【インタビュー】OCHA NORMA、広本瑠璃・北原もも・筒井澪心が語るメジャーデビューシングルと歌唱アプローチ
2022.07.13
取材・文:田代智衣里(Vocal Magazine Web)
ハロー!プロジェクトの新グループOCHA NORMAが、7月13日(水)に両A面シングル「恋のクラウチングスタート / お祭りデビューだぜ!」でメジャーデビューした。
2021年12月に正式名称を発表したOCHA NORMAは、2019年7月にハロプロ研修生ユニットとして選抜された米村姫良々・石栗奏美・窪田七海・斉藤円香の4名で活動をスタートしたグループ。2021年6月には中山夏月姫・広本瑠璃・西﨑美空・北原ももの4名が加入。さらに『ハロー!プロジェクト 新メンバーオーディション2021』より、オーディション合格者の田代すみれ・筒井澪心の2名が加入し、10人体制となった。
今回、ヴォーカル・マガジン・ウェブでは、広本瑠璃・北原もも・筒井澪心の3人に歌のルーツと現在の心境を聞いてみた。
当時は誰が聴いてもわかるぐらい音痴だった
──まずはおひとりずつ歌のルーツをお聞きしたいと思います。広本さんはアクターズスクールに通っていたとのことですが、通い始めたきっかけはありますか?
広本 小学4年生のときにアクターズスクールに入学しました。もともとダンススクールに通っていて、知り合いからアクターズスクールをお薦めされてオーディションを受けたことがきっかけです。
──アクターズスクールのオーディションを受ける前からダンスを習っていたんですね。
広本 前のダンススクールも小学4年生から始めたんですけど、それまでバトントワリングをずっとやっていて、あるきっかけでバトントワリングができなくなってしまったんです。だけど何もしていないのが落ち着かなくて、動きたかったのでダンススクールに通うようになりました。
──ダンス以外にも選択肢はありましたか?
広本 絶対にダンスでしたね。ほかに種類があったとしても、たぶん私はダンスを選んでいました。
──バトントワリングをやっていたことで、ダンスにも興味を持ったのですか?
広本 そうですね。バトンも踊る要素があるからだと思います。とにかく踊ることが好きだったので、ダンスしかなかったですね。
──歌い始めたのはいつでしたか?
広本 家族みんなでカラオケに行くことが好きだったので、そういう意味ではずっと歌っていました。レッスンとして習ったのは、アクターズスクールに入ったことがきっかけです。
──カラオケが好きだったということは、歌うことも大好きだったのですか?
広本 私はもともとすごく音痴で、“そんなことないよ”って言う方もたくさんいらっしゃるんですけど、当時は誰が聴いてもわかるぐらい音痴だったんです。歌ってもすぐに、“そこ違う”って家族から指摘してもらっていました。だから歌うことはあまり楽しいと思えていなかったですね。その反面、ダンスは自信を持ってできていたので、ダンスのほうが好きでした。
──憧れの歌手はいましたか?
広本 憧れの上の上ではあるんですけど、SuperflyさんやMISIAさんは毎回歌を聴いて感動していて、大好きでした。
──カラオケでもSuperflyさんやMISIAさんの曲を歌っていたのですか?
広本 歌っていました。あとは、西野カナさんもお姉ちゃんの影響で歌いましたね。
──アクターズスクールで初めて経験したというヴォーカルレッスンで、歌は変わりましたか?
広本 正直大きな差はなくて、徐々に徐々に変化していったと思います。当時は、歌い始めの音がとれなかったんです。みんなはイントロを聴いてちゃんと歌い始めるじゃないですか。私はイントロを聴いているのに、歌い始めから毎回お姉ちゃんやお母さんに指摘されるほどの音痴だったんです。それがなくなったのは、高校に入ってからか、中学生後半か、そのくらいでしたね。
──2019年8月にハロプロ研修生に加入していますが、歌が変化したタイミングと重なっているのでしょうか?
広本 そうですね。ハロプロ研修生として歌割りをいただいてから、ユニゾンの部分で私が音を外してしまうとみなさんにも迷惑がかかってしまうから、今までとは練習を変えてみたんです。そこから歌が変わったのかなと思います。
──ヴォイストレーニングも変わっていきましたか?
広本 変わりました。アクターズスクールで習っていた先生は課題曲に対して細かいポイントを教えてくださっていました。ハロプロ研修生に入って新しいトレーナーさんに変わったときは、声が出やすくなるような、発声する前の基礎の部分を教えていただきました。