【インタビュー】OCHA NORMA、広本瑠璃・北原もも・筒井澪心が語るメジャーデビューシングルと歌唱アプローチ
2022.07.13
取材・文:田代智衣里(Vocal Magazine Web)
歌にも自信を持っていいんだなと思えてから、自然と歌い方が変わった
──北原さんはハロプロ研修生に加入する前に、歌のトレーニングをしたことはありましたか?
北原 歌はまったく未経験で、唯一やっているのがダンスでした。小学1年生からずっとダンスだけを習い続けてきたので、歌は得意じゃないほうでしたね。
──普段、歌うことはありましたか?
北原 特に歌うことはなかったんですけど、たまに家族で行くカラオケがすごく好きでした。
──カラオケでは、どんな曲を歌っていましたか?
北原 そのときはまだハロー!プロジェクトを知らなくて、TWICEさんが好きでした。K-POPにハマっている時期で、TWICEさんの曲ばかり歌っていましたね。
──当時はTWICEへの憧れも持っていたのでしょうか?
北原 すごく可愛らしいアイドルで、こういう女の子たちになりたいとずっと思っていました。歌声もキレイで、ライブにも行っていたので、歌に惹かれていた部分があったと思います。
──2019年8月に広本さんと同じタイミングでハロプロ研修生に加入していますが、オーディションを受けるきっかけはありましたか?
北原 アイドル活動をやってみたいと思っていた時期に、元アンジュルムの船木結さんが朝の子供向け番組に出演されていて、『ふなっき歌謡祭』というコーナーで歌っていらっしゃったんです。それで朝から元気をもらって、私もこういうアイドルになりたいと思いました。そのときちょうど見つけたオーディションが、モーニング娘。さんのオーディションだったんです。
──そこでハロプロ研修生に加入して、ヴォーカルレッスンが始まったんですね。
北原 はい。最初の頃は喉を使う歌い方をしていて、すぐ喉が潰れてしまったんです。でも、大きく変わった時期がありました。ハロプロ研修生発表会で『歌唱オーディション』があったんですけど、それまでダンスのオーディションでは1回受かったことがあったものの歌には自信がなかったので、受からないと思っていたんです。でも、そのとき歌のオーディションに初めて受かって、歌にも自信を持っていいんだなと思えてから、自然と歌い方が変わっていきました。
──これまでに、自分の声質を客観的に考えたことはありますか?
北原 小さい頃からずっと声が低くて、正直に言うとすごくコンプレックスだったんです。でも、母に声が似ているし、成長してハロー!プロジェクトに加入してから声を褒めていただくことがすごく多くて。低い声でも褒めてくださる方もいらっしゃるし、この声を活かした歌い方もあるんだなって気づいて、母にも、応援してくださる方にも感謝しています。