【ライブレポート】東海オンエア・としみつがソロアーティストTOSHIMITSUとして愛を叫んだ2ndツアー『SUPER PASSIONISTA』。ファイナル昼公演を徹底レポート!

取材・文:島村花
撮影:タカギユウスケ(LiveYou) @yusuke_mphoto
2024年1月7日(日)@名古屋ダイアモンドホール

人気動画クリエイター東海オンエア・としみつの、ソロアーティスト名義TOSHIMITSUとしての2ndツアー『TOSHIMITSU 2nd TOUR 「SUPER PASSIONISTA」』がついにファイナルを迎えた。2023年10月7日新宿BLAZEを皮切りに8箇所をまわり、ファイナルはグループとしての活動拠点でもある愛知。大盛況となった名古屋・ダイアモンドホール昼公演の様子をお届け。

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 厚みのある低音とギターソロによって奏でられるイントロで始まった1曲目は「HOT -燃えるハートはアレより熱い-」。ロックスターらしいライダースを身にまといTOSHIMITSUがステージに登場する。“ファイナルだ! 声聞かせろよ!”とパッション全開でオープニングから観客を煽っていく。

 続く「Parade」は、『2023年CBCテレビ・ラジオ野球中継』テーマソングにも起用された、聴く人の魂を奮い立たせる応援ソング。サビのタオル回しでは会場が一体となり、笑顔が弾けた。新年1発目のライブということもあり、“あけましておめでとう!”とまずは新年のご挨拶から。過去にダイヤモンドホールで開催された、盟友・水溜まりボンドとのコラボイベントのエピソードトークに花を咲かせ、トップ動画クリエイターらしいさすがの話術でMCも軽快に回していく。

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 “最強のパッション見せてくれるか!”と始まった「Viva!!」。《お前だけの物語》と観客の目を見ながら、一人ひとりに語りかけるように歌う姿が印象的だ。妖艶なサウンドを携えて披露された「C.A.K.E」では、観客を巻き込んだ《C!A!K!E!》の掛け声で圧倒的な盛り上がりを見せる。続く「ハッピーにいこうぜ」はポジティブなパワーをぎゅっと詰め込んだ1曲。フロアにはピースサインがあふれ、文字通り《Happy》な空気が満ちていく。

 ここで披露されたのは2021年リリースの清涼なロックチューン「Freedom!」。観客は熱いクラップで応え、8曲目へと続く……かと思いきや、“セトリを間違えました”とまさかの告白。爆笑をかっさらい、チャーミングな人柄がのぞいた瞬間だった。気を取り直して、疾走感あふれる新曲「SPLENDOR」を披露。直前に練習をしたコール&レスポンスも完璧に決まった。

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 一層眩しいライティングが映える「Revolver」では、曲中にTOSHIMITSUがステージからいなくなってしまうハプニングが⁉︎ ざわめく会場内だったが、突然客席後方から悲鳴が上がる。なんとそこにはTOSHIMITSUがお客さんと近距離で再登場したのだった。そのまま「Revolver」後半戦へと突入し、ありったけの《愛してる!!》を歌い上げると、熱狂を保ちながらアッパーチューン「浪漫ticSTAR」へと続ける。ピアノのイントロでしっとりと始まった「ピエロ」で空気をがらりと変え、心に真っ直ぐに響く歌声で一気に澄んだ世界観を作り上げていく。

 TOSHIMITSUを象徴するような鮮やかなグリーンのライティングとともに披露されたソロデビュー曲「RESTART」が続き、《夢を諦めないなら心は消えやしない》という言葉が聴く人の心を鼓舞していくようだ。キャッチーな名曲「夢で逢いましょう」は心待ちにしていたファンも多いのではないだろうか。ラスサビのキメの気持ちよさは随一だ。残り少ない時間を惜しむように感謝を口にすると、終盤とは思えないエネルギーで新曲「Dog & Soul」を披露。疲れを一切感じさせないシンギングで“本当の俺はこんなもんじゃない”と吠えてみせた。ヴィンテージな空気を纏う「スーパースター」のジャンピングで、会場のボルテージは最高潮へと達する。

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 かつてのコロナ禍の鬱々とした葛藤を吹き飛ばすように、満杯となった会場への喜びを噛み締めながらツアーを振り返ったTOSHIMITSU。ツアー途中ではグループの動画投稿を一時休憩するという、自身にとってもファンにとっても大きな決断もあったが、“確かな希望を信じて前に進みたいと思います”と語ったTOSHIMITSUの言葉は、会場へ集まった人、そして彼らを待つすべての人へと真っ直ぐに届いたはずだ。ラストは、エンディングにふさわしい多幸感に満ちた1曲「MusicAL」でライブ本編は締めくくられた。

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 アンコールに応えて再びステージに登場したTOSHIMITSUは、川谷絵音による提供曲「僕らの鳥」を披露。今回のツアーTシャツへと着替え、ツアーをともに駆け抜けたバンドメンバーである、ぽにきんぐだむ(g/オメでたい頭でなにより)、松田貴志(b)、越前谷直樹(k)、ICCHAN.(d)を労った。

 フィナーレは愚直に愛を歌う「LOVE SONG」。“やっぱり愛は叫ばなきゃ。そうだよな?”というTOSHIMITSUの問いかけに応えるように、盛大なシンガロングでクライマックスを迎えた。6月にニューアルバムリリースという嬉しい発表もあり、5年目を迎えるシンガーソングライター・TOSHIMITSUが放つ新作を楽しみに待とう。

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公演情報

『TOSHIMITSU 2nd TOUR 「SUPER PASSIONISTA」』
2024年1月7日(日)愛知・名古屋ダイアモンドホール

<SET LIST>
01. HOT -燃えるハートはアレより熱い-
02. Parade
03. Viva!!
04. C.A.K.E
05. ハッピーにいこうぜ
06. SPLENDOR
07. Freedom!
08. Revolver
09. 浪漫ticSTAR
10. ピエロ
11. RESTART
12. 夢で逢いましょう
13. Dog & Soul
14. スーパースター
15. MusicAL
<ENCORE>
16. 僕らの鳥
17. LOVE SONG

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