取材・文:鈴木瑞穂(Vocal Magazine Web)
近年、「ライブ配信」がますます盛り上がりを見せており、音楽活動のひとつとしても注目を集めている。そんな中、歌特化ライブ配信アプリ『ColorSing(カラーシング)』が2023年7月に誕生した。
「あなたの歌がもっと輝く」がコンセプトの本サービスは、国内最大規模のライブ配信アプリを運営していたチームが手掛けており、「配信者の歌を純粋に評価し、推してくれる歌好きなリスナーが集まる環境」を実現しているという。さらにJOYSOUNDとの提携によりカラオケ音源10万曲が歌えるだけでなく、業界最高水準の報酬制度など「歌で生きていく」夢を全力でサポートしている。
今回、ColorSingでも積極的な歌活動を行なっているシンガーソングライター、すぴか@弾き語り(以下、すぴか)が登場。彼女は「クスッと笑えるオリジナル曲」を歌いながら聴く者に笑顔を届け、配信においても人気Lシンガーとなっている。
※Lシンガーとは「Live」する「シンガー」を意味する
すぴかの歌のルーツやこだわりの歌表現を紐解きながら、ライブ配信を通して音楽活動をさらに飛躍させる彼女に、ColorSingの魅力なども聞いてみた。
やっぱり歌手がやりたい
──Vocal Magazine Web初登場ということで、簡単に自己紹介をお願いします。
すぴか クスッと笑えるオリジナル曲を作ってます、シンガーソングライターのすぴか@弾き語りです! 現在はライブハウスで月に4回ぐらいライブを行なって、ライブ配信もほぼ毎日やるという2本立てで活動しています。
──まずはすぴかさんの歌のルーツから聞かせてください。歌との触れ合いはいつ頃からですか?
すぴか 父親が歌を歌ったりギターを弾いたりしていたので、子供の頃から好きで歌ってました。父親と一緒に歌ったり、家族でカラオケに行ったり。
──アーティストで言うとどんな方々ですか?
すぴか やっぱり親世代の曲とか、竹内まりやさんやサザンオールスターズ、古めの歌謡曲とかそういう感じが多かったです。そのあと個人的にゴールデンボンバーが好きになり、たくさん曲を聴いて……っていう感じですね。
──ギターでの弾き語りカバーもYouTubeにたくさんアップされていますよね。歌とギターはどちらが先だったんですか?
すぴか 歌が先ですね。ギターは高校からで。
──学生時代も歌にはずっと触れていた感じで?
すぴか そうですね。でも学校(の授業)でやる音楽ではそんなにうまくいかず……昔から歌手になりたいなとは思ってたんですけど、まだ本気では考えていなかったです。
大学で軽音サークルに入ってから、本格的にバンド活動でやっていきたいと思うようになって。でも「バンドを職業にするっていうのは難しいよね」ってみんな就職してしまって……。ひとりじゃ無理だなと思って、私も普通にアパレルの会社に就職したんです。
──アーティスト活動をやっていこうと決心したのはいつ頃だったんですか?
すぴか 今から3、4年前ぐらいなんですけど、就職して1年半ぐらいでコロナが流行ってしまって。コロナ禍で接客だったのもあって、「この仕事を続けるべきかな?」って考えさせられたんです。本当は何がやりたいんだろうと考える中で、「やっぱり歌手がやりたい」と思って、ひとりで活動を始めました。
──今までボイストレーニングに通ったことはありますか?
すぴか ボイトレは昔行っていて、ミックスボイスが苦手だったので教えてもらってたんですけど、そのボイトレがあまり自分に合ってなくて、やめちゃいました。なので今はやってないです。
──歌の得意ジャンルはどのあたりでしょうか?
すぴか やっぱり歌謡曲とか古めな曲が声に合うねって言われます。竹内まりやさんとか森高千里さんの曲とか。でも配信の中で、Adoさんを好きという方もいらっしゃったりするので、頑張って歌ったりしてます。
──すぴかさんの歌声は安らぎが広がる特別なものにも感じますが、歌唱スタイルは自然とモノにできていった感覚でしたか?
すぴか そうですね。もとからけっこうこういう感じの歌い方だったんです。
──低音域の声の深みもすごく素敵で。ご自身で感じる歌声の推しポイントもぜひ教えてください。
すぴか 高い音はあんまり出ないのですが、確かに低音ボイスは良いねって言ってもらえることが多いです。あとはビブラートがいいって褒めてもらえることもあって、嬉しいです。
──ビブラートはきれいにたっぷりかけていますよね。
すぴか ありがとうございます。……自分ではまだあんまりわかってないんですけどね(笑)。