【オーディション】純烈のリーダー、酒井一圭プロデュースの『セカンドチャンスオーディション』を開催! 純烈に続く新グループの結成メンバー候補として25〜45歳の男性を募集!

取材・文:藤井 徹(Vocal Magazine Web)

スーパー銭湯や健康ランドから『NHK紅白歌合戦』の常連まで上り詰めた男性ヴォーカルグループ、純烈。そのリーダーである酒井一圭が、“第二の純烈”を作るべく『セカンドチャンスオーディション』を開催することが発表された。

10月17日午後、都内で行なわれた記者会見には、酒井を始め、純烈の所属事務所であるジースター・プロ専務取締役・山本浩光氏、所属レーベルの日本クラウン代表取締役社長・片岡恵介氏が登壇し、オーディションの主旨や新グループ誕生への熱い想いを届けてくれた。

セカンドチャンスに賭ける男たちのために門戸が開かれている

 会見では、冒頭に酒井から挨拶とコンセプトの話があり、新グループについて、“決まったビジョンを持っているということでなく、メンバー候補の人を見て、皆さんによって変化していく。純烈を結成したときのように、柔軟に対応していきたい”と想いを語った。

 その後、質疑応答に入り、酒井のプロデュース観や、応募してくるメンバーに求める要素、活動の方向性など細かい部分に答えるいく形式を取った。

 今回のオーディションのアイデアは、純烈が初めて紅白出場を決めた2018年前後からあったとのことで、動員が増えるなどして、それまでの拠点であった健康センターやスーパー銭湯といった場所が空白になっていった時期だったそう。その頃に元メンバーの小田井涼平が、「せっかくいばらの道を切り開いてきたのに、その場所が他の人に食われちゃうのはもったいないよね……」と呟き、純烈の弟グループの発掘をなんとなく模索し始めたとのこと。

 さらに小田井が抜けて、岩永(洋昭)が加入するタイミングがコロナ禍と重なっていたこともあって、コロナの影響で店を畳んだ居酒屋の店主が「昔、歌ってたんだけど、(加入は)ダメでしょうか?」というようなメールが届いたりしたそうだ。そういう人たちへのチャンスという意味も込めたいと、今回のプロジェクトに対して酒井の背中を押したのだという。

 今回の募集は25歳〜45歳の男性となっていて、酒井の募集前のイメージとしては20代後半から30代が中心となったグループだそう。“なにかに挫折したり、親に迷惑をかけ倒していたり、臆病でずっとチャレンジできず、なんとなく流れで生きてきたよな……とか。それぞれの人生があると思うんですけど、ここで男になりたいなとか、お世話になった人に恩返ししたいよなっていう人に来てほしいという意味で、この年齢に設定しました”とのことで、まさに“セカンドチャンス”に賭ける男たちにとって門戸が開かれていると言えるだろう。

 高身長揃いの純烈同様に、身長によって有利不利が生じるかと問われると、酒井はきっぱりと否定した。ハーモニーの面を考えると、高身長の人ほど太く低い声になることが多いため、新グループについては身長・ルックス不問でバランス重視で考えているという。

 グループの人数は最終的に4〜5人がイメージとしてはあるそうで、ちょっと多めでスタートしても、やめちゃう人が出る可能性もあるから、とのこと。そこも織り込み済みで考えているのが面白いが、大の大人が行動をともにするのだから、それはある意味で致し方ないことなのかもしれない。

 “なにか足りなくて、グループになれば一丸となって世に出られるんじゃないだろうかっていう、そういう肩を組める、力を合わせられる人たちの組み合わせになればいいなと思ってます”と、結束力で魅了する純烈と重なるイメージが浮かぶ。

 歌唱力については、酒井曰く“純烈のデビュー時くらいあれば大丈夫”とのこと。“歌以外の別チャンネルで我々に感じるモノがあれば採用に至るだろうし、リードヴォーカルさえ歌えればいいんじゃないかなとは思ってるんですけど”と笑いを誘った。

純烈に通じるイズムこそが候補者に求められている

 スケジュール感としては、11月1日から来年2月11日までの応募期間後は、3月に面接を行ない4月にはメンバーは確定しているだろうとのこと。音楽ジャンル的にはムード歌謡に限らず、集まったメンバーの音楽性によって柔軟に対応していく用意があるそうで、酒井は“とにかくパッションですね。諦められないとか、なんとかしたいとか、やりきろうとか……そういうイズムが我々的であれば、というか絶対的に守ってもらうことで……”と、純烈の弟グループたらしめるメンタル、精神的な強さが候補者には求められているのだなと感じた。

 応募資格の中に【絶対に親孝行するという覚悟ができている方】という条件が盛り込まれていることについては、何か象徴的な言い方になるんですけど、とした上で、“両親でも親代わりにお世話になった方でも、恩人でも恩師でも仲間でも兄弟でも誰でもいいんですけど、「とにかく自分自身だけじゃなくて、誰かが喜んでくれたり、こういう姿を見せたいっていう気持ちがないと、僕らは力は貸せないよ」というメッセージだと思っていただければ”と真意を語った。

 プロデュース方法については、華々しく舞台を用意して多額の宣伝費を投じるのではなく、自分たちに合うもの、お客さんに喜んでもらえるものを模索して悩み苦しみつつ活動する、同じ釜のメシを共有しながら、それを見つけてもらいたい。それをサポートする形のプロデュースだという。

 Vocal Magazine Web読者には、該当の条件に当てはまる方も多いと思うので、大きな夢を掴み取りたいという方は、応募期間を逃さずチャレンジしてみてほしい。


オーディション情報

純烈・酒井一圭プロデュース『セカンドチャンスオーディション』

【オーディションコンセプト】
純烈に続く新グループを結成ずべく、メンバー候補を募集します

【募集期間】
2023年11月1日(水)正午〜2024年2月11日(日)23:59

【応募方法】
※下記ともに11月1日(水)正午にサイトオープン
1.特設サイト内のフォームから
2.『DAM★とも』内特設ページから

【応募資格】
1. 25歳〜45歳の男性
2. 国籍問わず
3. 自薦・他薦(家族・友人などからの推薦)問わず
4. 特定のレコード会社/音楽出版社/プロダクション等と契約をしていない人
5. 株式会社ジースター・プロと専属契約が可能な人
6. 芸能経験の有無は一切問わず
7. 絶対に親孝行するという覚悟ができている方

【応募に関して必要な事項】
1. 氏名、年齢、連絡先、身長、体重(住所、電話番号、メールアドレス)
2. 写真(写真加工アプリを使用したものはNG)
3. 自己紹介・経歴・特技・特筆すべき特徴など
4. 志望理由
5. 歌唱動画(1C程度)

※2次審査は3月16日(土)・17日(日)の2日まで実施予定です。場所等の詳細は当選者のみにメールで通知いたします。 

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