【インタビュー】TOMOOが語る、新作での歌唱表現とソングライティング。歌う中で積み重ねてきた、“宝物みたいなもの”

2022.04.5

取材・文:鈴木瑞穂(Vocal Magazine Web)

やってよかったなって、やめちゃいけないなって、ずっと宝物みたいに積み重なってきた

──メジャーリリース発表時の「私の歌がそれを聞いた人の歌となっていく喜びを知りました」というコメントが感動的でした。TOMOOさんがそのことを感じたきっかけは何でしたか?

TOMOO そうですね、最近になって思ったことというよりかは、もともとはけっこう、お家で壁に向かって、誰に聴かせるでもなく自分の曲を作って歌ってる時間がしばらくあって。でも17歳のときに初めてコンテストに出て、そこから、私のことを全然知らない人にも歌を聴いてもらう機会ができていったんです。その都度その都度で、なにかの形で昇華というか、“心がぎゅーっとしていたのがフッと力が抜けた”と気持ちを伝えてくれた人や、“苦しかったときに救われた”って言ってくださることもあって、なんか、自分が歌がうまくいったとかいかなかったとかじゃなくて、自分の想像を遥かに超えた受け取り方をしてくれて、その人にとっての心の動きの大事なタイミングで、自分の曲をリンクしてくれたっていうのが……あれ、ちょっと答えになってないかもですね。

──すごく伝わってきます。

TOMOO その言葉が届いたときに、“そんなふうに心で受け取ってくれたんだ”って思うたびにすごいなぁって……。最初は独り言のように書き始めた歌で、誰かを励まそうと思って曲を書いていたわけではあんまりなくて、わりと自然に生まれてきた曲を書いてきたんですけど、それを思いもよらない深さとか、心の柔らかい部分で受け取ってくれたっていうのを知ったときに、すごく嬉しかったんです。そういうのがどんどん積み上がっていって、それが自分にとってもやって良かったなって、やめちゃいけないなってずっと、宝物みたいにたくさん積み重なってきたっていう感じなんです。

──ありがとうございます。TOMOOさんが生み出す音楽を、これからも楽しみにしています。最後になりますが、夏に開催予定のワンマンライブはどんなライブになりそうですか?

TOMOO まだ細かいことは考え中なので決まってない部分も多いんですけど、やっぱりホールってみんながすごく聴きやすい状態で声を聴ける場所なんじゃないかなって思うんです。天井が高いところで歌えるので、じっくり耳を傾けられるような環境なんだろうなってイメージしていて。その上で、いろんな楽器の表現もそうだし、目に見える演出面も、曲がもともと持ってたであろう音やイメージを、より彩り豊かに具現化できるライブにできたらいいなって思ってます。


リリース情報

デジタルシングル「酔ひもせす/グッドラック」
2022年3月30日 配信リリース
リンク:https://lnk.to/TOMOO_0330

ライブ情報

『TOMOO one-man live at  LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)』
日時:2022年8月7日(日)開場 17:00 / 開演 18:00
会場:東京・LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)

【チケット】
指定席:5,500円(税込)
https://eplus.jp/tomoo/

プロフィール

TOMOO
1995年生まれ、東京都出身のシンガーソングライター。6歳よりピアノを始める。父親の影響でコード弾きをはじめ、聴いたことがない楽曲の歌詞に自分でメロディをつけて歌って遊んでいたことがきっかけとなり、作曲をスタート。中学で演劇部に入る傍ら、オリジナル曲の制作を開始。高校時代にはYAMAHA主催の『The 6th Music Revolution』ジャパンファイナル進出。のち大学進学後、本格的に音楽活動をスタート。2022年夏ポニーキャニオンIRORI Recordsよりメジャーリリース決定。
HP:https://www.tomoo.jp/
Twitter:https://twitter.com/Tomoo_628
Instagram:https://www.instagram.com/tomoo_ssw/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCFN-7pQE8CUkruAAJ5IFSLw

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