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【ライブレポート】いれいす、この夏を彩ったアリーナツアーの様子を徹底レポート!

2025.11.18

取材・文:島村花

“やる気! 元気! バカ騒ぎ!”をテーマに全国5都市10公演を巡る、いれいす夏のアリーナツアー『いれいす Summer Tour 2025「えびばでぃ – 祭 – FESTIVAL !!」』が横浜・Kアリーナにてフィナーレを迎えた。夏の熱気を呼び起こした9月27日(土)公演の様子をレポートしていきたい。

 会場はまるで夏祭り会場のように提灯が彩っている。開演時刻になると、これまた夏祭りらしい和太鼓の響きに合わせ、メンバーがひとりずつモニターに映し出されていき、客席からは待ちわびたように歓声があがった。

 火花がステージを彩る中、ダンサブルな1曲目「いれサマ!!!!!!!」から一気にいれいすワールドへと引き込んでいく。ポップなサビパートと対照的にりうらのデスボイスが炸裂する曲展開の忙しなさが楽しい「夏☆らびゅ☆大作戦」へと続き、「トキメキ☆loveバケーション」ではセンターステージに設置されたやぐらが上昇。メンバーもいれりすもタオルを回しながら一体感を高めていく。MCではりうらは《横浜を真夏にする》と宣言。-hotoke-は恥じらいながらもファンサを披露し、初兎は今日のためにとある曲の歌詞をデザインしたタトゥーを用意したと紹介。ないこはリーダーらしく各方面への挨拶も欠かさず、IfはKアリーナの会場の広さに改めて驚いている様子。ラスト悠佑は自慢の筋肉を見せつけ会場を沸かせ、メンバーそれぞれの色が光るMCタイムだった。

 推しへの愛を高らかに歌う「ぜったいてきしんじゃ!」はIfの《横浜大好き》のセリフで締めくくった。大人組と子供組のポップな掛け合いが繰り広げられる「学級崩壊☆ですととろいやー」、-hotoke-作詞のキュートな魅力が満載の「愛してるじゃ足りないもん!」、清涼感溢れるラブソング「キミコイ」と立て続けに披露したあとは、校舎を舞台に繰り広げられる罰ゲーム鬼ごっこの企画映像を挟み一時休戦。

-hotoke-
ないこ

 幕間映像を楽しんだあとはソロ&ユニットパートへと突入し、トップバッターを飾る-hotoke-は「いむいむ★エンジェルビーム」で、彼の持つアイドルらしいキュートな魅力を存分に発揮。そしてないこが合流し、甘酸っぱい片想いソング「告白カレンダー」をデュエット歌唱。爽やかなふたりの歌声が心地よく溶け合う時間だ。「今日も明日も明後日もキュン死」ではないこが推しへの溢れる愛をポップに歌い上げた。落ちサビ前では静寂の中、今一度いれいすの夢である東京ドームへの想いを語るエモーショナルなシーンも。

りうら
初兎

 りうらによる、熱気を纏うロックな1曲「SELFISH SCREAM‼︎」ではレーザービームが会場を走り、真っ赤なライティングがステージを染め上げる中、熱すぎるステージングを披露。りうら・初兎のユニット曲「No Tax」は畳み掛けるようなふたりのリリックに圧倒される。ピアノのイントロから切なく始まる「レンズ」では初兎が歪んだ愛をドラマチックに歌い上げた。

If
悠佑

  Ifソロ曲「未完成モラトリアム」は疾走感のあるバンドサウンドにIfの伸びやかな美声が気持ちよく溶け合い、続く「DISFRAME」ではIfと悠佑の熱い歌声がぶつかり合いながらボルテージを高めていく。ラストは悠佑による圧巻のステージ「NAKEDANSWER」。骨太なロックサウンドに、力強くも繊細なテクニックが散りばめられた悠佑の歌唱が見事にマッチしている。

 幕間映像の後半を挟み、いよいよライブも終盤戦。これまでのポップなお祭り空間を一気に不穏でダークな世界観へと引き込む「C.O.G」、メルヘンな世界観の中に狂気を感じさせるようなステージングで魅了していく「Place to be」が続く。さらに「零番街」で妖しく艶やかな歌唱を披露したあとは、りうら作詞のジャジーでアダルトな魅力を含んだ「CiRCUS」で締めくくり、いれいすのステージングの幅広さに圧倒される。

 ここまでメンバーと一緒にステージを駆け抜けてきたバンドメンバーを華やかに紹介したあとは、「僕らが描いた夢のその先に」「愛をありがとう」と、いれいすの歩んできた歴史の節目を彩ってきた周年ソングを連続で披露。6人の歌声には、いれりす一人ひとりへ想いを届けたいという願いが滲み、歌詞を大切に抱きしめるように歌う姿が強く印象に残る。

 If&悠佑のWセンターソング「人生謳歌」で会場は再びお祭りモードへ。ラスサビではメンバーカラーの旗を掲げながらやぐらへと乗り込んでいき、まさに「人生」を鼓舞するようなポジティブなステージングだ。「Stay High‼︎」が響き渡り、会場は夏色に包まれ、いれいすといれりすが共にジャンプで締めくくる鮮やかなフィナーレだった。

 アンコールパートでは、メンバーはステージを降り客席へと歩みを進めながら、いれいす結成2周年記念ソング「君のために生まれてきた」を披露。観客の目前で届けられるその歌声は、より一層の一体感を生み出していた。

 本ツアー恒例のTikTok撮影タイムを終え、クライマックスを轟かせたのは、中毒性全開の「よっ!夏大将!LOVE紫外線」。ステージ上のいれいすの情熱がいれいすに火をつけ、会場は歓声と熱気で渦巻き、熱い余韻を残したまま公演は幕を閉じた。止まることを知らない6人の熱を全身で浴びた一夜だった。

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