少しずつ足していったら今みたいなとんでもない形になっちゃった

──ライブ配信を始めたきっかけは何だったんですか？　もともとバンドでライブハウスなどでも活動されていたと思いますが。

鈴木　2017年頃にそのとき入っていた音楽事務所に声が掛かりまして、当時は17LIVEさんもライバーを集めたい時期だったと思うので「事務所一括で一気に行こうぜ！」みたいなノリで、僕もそのひとりで入った感じです。でも僕以外残ってないですね、配信メンバーは。

──続けるには胆力も必要になってきますよね。

鈴木　そうですね。たぶん「俺だ俺だ！」って言える人じゃないと残れないのかなって、そんな気もします。

──と言うと？

鈴木　やっぱり自分が絶対主役になる業界だと思うんですよ。画面にひとりしかいないので、それを良しと思うかどうかでまずライブ配信の向き不向きは決まると思っていて。恐らく僕が一番ひどかったというか（笑）、その傾向が強かったのかなと思います。

──鈴木さんの配信は、早朝からドラムや歌、DJなどパワフルなパフォーマンスを届けるオリジナリティ溢れるスタイルになっています。この形に辿りつくまでに紆余曲折もありましたか？

鈴木　今のスタイルを最初からイメージしていたかと言うとそうではなくて、少しずつ足していったら今みたいなとんでもない形になっちゃったっていう（笑）。本当に最初は僕も携帯１個でやってたんですよ。

──そこから今のあの豪華なセットへ……。

鈴木　そうですね、携帯１個から始まって……ちょっとお金を借りてドラムを買ったんですよね、これでなんとかしよう！とか言って（笑）。最初電子ドラムだけ買って配信して、そのあと音が出るパッドみたいなのを買って、「お、１個じゃ足りねえぞ」って２個になって。「なんかちょっとちげえな」って思ってDJが増えて、それも２個になって。次に「OBSができるぞ！」って話になってパソコンが入って、カメラは最初３台ぐらいだったんですけど、足りねえなって思って８台になって。そしたらサンプリングパッドがまた２台増えて。で、ちょっとまだカメラ足んねえなって思って、今11台入ってて。……いろんなところから音が出るような今の配信になったって感じです（笑）。

──それを配信中ご自身で操作しているのもすごいです。鈴木さんの配信スタイルに憧れて配信を始めるとき、まずはスマホ１個からでも大丈夫でしょうか？（笑）

鈴木　配信を始めるにあたってはスマホ１個からで全然オッケーだと思います。ただ僕みたいな配信をってなったら……うーん（笑）。アドバイスはね、聞かれたらけっこうしたりするんですよ。あとはその……情熱さえあればいけるかなと思います！

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