【インタビュー】GAI(Embers)3連続配信リリースと1stワンマンライブが開催! “僕たちの心の炎は消えなかった。その生き様を見てほしい”。

2026.03.10

取材・文:藤井 徹(Vocal Magazine Web)

メッセージ性は僕もKAIRIも共通して強くしたい

──3月2日には、「De-Marionette」がリリースとなりました。こちらはKAIRIさんの作詞作曲で、ブラスセクションやハンドクラップをフィーチャーしたダンサブルな楽曲です。なんと呼ばれているビートなのかわからないんですが、“ヴァンパイア・ロック”というか……。HYDEさんやAcid Black Cherryなどのパーティーソングの文脈に通じる、“ちょっと明るさも感じるダークネス”みたいな。

GAI そうですね。パーティーではあるんですけど、すごく狂ったパーティーで、狂気じみた世界観ではあるので。マリオネット自体が操り人形ですし、たぶん僕らのことをよく知ってる人はわかるかもしれないですけど、いろいろな世界に揉まれてきた中で、“人として生きるために、自分らは何をするべきか”っていう想いを込めた曲で、決して操り人形にはならないぞと。もちろん僕らだけじゃなくても、たぶん社会に出ると、いろいろな局面でそうなってしまう可能性はあると思うんです。そういう方たちにとっても寄り添える楽曲になるんじゃないかなと思っています。

──KAIRIさんからデモを受け取った瞬間、メロディに対してはどういう風に歌おうかな、アプローチしようかなと思いましたか?

GAI 「Untitled Hero」や「RED DOG」と違って、ストレートな感じで歌わないというか、ちょっと自分の湾曲した部分を見せるっていうところで、他の2曲とは違った自分を見せられるかなっていうのは感じましたね。自分の中の根本の曲がっている部分を見せるっていうか(笑)。

──僕が他の2曲との違いとして「De-Marionette」のヴォーカルに感じた部分がありまして。GAIさんの根っこの部分は、楽器プレイヤーであったり、プロデューサー目線だったのではないかなと思ったんです。マルチな才能があるだけに、“作曲者としてのGAI”とか、“ベーシストのGAI”から見た、“ヴォーカリストのGAI”を、どこか俯瞰で捉えてしまう部分があるのではないかなと。でも、この曲は作詞作曲をKAIRIさんに委ねているということで、「ヴォーカリストとして全解放するぞ」っていう意識を感じたんです。

GAI 楽器パートをKAIRIに任せていたので、確かにそう言われてみて今気づきましたけど(笑)、ヴォーカルというよりも、自分の声だけに集中できたので、そこはすごく新しいかも。ほかの曲は楽器を弾きながら作っていたので、自分のグルーヴが絶対に入っていたし、この音に対してこのメロディを付けるっていうところが常に並行してあったんですけど、できあがっているものに対して自分の感情を乗せていく作業が最初に来るというのは、僕にとって新しかったですね。

──なるほど。それは面白かったですか?

GAI 面白かったですね。あとはEmbersスタイルとしてオーケストラが出てくる部分とか。「Crimson Rain」は弦をフォーカスしていて、「De-Marionette」は管楽器フォーカスなので、そこは僕とKAIRIのいい対になってるんじゃないかなと思いますね。

──この曲はミュージックビデオも撮影されて3月9日に公開されました。映像の見どころを聞かせてください。

GAI 「Crimson Rain」のMVでも管楽器隊は出演していて、今回「De-Marionette」MVの管楽器隊がどう変わっているか、実はいろいろ気が付く点があって面白いです。ぜひ「Crimson Rain」から観てもらいたいです。

──撮影中、何か面白い出来事はありましたか?

GAI 外国人のダンサーさんが3人いらっしゃるんですけど、(決めた)振りを踊らせるよりもフリーで踊らせたほうが、めちゃくちゃ上手でした。

──“振り”より“フリー”ですね(笑)。

GAI さっき話したことにちょっと戻るんですけど、外国人はカルチャーとして自分を表現するところに真っ直ぐな部分がやっぱり多いので、逆にそこがすごく見えたなと思いましたね。あと、MV撮影のときにドラムはミュートとかしますけど、管楽器はそれがないので、しっかり音が出るんですよ。ほぼライブみたいな感じで撮っていて。その音圧を聴いて僕はけっこうワクワクしましたね。

Embers – De-Marionette(Official Music Video)

あなたの心に少しでも灯火が灯るといいな

──3月22日には1stワンマンライブが銀座BASE GRANBELLで開催されます。こちら二部制になっているとのことですが、内容を教えてください。

GAI 一部がワンマンライブで、タイトルが『一』と書いて『~Hajime~』といいます。文章でも出しているんですけど、いろいろな意味を含めて、一回ゼロに戻るんじゃなくて、含めた上での一歩を進もうという意味の『一』。あとは僕がXYの頃からずっとライブで言い続けてる「今、ひとつになれますか?」っていうところ。今、この瞬間がひとつになってほしい。ライブではいろんな思い、もちろんXYのことを含めていろいろ思ってきたことある人が、いっぱいいると思うんですけど、それを全部ひっくるめて「ひとつになりましょう」っていう意味が込められています。そしてACT II:『DE-CADANCE』では、ショーが終わったあとのマリオネットの世界観がそこで体験できるっていう感じですね。MVの撮影現場の方にも内装で入ってもらって、MVの感じに近くしていく予定にしています。そこではEmbersの世界観を経験したあとのアフターの余韻を、「Select by」の歌詞にもあった《今はただグラス揺らそ》っていう夢の中の世界に少し混ぜたショーですね。

──かなりコンセプチュアルなステージになりそうですね。

GAI そうですね。Embersのそこでしかない見られない写真なども貼られているので、それを見てお酒を飲みつつ楽しんでもらいながら。DJのプレイを聴きながら、たまに僕たちの演奏が入ってきて……。プライベート・ミュージック・バーみたいな空間になるんじゃないかなと思っています。

──第1部ではベースを弾きながら歌う場面もありそうですか?

GAI はい。「RED DOG」と「Untitled Hero」は弾きますね。あとほかにもあるので、楽しみにしてほしいです。

──最後に、Embersの音楽を楽しみにしてるファンや、このインタビューをきっかけに初めて聴いてみようと思う読者の方にメッセージをいただけますか。

GAI ロックで育ってきた僕とKAIRIが、いろいろな人生を通して経験した悲しみとか辛さとか、そこで得た少しの幸せとか、そういうところを含めて、挫折しそうになったけど、それでも僕たちの心の炎は消えなかった。その生き様をすべてEmbersに反映させているので、僕らの生き様をぜひ見てほしいし、僕らと同じ境遇の方がたくさんいると思うので、楽曲を聴いてあなたの心に少しでも灯火が灯るといいなというふうに思っています。また、ライブではガチガチロックにするので、日頃溜めていた鬱憤とかストレスを発散できるよう、思いっきり叫びに来てほしいと思ってます。

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