【インタビュー】ほとり 歌特化ライブ配信アプリ『ColorSing』にて、応援する立場からトップライバーへ転身し、30年越しの夢を叶えたシングルマザーが登場!
2026.01.13
取材・文:井手朋子
2023年7月に誕生した歌特化のライブ配信アプリ『ColorSing(カラーシング)』が、新たなアーティスト活動のスタイルのひとつとして注目を集めている。「あなたの歌がもっと輝く」がコンセプトの本サービスは、国内最大規模のライブ配信アプリを運営していたチームが手掛けており、「配信者の歌を純粋に評価し、推してくれる歌好きなリスナーが集まる環境」を実現しているという。さらにJOYSOUNDとの提携によりカラオケ音源10万曲が歌えるだけでなく、業界最高水準の報酬制度など「歌で生きていく」夢を全力でサポートしている。
今回、そのColorSingでトップライバーとして活躍するほとりが登場。つい数年前までは歌を生業することなんて考えもしなかったという彼女が、2025年には2曲のオリジナル曲「パレット」と「レインボー」をリリースした。シングルマザーとして働き続けた日々、歌を諦めかけた過去、そしてライブ配信との出会い──。ファンとともに叶えたオリジナル曲のリリースや初のワンマンライブなど、ColorSingや歌への想いを聞いた。
時給30円から始まった、夢への長時間配信
──ライブ配信を始めようと思ったきっかけから教えてください。
ほとり 3〜4年前にFacebookでライブ配信を始めたんです。2021年頃だったかな。当時はコロナ禍で、いろいろな職業の方がコロナで休業を余儀なくされましたよね。そんな中、アーティストや司会業の方など、オンラインを駆使して一生懸命仕事に繋げようとしている方々がいて、その姿に心を打たれたんです。
──その頃は観る側だったんですね。
ほとり はい。1〜2年ぐらいかな。私もコロナ禍で時間を持て余していたので、リスナーとしていろいろなライバーさんの応援をしていました。
──当時はまだ歌を職業にしていなかったんですか?
ほとり 生命保険会社で生保レディをしていました。シングルマザーで今高校2年生の息子がいるんですけど、仕事と家事と子育てで必死だったところにコロナが来て。仕事をしたくてもできないような状態が続いていたので、YouTubeやライブ配信を素敵だなと思いながら観ていたんですよね。そうしたら、私リスナーなのに知名度が上がってきちゃって(笑)。すごく熱烈に応援するから「この子すごい!」って口コミが広がって、トップライバーたちにも名前が知られるようになったんですよね。昔から場の空気を盛り上げることは得意みたいで(笑)。そのうちライバーにも興味が湧いてきて、「配信します」って宣言したら、たくさんのトップライバーの方々が応援に来てくれて手応えを感じたんです。
──そのときはもう歌を?
ほとり 時々歌っていました。でもFacebookのライブ配信は著作権が厳しくて、音源をかけながら歌うところまでは行けなかったんですよね。気を遣いながらたまに歌うぐらい。でも手応えは感じていたので、とりあえず毎日続けようって宣言して、約1年半、1日も休まず500回まで続けました。
──1日も休まず1年半ってすごくないですか!?
ほとり ……はい(笑)。歌うこともしゃべることも大好きだし、コミュニケーションがすごく楽しかったんですよね。ライバーとしてみんなが認めてくれるようになって、あるとき「これが仕事になったらいいな」ってボソっと言ったら、目の前のリスナーさんが「ほとちゃん、今やっていることは仕事になるよ」って教えてくれたんです。「いやいや、世の中そんなに甘くないよ」と思ったんですけど、そこで紹介されたのがPocochaでした。
──それまでPocochaのことは知らなかった?
ほとり 全然知らなかったです。そんなことでお金を得るなんて滅相もないと思っていたから、正直ライバーとしてこんなに継続できるなんて思ってもいませんでした。そもそもFacebookのライブ配信は、ボランティアのような感じで始めたんですよね。当時は、仕事も子育ても家事も一杯いっぱいで、配信している間だけは嫌なことや辛いことを忘れられたから、みんなが楽しんでくれるだけでいいかなって。そんな気晴らし半分でやっていたら、「ボランティアじゃもったいないよ」って言われたので挑戦することにしてみたんです。でも私、ひとつのことを極めたい人だから、「絶対トップライバーになる!」って1日平均10時間やっていたんですよ。
──歌の配信で1日平均10時間って異色すぎますよね。
ほとり 他のトップライバーさんに比べて歌唱力や楽器のスキルなど秀でたものがなかったから、長時間配信で勝負するしかなくて。でも時給30円からスタートして、Pocochaは10時間やっても4時間までしかお給料が発生しないから、実質1時間12円ですよ(笑)。それが8ヵ月目ぐらいでようやく本業と逆転して、生保レディを辞めることができました。
歌うことを諦めなかった先にColorSingがあった
──そこからColorSingへ移ったきっかけは?
ほとり 仲良しのライバーさんが「歌が好きなら絶対ColorSingがいいよ」って教えてくれたんです。Pocochaはゲーム性が強くて歌える環境が整っていなかったし、精神的なプレッシャーも大きかった。ヒーヒーハーハー言いながらやっていたのに、ColorSingを覗くとみんなすごく楽しそうに伸び伸びやっていて、「絶対いい!」と確信しました。2ヵ月ぐらい様子を見て、リスナーさんたちにも相談したら「ColorSingに移ろう」と言ってくれたから、思い切って8ヵ月で切り替えました。
──ColorSingで頑張ろうと思った決定打は?
ほとり 実感したのはやっぱり収入源ですよね。ColorSingのほうが安定している感じがしたのと、リスナーさんの負担も少ない。実はそれが一番気がかりだったんです。イベントとなるとみんな全力で応援してくれるから、「疲れちゃうんじゃないかな、無理させて離れちゃったりしないかな」って。でもColorSingは同じ応援でも負担感が少ないし、プライズも歌に特化していて無駄がない。モチベーションもしっかりキープできるということで、歌をやりたい自分にとってとにかく理想的な環境でした。
──ColorSingを始めた頃は、10時間のうち何時間ぐらい歌っていたんですか?
ほとり もうずーっと歌っていました(笑)。私はもともと話し声も歌声も裏声だから全然疲れなくて、かすれないし、喉が痛まない歌い方を無意識にしているみたいで。ただ、その代わりパンチがないんですよね。癒し系でずっと聴いても飽きない声だけど、優しい声が淡々と続いて眠たくなるような。だからリラックスしたい人や癒されたい人などがけっこう集まってきます。
──よく歌うジャンルやアーティストは配信を始めた頃からずっと変わらずですか?
ほとり もともとK-POPと洋楽が好きでしたが、ColorSingを始めたら、リスナーさんたちが大の苦手な演歌をいっぱいリクエストしてくるんですよ(笑)。
──演歌お上手そうですもんね(笑)。
ほとり なんでかな?ってあとで振り返ったら、私着物が好きで、サムネイルが着物姿だらけだったんです(笑)。だから演歌好きが集まっちゃった。「この子、演歌歌えるな」って期待させておいて「すみません、1曲も歌えません」とは言えなかったので、この1年8ヵ月、毎日演歌を歌い続けました。何度も聴いて真似をしたり、YouTubeを観たりしてとにかくリピート。でもひとりで練習するのもあれだから、配信中に「今から演歌の練習をするから聴いてて」って。そんなゼロから頑張る姿が逆に共感されて、応援してもらえるようになりました。

──それが長時間配信を飽きさせなかったポイントかもしれませんよね。オーディション番組を観ているような。
ほとり そうですね。私、歌だけじゃなくてトークも多めで雑談ばかりなんですよ。そういう枠なのでアットホームというか。みんながよく言ってくれるのは「実家に帰った気持ちになる」って。私生活を全部さらけ出していて、寝起きで「おはよう」から始めたり、移動中に道を間違えたり、料理を焦がしたり(笑)。完璧じゃないところが親近感に繋がるみたいです。









