TENDREが11月12日（金）にZepp DiverCity Tokyoで全国ツアー『TENDRE　ONE-MAN TOUR 2021』のファイナル公演を開催した。

４月にEMI Records／UNIVERSAL MUSICよりメジャー・デビューし、９月29日（水）にはメジャー１stアルバム『IMAGINE』をリリースしたTENDRE。当日、バンド・メンバーにはAAAMYYY（cho, syn：Tempalay）、小西遼（sax, flu, syn：CRCK/LCKS）、高木祥太（b：BREIMEN）、松浦大樹（d：She Her Her Hers）、松井泉（perc）といったお馴染みのサポート・メンバーに加え、象眠舎stringsが華を添え、TENDREにとって最大規模の編成となった。

ゆっくりと客電が落ち、白く燦爛たるライトに照らされる中、TENDREが颯爽と登場。“ありがとう！”と元気に言い放ち最新アルバム『IMAGINE』１曲目の「AIM」がスタート。TENDREの低く艶やかな歌声が会場に響きわたると自然とオーディエンスも立ち上がり、２曲目の「PARADISE」を経て、会場全体は熱を帯びつつもゆったりとした温かいグルーヴに包まれた。

 “今日は自由に楽しんでいってください！“とオーディエンスに呼びかけ「VARIETY」を披露。サイドステップで横揺れしたくなるサウンドの上に重なるTENDREの抜け感のある歌い回しが心地良い。そのままグルーヴィなベース・ラインが病みつきな「RIDE」へと繋げ、会場の熱量を一気に引き上げた。

「LATELY」では深みのある低音ヴォイスと鍵盤の旋律を紡ぎ合わせ、しっとりとアンビエントな雰囲気で会場を包み込んだ。最新アルバム収録曲の「MAXWELL」では、象眠舎stringsが登場。弦楽器の緊張感漂う音色がスパイスのように華を添え、気迫をも感じさせる壮大な響きがオーディエンスに届けられる。《幻のせいにして／ただ ただ 揺らいでいたい》そのフレーズのとおり、美しい音楽にTENDRE自身も左右に揺れながらグッと歌唱に力が込もっていく。熱量を保ったまま「LONELY」と続き、最初のMCへ。

“ツアー・ファイナル、ついにこの日が来ました。改めて、私がTENDREです！”会場は大きな拍手に包まれる。
“やばい雰囲気になる前にまずはメンバー紹介をしよう！（笑）”といたずらっぽく言うと冗談を交えつつバンド・メンバーを紹介。彼らのコミカルな掛け合いにオーディエンスもマスク越しに笑い声が漏れる。
“想いが詰まった最終公演です。踊るもよし、音に浸るもよし、どうぞ最後まで楽しんでください！”

続く「LIFE」では軽くヴォーカル・アレンジを加えた歌い出しから、サビでクレッシェンドしていく切なくも深みのある歌い回しでぎゅっと観客の心を掴む。最新アルバム収録曲の「PIECE」、過去アルバムから「HOPE」と続けたのち、「DOCUMENT」のイントロが鳴るとオーディエンスから合いの手が入り、待ってましたと言わんばかりに皆立ち上がる。リズムパートの重たいビートにエッジの効いたシンセ・サウンド、TENDREの気取らずも伸びやかな歌声が重なり合いゆったりとチルな世界観が創りだされ、温かいウェーブで会場が一体となった。

そして“ゲスト呼んでみますか！SIRUP!!!”と、サプライズ・ゲストにSIRUPが登場。会場が熱狂の渦に巻き込まれる中、「ENDLESS feat SIRUP」を初披露した。SIRUPが歌うタイトなラップ調のメロディが心地良く、さらにサビでTENDRE、SIRUP、AAAMYYYが重ねる珠玉のハーモニーがオーディエンスの耳を潤わせた。
“大きなお知らせがあります。実は明日、「ENDLESS feat. SIRUP」のミュージック・ビデオを公開します！” そんな立て続けの嬉しい発表に会場は大きな拍手に包まれた。

“ここ２年は、いろいろなことを考えさせられる日々でした”と、思いを馳せるTENDRE。
“今回、アルバムを発売し無事ツアーができたことに対して、ここにいるスタッフさん、バンド・メンバー全員に感謝しています。本当にありがとう。音楽を通して、みんなで助け合ったり、いろいろな感情を分かち合える僕は本当に幸せだと思います。TENDREとして４年間、いろいろと培ってきながら、ここにいる皆さんのおかげで僕はここにいます。本当に、ありがとう”。
そう伝えるとオーディエンスに向かって深くお辞儀をした。

再び象眠舎stringsを迎え、壮大なサウンド・スケールでの圧巻パフォーマンスの「HELLO」、TENDREのギター・プレイに魅了された「胸騒ぎ」を披露し、「CHOICE」では水色の照明や神秘的なサウンド・エフェクトが重なって深海に引き込まれたような幻想的な世界観が演出された。

TENDREの弾き語りスタイルでスタートした「hanashi」は、特段にスローなテンポで鍵盤和音の響きとTENDREのソウルフルな歌声とのハーモニーに酔いしれる。叫ぶように力強く歌い上げた《この瞬間を逃したくない》というフレーズは、今のTENDREの心のメッセージにも聴こえ、会場にいるひとりひとりの心に深く突き刺さった。最後はロックンローラーさながらの豪快なギターさばきで最新アルバム収録曲の「IMAGINE」を披露し、本編が終了した。

 “ありがとうございました！またどこかで会いましょう”バンド・メンバーが去り、TENDREも去っていく……と思いきや、ステージにひとり残りアンコールを助長させる。
 “アンコールは自ら仰ぐスタイルなんで！（笑）”そんな彼のチャーミングな人柄もファンの心を掴んで離さない魅力のひとつだろう。

“本当は、アンコール１発目に「FLOWER」をやる予定だったんです。でも今日は僕の母親が来ているので、彼女にこの曲を捧げたいと思います”と、選んだ曲は「GIVE」。スポットライトの下、美しい弾き語りで歌い上げる中、こっそりとバンド・メンバーが入ってきて、最後は一緒にコーラスと伴奏で盛り上げた。“途中で入ってきたのバレバレだったよ（笑）”とTENDREが言うと、 “いやいや、打ち合わせに一切なかったじゃん！（笑）”とメンバーからすかさずツッコミが入った。アドリブを一切感じさせないクオリティに、改めてTENDRE率いるツアー・メンバーのパフォーマンス力の高さに驚かされた。

しっとりとしたサックスとTENDREの歌声の重なりが美しい「RAINBOW」を披露したのち、“TENDREを始めたデビュー曲でもあります！”と最後の曲「DRAMA」がスタート。サビではTENDREとAAAMYYYの、お互いの個を確立しつつも恐ろしいほどに共鳴し合うハモリが色鮮やかに会場全体へ広がっていった。

鳴り止まない拍手の中、“終わってしまった……” と名残惜しそうなTENDRE。
“ありがとうございました。改めてメンバーに大きな拍手を！また会えるのを楽しみにしています。TENDREでした！”
ステージの右、中央、左とそれぞれの方向へ正座して深くお辞儀をした。会場はまたも笑いに包まれ、最後はとびきりの笑顔で大きく手を振り会場をあとにした。
圧巻のパフォーマンスはもちろんのこと、TENDREの人柄面の魅力にも触れ、“生ライブ”の醍醐味を改めて感じさせる充実の最終公演となった。

ライブでも予告された、「ENDLESS feat. SIRUP」のミュージック・ビデオは11月13日正午より公開されている。今作を手掛けたのは映像作家・芳賀陽平氏、TENDRE作品では「PIECE」に続き２作目となる。
本ミュージック・ビデオでも盟友SIRUPを迎え、「ENDLESS」＝終わりのないもの、つまりは日々の”暮らし”をテーマに制作された。公私ともに親交の深い２人ならではの絶妙な呼吸・空気感も必見だ。

セットリスト
『TENDRE　ONE-MAN TOUR 2021』2021年11月12日（金）Zepp DiverCity Tokyo

01. AIM
02. PARADISE
03. VARIETY
04. RIDE
05. LATELY
06. MAXWELL
07. LONELY
08. LIFE
09. PIECE
10. HOPE
11. DOCUMENT
12. ENDLESS feat. SIRUP
13. HELLO
14. 胸騒ぎ
15. CHOICE
16. hanashi
17. IMAGINE
EN1. GIVE
EN2. RAINBOW
EN3. DRAMA

リリース情報

＜CD収録曲＞
01. AIM　
02. PARADISE
03. MAXWELL
04. ENDLESS feat. SIRUP
05. IMAGINE
06. 胸騒ぎ
07. PIECE
08. HELLO
09. FLOWER
10. RAINBOW

＜DVD１収録内容＞
「PIECE」One-Man Tour 2021 at USEN STUDIO COAST（2021.6.9）
＜収録曲＞
01. LIFE
02. JOKE
03. DISCOVERY
04. NEED
05. Night & Day
06. SKIN
07. SELF
08. crave
09. SIGN
10. SYMPATHY
11. PIECE
12. NOT EASY
13. HOPE
14. DOCUMENT
15. hanashi
EN1. FLOWER
EN2. GIVE
EN3. RIDE

＜DVD２収録内容＞
「REMIND」at ebisu LIQUIDROOM（2020.9.27）
＜収録曲＞
01. Night & Day
02. crave
03. DISCOVERY
04. SIGN
05. SYMPATHY
06. GIVE
07. DOCUMENT
08. HOPE
09. hanashi
10. LIFE

＜店舗別特典＞
■amazon :メガジャケ
■楽天 :アクリル・チャーム
■タワー :TENDRE手書きイラスト・ステッカー <タワーレコードVer.>
■UMストア :TENDRE手書きイラスト・ステッカー <UNIVERSAL MUSIC STORE Ver.>
■FLAKE RECORDS: TENDRE手書きイラスト・ポスター

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