽しむ新宿二丁目”がコンセプトのYouTubeチャンネル『スナック・ENVii GABRIELLA』も人気で、約20.6万人のチャンネル登録者数(2024年5月時点)を誇る。https://engab.jp/

1 2 3 4

最新情報

ヴォーカルや機材、ライブに関する最新情報をほぼ毎日更新!