【インタビュー】OCHA NORMA、広本瑠璃・北原もも・筒井澪心が語るメジャーデビューシングルと歌唱アプローチ
2022.07.13
取材・文:田代智衣里(Vocal Magazine Web)
今回のオーディションでは歌い方を変えて合格することができた
──筒井さんは2021年7月から行なわれた『ハロー!プロジェクト 新メンバーオーディション2021』の合格者として昨年加入したばかりですが、それまでにヴォイストレーニングをしたことはありましたか?
筒井 なかったです。普段から歌うことは好きで、主にハロー!プロジェクトの曲を歌っていました。
──特に好きで歌っていたのはどんな曲でしたか?
筒井 私のお母さんがモーニング娘。さんが大好きで、プラチナ期の曲をずっと歌っていました。
──では、前からハロー!プロジェクトのオーディションを受けようと決めていましたか?
筒井 はい。小さい頃にテレビやYouTubeでモーニング娘。さんを見たときにすごく魅力を感じて、自分もハロー!プロジェクトのアイドルになりたいと思いました。最初に自分で見つけたオーディションを受けたんですが、そのときは落ちてしまったんです。
でも、やっぱり私は何年経ってもハロー!プロジェクトが大好きだと思って。当時は強みを何ひとつ持っていなかったので、そのオーディションを受けているときは不安ばかりでしたね。
──昨年のオーディションが初めてではなくて、何度かチャレンジしていたのですか?
筒井 していました。最初に受けたのが小学5年生だったんですよ。チャレンジしたのは複数回です。
広本 オーディションをそんなに?
筒井 今回やっとでした。
広本 もったいない!
筒井 でも、私は今回のオーディションで歌い方を変えたんですよ。何度もオーディションを受けてるんですけど、私はたぶん、どのグループにも入れない人なんだと思って。
それからお母さんと話して、どこが足りないのかを研究して、今回のオーディションでは歌い方を変えて合格することができたんです。だから、お母さんがいなかったら入れてなかったんじゃないかと思います。
──お母さんからもアドバイスがあったんですね。歌い方はどんな部分を変えたのですか?
筒井 私は声を喉から出していたんですよ。Juice=Juiceの段原瑠々さんがすごく憧れなんですけど、段原さんは力強い声を出しているので、私も同じような歌い方をしていたんです。でも、お母さんが“それを真似して歌うのは澪心らしくないし、聴いているほうもあんまり楽しくならない”と言われて。
自分らしい歌い方ってなんだろう?って考えていたときに、お母さんに“学校の校歌を歌っているときの澪心は、すごくいい声だよ”って言われたんです。学校の校歌を歌っているときに私は力を入れていないなと思って、そういうことかと思いました。
息を吐いているような感じで声を出すことでキレイな歌い方になるので、そういう部分を研究していましたね。